白倉岳(1270.7m)金糞岳(1317m)


★ひとこと   「高山から花房尾根を経て金糞岳、中津尾根で周回」

墓谷山-横山岳の稜線から金糞岳、白倉岳を望む

2011年5月14日撮影

★行った日   2011年6月9日(木)  曇後時々晴  単独
 
★コース

高槻4:44(名神、北陸道)=長浜IC(県道37、県道264)=6:42高山キャンプ場6:51→鉄塔7:01→7:48P587 7:55→滝谷頭8:45→9:20(1056.5m)奥山9:30→五ロウ頭10:11→八草分岐10:36→11:01(1270.7m)白倉岳11:12→11:49(1317m)金糞岳11:55→林道へ分岐12:25→大朝頭12:27→小朝頭12:41→連状頭13:02→13:07連状登山口13:18→小森頭13:44→小森登山口13:51→取水堰横14:15→14:34休憩14:41→15:10高山キャンプ場15:15(県道264、県道273、R8)=彦根IC(北陸道、名神)=高槻17:50

 金糞岳(かなくそだけ)は滋賀県東北部、岐阜県との県境にあって伊吹山に次ぐ県第2の高峰だ。山名は精錬の際に出る鉱滓に由来するそうだ。滋賀県の高山から岐阜県の坂内(さかうち)へ鳥越林道が通じているのでどちら側からも比較的簡単に登ることができる。当初、鳥越林道の連状(れんじょう)登山口にチャリンコをデポして、林道を快適に下ろうと思っていたが、残念ながら鳥越林道は高山から通行止めのため仕方なく花房尾根を登って中津尾根で下る周回ルートにした。
 高山キャンプ場の登山口から登山道に入る。杉植林帯を登って鉄塔を過ぎると自然林の尾根をU溝の道でたどる。昔の木材運搬のための木馬道(きんまみち)の跡?のようで、滝谷頭(たきたにのかしら)まで続いていた。左に垣間見える天吉寺山(てんきちじやま)を見ながら爽やかな自然林の尾根道をなだらかに登ると滝谷頭だ。更に、歩き易い稜線をたどると奥山三角点の小広場だ。ブナ林もある稜線を北上し、五ロウ頭で北尾根を左に分け、次のピークが県境の八草(はっそう)分岐だ。一帯はスズタケの密度が濃く、白倉岳(しらくらだけ)方向の道は下刈りされているが八草方面は見た所藪っぽい道だ。この辺りから低木帯となって見通しがよく、白倉岳に向かうなだらかな稜線から中津尾根や金糞岳が望めるはずだが、きょうはガスのため見晴しは駄目だ。琵琶湖も望める二等三角点の白倉岳山頂も生憎の視界不良だ。

   (鳥越林道(右)通行止め)   (高山キャンプ場の登山口)       (鉄塔下を登る)

 (U溝の道をなだらかに登る)  (爽やかな自然林を行く)   (木の間から見える天吉寺山)

      (滝谷頭)             (ブナ林を行く)          (奥山三角点)

 (なだらかな広葉樹林を行く)       (五ロウ頭)          (県境の八草分岐)

 (見晴しのよい低木帯の尾根)      (白倉岳三角点)     (金糞岳めざして稜線を行く)

         (稜線からガスの晴れ間に姿を見せた花房尾根(右)と中津尾根(左))

 白倉岳から金糞岳に向かう稜線は展望に優れた道で、一瞬のガスの晴れ間に、登ってきた花房尾根、これから下る中津尾根、伊吹山などが雄大に見渡せた。反対側の奥美濃の小津三山(小津権現(おづごんげん)、花房山(はなぶさやま)、雷倉(かみなりぐら))や奥越の山々は雲の中だ。岩場もある急坂を下って、鞍部で危険表示のある深谷(ふかたに)コースを右に分け、上り返すと小木に囲まれた金糞岳頂上の小広場だ。ここで坂内から鳥越林道で登ってこられた登山グループと挨拶、岐阜県側の鳥越林道は通可能なようだ。山頂からこれから下る中津尾根を眺めながら稜線を下り、鞍部で林道へ下る道を左に分け、少し上り返すと大朝頭(おおあさのかしら)だ。次のピークが小朝頭(こあさのかしら)で振り返ると金糞岳が望める。連状頭(れんじょうのかしら)を過ぎると林道出合の連状登山口だ。普通はここまで車で来て登る人が多いようだ。林道工事の重機が置かれた展望広場は琵琶湖も望める休憩の適所だ。ここから中津尾根を下るが倒木の多い藪っぽい道だ。小森登山口で林道と交差し、堰堤の横で少し藪コギをすると関電の取水堰横だ。ここから林道が始まり、3キロほど下ると高山キャンプ場前だ。帰りは少し遠回りして8号線に出て彦根ICから名神で帰阪した。
 自転車まで持参したが、想定外の林道通行止めのため長距離の周回コースになった。高山から金糞山へ登る花房尾根はなだらかなしっかりした歩き易い道だが、中津尾根の連状登山口から取水堰までは歩く人が少ないせいか倒木が多く歩き難い道だ。標高1000メートル以上の稜線にはブナ林が発達し、県境出合の八草分岐から白倉岳を経て金糞岳へ至る稜線は見晴しのよい低木帯の道だ。

   (白倉岳から急坂を下る)  (スズタケの稜線道を金草岳へ)    (金草岳山頂広場)

 (下り坂から中津尾根を望む)      (ブナの稜線を下る)         (大朝頭)

  (小朝頭から望む金糞岳)  (工事中の重機と連状登山口)  (連状登山口から草深い道)

      (小森登山口)       (堰堤の横で唯一の藪コギ)       (取水堰)

      (林道始点)         (林道を3キロ下る)       (やっと高山キャンプ場前)


★道で出会った花

      ?(P587)           カタバミ(滝谷頭)      ツクバネウツギ?(滝谷頭)

      ノアザミ(高山)        レンゲツツジ(奥山)      タチツボスミレ(五ロウ頭)

  ユキザサ(五ロウ頭)        チゴユリ(八草分岐)       ウスギヨウラク(八草分岐)

 サイゴクミツバツツジ(白倉岳)    タムシバ(白倉岳)        アカモノ(白倉岳)

   シャクナゲ(白倉岳)       ミヤマニガイチゴ(金糞岳)   エンレイソウ(金糞岳)

     サンカヨウ(金糞岳)       キランソウ(小朝頭)      ガマズミ(小朝頭)

   ヤマボウシ(小朝頭)      タニウツギ(連状登山口)     アオダモ(連状登山口)

  コアジサイ(小森登山口)    ムラサキサギゴケ(林道)      ツルケマン(林道)

    キンポウゲ(林道)         ジシバリ?(林道)         ヤブテマリ(林道)

     シャガ(林道)          ヤブジラミ?(林道)       ミズタビラコ(林道)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  近江川合

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