三池岳(971.8m)竜ヶ岳(1099.6m)


★ひとこと   「宇賀渓から三池岳、竜ヶ岳を経て遠足尾根で周回」

P768付近の稜線から竜ヶ岳を望む

★行った日   2011年6月14日(火)  晴時々曇 風強し  単独
 
★コース

高槻4:39(名神)=八日市IC(R421)=6:13宇賀渓6:22→吊橋6:46→林道分岐7:30→7:51休憩7:59→8:38展望岩8:48→八風キャンプ場分岐8:51→(971.8m)三池岳三角点9:10→縦走路出合9:12→9:58休憩10:07→P768 10:22→NTT中継所跡10:48→10:52石榑峠10:59→重ね岩11:40→12:12(1099.6m)竜ヶ岳12:25→縦走路別れ12:38→ホタガ谷分岐12:49→13:15休憩13:24→大日向三角点13:40→15:00宇賀渓15:10(R421)=八日市IC(名神)=高槻17:07

 竜ヶ岳(りゅうがだけ)は鈴鹿山系の中央部にあって御在所山と御池岳の中間に位置し、なだらかな山頂部に笹原が発達した大展望の山だ。宇賀渓(うがけい)を起点に八風(はっぷう)牧場跡から三池岳(みいけだけ)東尾根で稜線に達し、三池岳から竜ヶ岳まで縦走路を北上して南へ張り出した遠足尾根(えんそくおね)で周回の計画だ。2011年3月26日に4158メートルの石榑(いしぐれ)トンネルが開通し、八日市から三重県側へ行くのに非常に便利になり、高槻から宇賀渓へ1時間半で到着だ。
 早朝から訓練らしい消防隊の人々が来ている宇賀渓駐車場を出発、R421を西進して登竜荘(廃業)の先から道標通りに東海自然歩道に入る。荒れた水晶キャンプ場施設の前を通り、吊橋を渡ってしばらく樹林を通ってから山秋谷を渡る。放置された旧階段とは別の坂を上って自然林の遊歩道をなだらかに進む。モミノキの大木もある癒しの森が続き、東海自然歩道と別れて林道を直進、八風牧場跡を道なりに進み、赤ペンキマークの所から右の山道に入る。初めはなだらかな尾根道だが徐々に急坂となり、急な岩稜登りも現れる。踏み跡の薄い幅広の緩斜面もあり、上りの尾根筋は迷うことはないが下りの場合は要注意箇所だ。岩稜を上り終えると展望岩だが、きょうは風がめっぽう強く、見通しも悪く竜ヶ岳山頂付近は雲の中だ。すぐ上で八風キャンプ場からの道と合流し、しっかりした道となる。お菊池と称する小さな水溜りを過ぎ、ガレ場を通ると三池岳三角点だが見晴しはよくない。すぐ先の縦走路合流点の三池岳の標柱の立つ所が展望良好だ。風が強くて見通しも悪く御在所山がようよう望める程度だが、愛知川(えちがわ)流域の山並みが眼下に波打っている。尾根道は満開のサラサドウダンやベニドウダンの絨毯だ。

     (宇賀渓駐車場)     (登竜荘の先から自然歩道へ)    (水晶キャンプ場吊橋)

    (山秋谷を渡る)     (広葉樹林帯をなだらかに進む) (自然歩道から林道を進む)

 (赤ペンキ印から右へ入る)     (なだらかな道を行く)     (ガスった竜ヶ岳が見える)

   (急坂の岩稜を登る)          (展望岩)               (お菊池)

    (ガレ場を通る)           (三池岳三角点)      (縦走路出合の三池岳標柱)

                 (三池岳から西南の山々を望む)

 三池岳からアップダウンしながら石榑峠へと高度を下げて行く尾根歩きだ。右下にはいなべ市を、前面にはだんだん近づくずんぐりした竜ヶ岳を眺めつつ、ヤセ尾根あり、シロ砂のザレ場あり、癒しの樹林ありの変化に富んだ稜線をたどる。三池岳から1時間半ほどでかつてパラボラアンテナが林立していたNTT中継所跡だ。平地からちょっと下ると石榑峠だ、数台の車が止まっているが石の関門から先三重県側は車両通行止めだ。峠から滑り易い岩場を登り、草地を過ぎて溝状の急斜面を登ると重ね岩だ。振り返ると三池岳からた石榑峠へたどってきた尾根筋が雄大だ。小木の尾根筋を頑張ると笹原の一角に達し、展望豊かななだらかな笹原が山頂まで続く。360度の大展望の山頂から、南は御在所山、北は御池岳まで鈴鹿の峰々が見通せた。

(道端の満開のサラサドウダン)    (ヤセ尾根を進む)       (だんだん近づく竜ヶ岳)

  (シロ砂のザレ場を下る)      (美しい稜線をいく)     (いなべを右に見ながら進む)

    (NTT中継所跡)      (三重県側通行止めの石榑峠)    (急坂の岩場を登る)

     (低木帯を進む)           (重ね岩)            (稜線を振り返る)

          (竜ヶ岳稜線から360度の展望、東北〜東〜南〜西〜北〜東北)

 山頂は相変わらず風が強く休憩もそこそこに下り始めた。ドーム状の円形の山頂を振り返りながら、長々と伸びている遠足尾根めざして下る。縦走路を左に分け稜線を進み、急坂を下るとホタガ谷コースだ。下り途中で遠足尾根に入るが、表示はないが踏み跡が分岐点から左へ別れている。気持ちのよい笹原の稜線歩きだ。踏み跡の薄い所もあるが稜線を外さないよう下る。振り返ると徐々に遠のく緑のドーム状の山頂が見送っているようだ。やがて樹林帯に入り、しっかりした尾根道を下ると大日向三角点だ。この辺りから杉植林帯となり、所々で間伐材が放置された歩き難い尾根を下る。P566手前から巻道と間違って左の道を下ってしまい、すぐに戻ったが正解は稜線を直進だ。折から響き渡るヘリの轟音の中、次のピークから西南稜の急坂を下るが、踏み跡もなく急斜面をずり落ちるように下った。ここでうかつにも、下の谷の位置を考えずに宇賀渓の駐車地点めざして下ってしまった。河原に立つと流れを渡るしか手段はなく、裸足になって対岸へ、急坂をよじ登って宇賀渓の遊歩道へ。正解は西南稜をまっすぐに下り、遊歩道の橋の向こう側に下ると遠足尾根の入口がある。駐車場には消防団員や警察官など大勢の人がいたが、先程のヘリで救助し救急車で運んだ所だそうだ。竜ヶ岳は外観はたおやかな笹原の山だが谷筋はかなり険しいところもある。帰りも往路通りに新トンネルを通って順調に帰阪した。
 三重県側からの最短コースの三池岳東尾根はベニドウダンに彩られた岩稜尾根や岩場からの展望が素晴らしい。竜ヶ岳から伸びる笹原の遠足尾根歩きは高原の散歩気分だ。初めての三池岳東尾根と竜ヶ岳遠足尾根だったが、癒しの樹林、展望の稜線、シロヤシオが終わってもサラサドウダンやヤマツツジなどが彩を添え、全体として変化に富んだコースだった。

    (もうすぐ竜ヶ岳頂上)      (竜ヶ岳三角点広場)       (竜ヶ岳を振り返る)

                   (下り稜線から遠足尾根を望む)

      (縦走路別れ)       (遠足尾根に向かって下る)   (ホタカ谷道から稜線へ入る)

 (笹原から竜ヶ岳を振り返る)     (笹原稜線を進む)       (笹原の尾根道を行く)

   (樹林帯へ入る)           (樹林帯を下る)         (大日向三角点)

    (植林帯を下る)        (裸足で北谷を渡渉)      (橋の向こうに下るのが正解)

★道で出会った花

      ウツギ(八風)        ギンリョウソウ(八風)     サラサドウダン(三池岳)

    タニウツギ(三池岳)    ヤマボウシ(三池岳)  トウゴクシソバタツナミソウ?(三池岳)

    ベヌドウダン(三池岳)      コナスビ(石榑峠)        ハナニガナ?(石榑峠)

    ニガナ?(竜ヶ岳)         キランソウ(竜ヶ岳)       ガマズミ?(遠足尾根)

   ヤマツツジ(遠足尾根)        ?(遠足尾根)           ?(大日向)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図  竜ヶ岳

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