蓬莱山(1174.2m)森山岳(1080m)権現山(996m)


★ひとこと   「坂下から小女郎ヶ池、蓬莱山、森山岳を経て南尾根で平へ」

小女郎ヶ池とモリアオガエル卵泡

★行った日   2011年6月28日(火)  曇後晴   単独
 
★コース

高槻4:44(名神、湖西道路)=和爾IC(県道311、R367)=5:54坂下6:03→共聴アンテナ6:47→登山道出合7:00→7:45平地7:55→8:28小女郎ヶ池8:36→小女郎峠8:40→9:03(1174.2m)蓬莱山9:14→9:47(1080m)森山岳9:57→見晴しピーク10:14→巡視路出合10:31→ケヤキ谷渡渉10:57→オオカメ谷渡渉11:09→シャガ谷渡渉11:24→11:30休憩11:37→汁谷渡渉11:42→汁谷11:45→笹平12:02→12:18蓬莱山12:27→小女郎峠12:46→13:07ホッケ山13:11→13:29(996m)権現山13:36→アラキ峠13:51→花折峠道出合14:09→平バス停14:21→14:34水源施設14:41→15:07坂下15:13(R367、県道311)=和爾IC(湖西道路、名神)=高槻16:40

 梅雨の晴れ間に2年ぶりで比良山系の蓬莱山だ。坂下(さかした)から小女郎ヶ池(こじょろうがいけ)を経て蓬莱山(ほうらいさん)付近をうろつき、権現山(ごんげんやま)を経て平(だいら)へ下る計画だ。涼しい間に登るべく早朝出発し、高槻から1時間強で坂下到着、思古淵神社(しこぶちじんじゃ)付近に路駐だ。当初、地形図の点線ルートの坂下バス停先の坂下橋から登ろうとしたが、道端の登山案内図にはバス停の上流側の葛川(かつらがわ)橋を渡る近畿自然歩道を通るルートが太線で示されていたので、こちらから登ることにした。
 橋を渡るとすぐに近畿自然歩道から別れてサカ谷に沿って古びた丸太階段を上る。すぐに倒木が折り重なった道となり右往左往しながら乗り越えつつ進む。途中で左(右岸)へ山肌を上る踏み跡があったが気にせずに谷に沿って障害物競走だ。とうとう小滝で行き止まり、仕方なく右岸の急坂の杉林をよじ登って尾根端の共聴アンテナの所で踏み跡(先に分岐した踏み跡?)に合流。P618を通る稜線をなだらかに登ると、左から来た地形図の点線と思われる登山道に合流した。以降、歩き易い道が続き、P964付近は蝉の声がうるさい癒しの自然林の平地だ。落葉広葉樹の森が続くなだらかな稜線を進み、やがて笹原の小木帯に入ると湿地が現れる。ガスのかかった神秘的な小女郎ヶ池だ。見る間に霧が流れて誰もいない池の周辺に2、3本の木が現れ、少し黄色くなりかけたモリアオガエルの卵泡がぶら下っていた。少し先の小女郎峠からだらだら坂の稜線を北上し、笹原の丘を登りきると蓬莱山三角点だ。朝の内はガスがかかって見晴しが悪く、武奈ヶ岳がようよう望める程度だ。

  (坂下バス停付近の安曇川)   (近畿自然歩道に入る)      (サカ谷に沿って登る)

  (倒木を乗り越えて進む) (小滝行き止まりで右岸をよじ登る) (共聴アンテナから踏み跡)

(自然林と植林帯境界尾根を行く) (坂下からの登山道出合)     (杉林の急坂を登る)

   (癒しの自然林の平地)   (なだらかな広葉樹林を行く)    (笹原の小木帯を行く)

   (ガスった小女郎ヶ池)  (小女郎ヶ池のモリアオガエル卵泡)      (小女郎峠)

(蓬莱山めざして尾根道を行く)    (もうすぐ蓬莱山頂上)     (ガスがとれない蓬莱山頂上)

 山頂から森山岳を目標に笹原を下る。膝くらいまでの深さなので支障はない、やがてベニドウダンの目立つ小木帯に入り獣道が何本もあって数匹の鹿が走って逃げる笹原を適当に下ると明確な尾根が現れて踏み跡もはっきりする。鞍部を過ぎて稜線を直進すると、武奈ヶ岳の望める草原の丘があり、表示は何もないが森山岳だ。ここから長池手前まで1ヶ月前に来たルートだが、反対方向へ歩くと全く印象が異なる。広葉樹林をなだらかに下り、小さな池のほとりを過ぎると巡視路出合だ。ここからプラ階段が完備されているので迷うおそれはない。ケヤキ谷、オオカメ谷、シャガ谷の順に枝尾根を越える毎に鉄塔の下を通りながら、アップダウンの激しい道を高圧線を縫う様に進む。最後に汁谷(しるたに)を渡渉すると登山道に合流し、咲き残るクリンソウを道端に見ながら進むとリフト乗り場のある汁谷だ。カンカン照りのコンクリートのスキー滑降コースを、だんだん姿が高くなる武奈ヶ岳を振り返りながらゆっくり上ると笹平だ。全部売切れの自動販売機にがっかりしながら草原を上り続けると再び蓬莱山頂上だ。午前中と異なり見晴はよく、伊吹山までは見えなかったが、360度の景観だ。下界と異なり涼風の草原は別世界だ。

(山頂から森山岳めざして下る)    (ミズキ?満開の稜線)      (何もない森山岳)

(森山岳から武奈ヶ岳方向へ下る)   (展望ピーク)         (落葉広葉樹の森を行く)

    (池のほとりを行く)          (巡視路出合)        (プラ階段が律儀に続く)

 (ケヤキ谷手前の鉄塔で一休み)   (ケヤキ谷渡渉)          (癒しの森を行く)

     (汁谷で登山道合流) (道端のまだ咲いているlクリンソウ)  (武奈ヶ岳を振り返る)

                    (蓬莱山から南方を望む)


                    (蓬莱山から北方を望む)

 山頂から権現山までの笹原の稜線歩きは、琵琶湖を左眼下に、正面に比叡山を望む天空の散歩道だ。草花は端境期だが、ヤマツツジが点在する道端にただ一輪のみササユリが笹薮の中に花をつけていた。展望抜群のホッケ山を過ぎ、権現山で南尾根を下る栗原を左に分け、西尾根を下る。害虫防御?のテープを巻いた急な杉林を下り、アラキ峠を経てドン谷を下ると花折峠道出合だ。峠道から車止めを過ぎ、R367を横切って近畿自然歩道を下り、平バス停からしばらく国道を歩くが、すぐに近畿自然歩道の道標通りに右の林道に入る。途中の水源施設以降は所々で土砂が崩落し、じめじめした薄暗い地道林道だ。国道の行者山トンネルの上の枝尾根を迂回して出発地点のサカ谷へ戻った。時刻が早かったので渋滞もなく往路通りに順調に帰阪した。
 午前中はガスがかかった鬱陶しい天気だったが午後からは夏空が広がり、木漏れ日の広葉樹林や展望の稜線を楽しむことができた。坂下からサカ谷をたどる道は倒木が多く稜線へ上る道も判り難いので、坂下橋から登る地形図の道が歩き易いかもしれない(未確認)。後日談、坂下と平の間の近畿自然歩道で3日前に蛭に食われたとOさんのHPにでてました。なるほど、じくじくした所でしたが幸か不幸か食われませんでした。蛭にまで嫌われたみたいです。それにしても鈴鹿と違って比良は安全だと思っていたのですが今後気をつける必要があります。

   (夏雲のわく蓬莱山頂上) (蓬莱山から南尾根を下り始める)(琵琶湖を愛でつつ稜線歩き)

                   (ホッケ山から琵琶湖方面を望む)

   (展望抜群のホッケ山)      (権現山めざして下る)      (樹林帯が現れる)

  (最後のピークの権現山)  (包帯を巻いた急な杉林を下る)       (アラキ峠)

   (ドン谷に沿って下る)        (花折峠道出合)         (R367出合)

  (近畿自然歩道で坂下へ)   (行者山トンネルの上から)    (サカ谷へやっと戻ってきた)

★道で出会った花

     コアジサイ(平地)         ミズキ(平地)        ベニドウダン(小女郎ヶ池)

   ヤマツツジ(小女郎ヶ池)    ハリエンジュ(ケヤキ谷)     バイケイソウ(オオカメ谷)

    エゴノキ(ケヤキ谷)      オカタツナミソウ(シャガ谷)    クリンソウ(汁谷)

    ニガナ(小女郎峠)          ?(小女郎峠)        ササユリ(小女郎峠)

    コナスビ(ホッケ山)       ヤマボウシ(ホッケ山)     ヤマゴボウ(花折峠道)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図  花背、比良山

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