大門山(1571.6m)赤摩木古山(1501m)見越山(1621m)奈良岳(1644.3m)


★ひとこと   「ブナオ峠から大門山を経て大笠山を望む稜線で奈良岳へ」

見越山から奈良岳(手前)大笠山(奥)を望む

★行った日   2011年6月5日(日)  曇時々晴  単独
 
★コース

五箇山6:24(R156、県道54)=7:00ブナオ峠7:07→P1246 7:48→稜線出合8:31→8:48(1571.6m)大門山8:55→9:06稜線出合9:11→9:37(1501m)赤摩木古山9:44→10:25P1407 10:30→(1621m)見越山11:20→11:51(1644.3m)奈良岳12:05→見越山12:38→13:20P1407 13:25→赤摩木古山14:07→14:32稜線出合14:37→P1246 15:01→15:25ブナオ峠15:36(県道54)=五箇山IC(東海北陸道、北陸道、名神)=高槻21:00

 白山国立公園の北端にあって加賀、飛騨、越中の境に位置し、北から大門山(だいもんざん)-赤摩木古山(あかまっこやま)-見越山(みこしやま)-奈良岳-大笠山・・・と標高1500メートル以上の峰々が連なっている。五箇山ICからR156をちょっと南下して新屋(あらや)橋から県道54に入り、すぐに狭くなった1車線舗装路でくねくねと高度を上げていくと標高1000メートルに近いブナオ峠の広場で終点だ。以前は峠から福光(ふくみつ)へ通じていたが今は災害通行止めだ(開通の見込みなし)。豪雪地帯のため今年は6月1日から開通だ。
 立派な標識の登山口を入り、ヤブツバキの多いブナ林を登り始める。やがてブナ大木が並木のように並んだ尾根道が現れ、所々に設置された丸太階段を登り続ける。P1246辺りから残雪が現れるが雪質は硬くて表面は柔らかいので登山靴のままで快調に歩ける。満開のカタクリの群生地を過ぎると稜線出合だ。主稜線を右へ15分ばかり、タムシバの咲く残雪の斜面をキックステップで登ると大門山三角点だ。山頂から東方に人形山(にんぎょうざん)や金剛堂山(こんごうどうざん)が望める筈だが、きょうは見通しが悪く手前のダカンボウ山が見えるだけだ。

     (ブナオ峠登山口)     (大門山-大笠山登山案内図)    (ブナ林を登り始める)

(ブナ尾根の急坂を上り続ける)  (途中で残雪が現れる)   (大門山下の残雪を垣間見る)

  (カタクリが群生地で満開)   (だんだん残雪が多くなる)      (稜線出合)

(タカンボウ山を横目に残雪を登る)  (満開のタムシバ)         (大門山三角点)

 先ほどの稜線出合へ戻って今度は主稜線を南下する。鮮やかなピンクのミツバツツジ?が彩る尾根道を進み、残雪で覆いつくされた歩き易い稜線を進むと30分位で方位盤のある好展望の赤摩木古山だ。南方には、白山は肉眼でしか望めなかったが、主峰の大笠山の左に笈ヶ岳(おいずるがだけ)や三方岩岳、右にこれから向かう奈良岳や見越山がまだら模様の雄姿を連ねていた。山頂から急な丸太階段を下り、途中から急斜面の残雪を下るとブナ林の平地だ。ナタメ平と言うらしい。残雪の稜線をアップダウンを繰り返しながら進み、露岩のヤセ尾根もある笹原の稜線を大笠山を眺めながら登りきると360度展望の見越山だ。遠望は利かなかったが白山北部の景観を楽しむことができた。

   (なだらかな稜線を南下)     (しばらく残雪を歩く)       (赤摩木古山展望山頂)

                (赤摩木古山から大笠山に連なる連峰を望む)

(大笠山に向かって稜線を下る)    (展望稜線をたどる)     (タムシバ咲く尾根道を行く)

  (しばしば残雪上を歩く)    (見越山の稜線が見え出す) (右の稜線を経て左の奈良岳へ)

  (見越山へ稜線を登る)    (たどってきた稜線を振り返る)    (すぐ先が見越山)


 山頂からスズタケや低木のガラ場の急坂を下って残雪の尾根を登ると奈良岳だ。大笠山が間近になってきた感じだ。山頂で憩っていると長靴姿の単独行が追いついてきた。1時間遅くブナオ峠を出発して奈良岳は殆んど同時着の山男だ。これから大笠山をピストンするらしく、急に藪っぽくなったスズタケをかき分けながら下って行かれた。健脚ぶりに感心しながら奈良岳を後にして雪面を戻り始めた。きょうの天気予報通り、赤摩木古山まで来るとガスがかかり始め、稜線出合からブナ林を下っているとポツリと来た。幸いこれ以上降られることもなくブナオ峠に戻れた。蛭ヶ野高原からの東海北陸道の休日渋滞を避け五箇山から北陸道経由で順調に帰阪した。
 国立公園内の登山道のせいか道標や道はよく整備されている。ブナオ峠から登るブナ林は一級品で、新緑がまぶしく鮮やかだ。大門山から奈良岳までの展望主稜線歩きは特筆ものだ。積雪地帯のスズタケは強靭なため登山道以外の藪コギは駄目、積雪期に歩くのが狙い目だ。奈良岳から大笠山へ続く稜線には登山道があるため歩行者が少ないこともあって少し藪っぽいが大丈夫だ。

             (見越山から360度の展望、東南-南-西-北-東を望む)

  (360度展望の見越山頂上) (奈良岳へ向かって稜線を下る)  (残雪を踏んで奈良岳へ)

    (奈良岳三角点)      (見越山へ残雪上を戻る)     (見越山から稜線を戻る)

(赤摩木古山の急な階段を上る) (ガスがかかり始めた大門山)    (残雪上を戻る)

 (稜線出合からブナオ峠へ)     (ブナ尾根を下る)         (もうすぐブナオ峠)

★道で出会った花

    ヤブツバキ(ブナオ峠)      ムシカリ(ブナオ峠)     ミヤマカタバミ(ブナ尾根)

  ショウジョウバカマ(ブナ尾根)   チゴユリ(ブナ尾根)       ユキザサ(ブナ尾根)

    マイヅルソウ(ブナ尾根)    ツバメオモト(ブナ尾根) サイゴクミツバツツジ?(大門山)

   イワカガミ(赤摩木古山)    ネコヤナギ(赤摩木古山)     タムシバ(赤摩木古山)

  ツクバネソウ(赤摩木古山)    カタクリ(赤摩木古山)      シャクナゲ(見越山)

    ハルリンドウ(見越山)      キスミレ(見越山)       コバイケイソウ(見越山)

   オオバキスミレ(見越山)       ?(赤摩木古山)     バッコヤナギ?(赤摩木古山)

   マンサク(赤摩木古山)     タケシマラン(赤摩木古山)  バイカオウレン(ブナ尾根)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  西赤尾

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