小野村割岳(931.7m)大段谷山(795.0m)


★ひとこと   「広河原から小野村割岳、灰野を経て大谷段山へ」

赤崎尾根の巨木の森

★行った日   2011年6月24日(金)  曇後晴  単独
 
★コース

高槻4:48(R171、府道40、府道38)=6:45佐々里峠6:50(府道38)=6:56広河原バス停7:05→8:14P781東8:21→稜線出合9:03→誤認P9:25→9:37P911 9:47→9:53稜線出合9:59→赤崎尾根分岐10:30→10:37休憩10:44→赤崎東谷出合11:20→11:43灰野11:52→13:28稜線出合13:34→13:55(795.0m)大段谷山14:04→稜線出合14:24→小野村割岳分岐14:50→佐々里峠15:07=自転車(3.5km)=15:19広河原バス停15:38(府道38、R171)=高槻18:00

 京都北山北部に位置し、由良川源流にある芹生(せりょう)の森の南にある芦生杉(あしうすぎ)の茂る山だ。京都バス終点の広河原から尾根伝いに小野村割岳(おのむらわりだけ)へ登り、赤崎尾根、灰野(はいの)から大段谷山(おうだんたにやま)を経て佐々里峠(ささりとうげ)へ下る計画だ。この所、大阪でも熱帯夜と猛暑日が続いているので涼しいうちに登るべく早朝出発だ。高槻から西国街道で京都市内を抜け、鞍馬街道を北上し花背から佐々里峠まで丁度2時間だ。佐々里峠でチャリンコをデポ、坂道を戻って始発バスがとまっている広河原バス停そばの空き地に駐車だ。
 バス停裏の墓地横から薄い踏み跡が尾根端部急坂の杉林にあり、ぜーぜー言いながら頑張って尾根上にたどり着くと灌木帯のなだらかな尾根道が続く。若木保護ネットに沿ってしばらく進み、芦生杉が点々と現れる自然林の美しい稜線をたどるとP781東の平地だ。行き先P911の手製標識がかかっている。色々な形の芦生杉を楽しみながら、時には倒木を避けつつなだらかな稜線を北上すると小野村割岳に向かう稜線出合だ。東へ稜線を少し上ると大杉に矢印付き小野村割岳の標識のかかったP911だ。ここからしばらくミズキやヤマボウシの白い花が道ばたを飾るミズナラやブナなどの茂る美しい稜線歩きだ。小野村割岳のちょっと手前のピークを誤認してUターンしてしまった。芦生杉の点在する広葉樹林帯の尾根を戻り、雷杉の所から赤崎尾根を南へ下る。巨樹の林立する巨木の森を過ぎ、最後に尾根端の急坂を下ると赤崎東谷出合だ。宙ぶらりんの曲がったトロッコ線路が東谷をまたいで七瀬の方へ向かっている。赤崎西谷を飛び石伝いに渡って、由良川に沿ってトロッコ線路跡を下る。

 (広河原バス停裏から取り付く)  (尾根端の杉林急坂を登る)  (尾根上はなだらかな灌木帯)

 (若木保護ネット沿いに進む)  (芦生杉が尾根に現れる)  (手製標識のあるP781付近)

 (現役の芦生杉に生えるブナ)   (世代交代した芦生杉)        (稜線出合)

     (P911の大杉)         (癒しの森を行く)          (複雑な巨木)

  (雷杉から赤崎尾根を下る)       (巨木の森)          (大木の稜線を下る)

  (尾根端部の急坂を下る)      (赤崎東谷出合)         (赤崎西谷を渡る)

 しばらく平坦なトロッコ跡を進むと小さな神社跡のある灰野だ。住居跡や水田跡があって1960年(昭和35年)頃まで居住していたそうだ。ここからトロッコ道と別れ、山肌をジグザグに高度を上げ灰野谷に沿って上流方向へ登る。一旦、灰野谷に出合った所が倒木で埋まり、登山道は西側の稜線に向かって上っている筈だが判らなかった。沢筋の薄い踏み跡をたどり、ついに踏み跡がなくなって倒木で谷筋が覆われてしまったため、西側の尾根に向かって急坂をよじ登った。悪戦苦闘してやっと登山道に合流し、炭焼き跡、「ばん」取り跡(木を切り倒さずに持ち運べる大きさの板を取る)、水飲み場(活魚のヤマメを運ぶための水場)を通って大段谷山と佐々里峠分岐点の稜線にたどり着いた。稜線を20分ばかり西進すると大段谷山だが展望もない単なるピークだったが、近くで羽化したばかりの三角翼戦闘機のような蝶(蛾?)が綺麗だった。樹間からお隣の品谷山(しなたにやま)や遠くに長老ヶ岳(ちょうろうがだけ)を望みながら、灰野を左に分け、更に小野村割岳を左に分けてアップダウンはあるがほぼ平坦な稜線を約1時間たどると佐々里峠だ。峠でチャリンコをゲット、下りばかりの車道を快適に15分も下ると広河原バス停だ。夏空の陽光が輝くなか、往路通りに順調に帰阪した。
 梅雨真っ盛りの季節だが午後から太陽が照りつけ、夏空が広がったが殆んどが森林帯のため涼風の通り抜ける稜線歩きは快適だった。初めて通る広河原からP911までの南尾根には赤崎尾根に劣らない芦生杉が点在し、薄い踏み跡しかないが楽しい稜線だ。灰野から佐々里峠へ向かう谷筋には倒木が多く、下り方向はよいが上りは迷い道に要注意だ。

    (トロッコ道を進む)     (かつて人の住んでいた灰野) (灰野から灰野谷に沿って登る)

  (急坂をジグザグに上る) (灰野谷合流点で倒木のため迷う)(灰野谷の踏み跡をたどる)

 (急坂を稜線めざしてよじ登る)   (登山道に出合う)      (稜線出合から大段谷山へ)

      (稜線を西進)         (大段谷山三角点)    (羽化したばかりの美しい蝶(蛾))

   (稜線を佐々里峠へ)      (稜線から望む品谷山)      (稜線から長老ヶ岳(奥))

    (小野村割岳分岐)         (ブナ林を下る)         (佐々里峠到着)


★道で出会った花

     ミズキ?(P911)       ツルアジサイ(P911)      ヤマボウシ(P911)

     コナスビ(P911)       エゴノキ(赤崎尾根)       コアジサイ(トロッコ道)

     ニガナ(トロッコ道)     オカタツナミソウ(トロッコ道)   ギンリョウソウ(灰野)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  中、久多(くた)

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