鬼面山(きめんざん)は南アルプスの西側に位置する伊那山脈の最高峰だ。伊那谷から眺めると夕日を浴びた姿が赤鬼に似たところから名付けられたそうだ。秋葉(あきば)街道の難所は青崩(あおくずれ)峠と地蔵峠の2ヵ所だが、R152では青崩峠を草木トンネルで迂回して兵越(ひょうごし)峠を通り、地蔵峠は上村から未開通区間となり林道で峠を越えて大鹿村へ向かっている。兵越峠を越えて南信濃へ下る国道から眺めると意外にずんぐりした熊伏山(くまぶしやま)の山塊が朝日に輝いている。R152を北上、矢筈トンネルを左に分け林道を延々と上ると地蔵峠だ。鬼面山登山口のある峠下に路駐だ。
地蔵峠の登山口に入ると地蔵の祀られた祠があり、この辺りが元の地蔵峠らしい。祠の横から稜線を進み、小屋跡の平地を過ぎてロープの張った広葉樹林の急坂尾根を登る。南の樹間から遠く熊伏山までの山の連なりが望め、標高差100メートル毎に建つ標識に励まされながら登り続ける。P1585付近で主稜線が見え、今度は北側の樹間から仙丈ヶ岳はじめ南アルプス北部の峰々が望める。
(兵越峠から南信濃へ下るR152から熊伏山〜鬼面山を望む)
(地蔵峠) (鬼面山登山口)
(美しい尾根を進む)