品谷山(880.7m)ソトバ山(806.0m)


★ひとこと   「紅葉を求めてソトバ峠から品谷山を経てソトバ峠周回」

廃村八丁刑部谷

★行った日   2011年11月9日(水)  曇  単独
 
★コース

阪急高槻駅6:51(阪急)=祇園四条7:29(京阪)=7:37出町柳7:50(京都バス)=9:40菅原バス停9:45→10:20谷道合流10:25→ダンノ峠10:32→佐々里峠分岐11:00→11:30(880.7m)品谷山11:50→品谷峠12:10→12:45刑部谷出合13:00→13:15分教場跡13:00→祠13:08→ソトバ峠13:57→(806.0m)ソトバ山14:13→ソトバ峠14:22→14:40廃村八丁分岐14:51→P847 14:57→P892手前15:12→15:30ダンノ峠15:50→16:30菅原バス停17:04(京都バス)=18:50北大路(京都地下鉄)=JR京都駅19:29(JR)=JR高槻駅19:55

 久しぶりにバスで比良山系を訪れるつもりで出町柳へ行ったが坊村方面行きは今年4月から土日のみだ。仕方なく色々考えた末、間もなく出発する広河原行きに乗り、地図がなくても行けて紅葉が見られそうな廃村八丁に決めた。しばらく訪れていないので、地図なしでの周回が困難なときは菅原から廃村八丁ピストンをしようと考えた。菅原バス停で降りたのは長岡京から来られた単独行男性のTさんと2人だけだ。行き先はダンノ峠からソトバ山などを周回する計画だそうなので、同行をお願いして快諾され、これで地図なし無計画登山は解消して一安心だ。
 バス停からダンノ峠に向かって菅原大橋を渡る。遊休畑が多く人の住まなくなった人家もあれば新築の家屋もある不思議な光景を眺めつつ林道を進み、衣懸坂(きぬがけざか)を左に分け、最後の一軒屋を過ぎて林道終点が谷筋と尾根筋の分岐点だ。尾根筋を登りきって広葉樹林が現れるとダンノ峠だ。直進は廃村八丁へ直進だが、品谷山(しなたにやま)は峠から雑木林の北尾根を進む。佐々里峠(ささりとうげ)方面の視界が開けるピークで方向を北から西に変えて稜線を進み、佐々里峠分岐ピークを過ぎてP866を過ぎると枯れた大木があってその西隣に刑部谷(きょうぶたに)に下る案内板が木にぶら下がっている。時々ちょっと紅葉したカエデが散在する広葉樹の稜線を進み、数本の大木のブナが現れると品谷山頂上だ。北側の山並みが多少見える程度で折からかかってきたガスのせいもあって視界は余りよくない。寒い季節恒例の北山時雨もどきの霧雨にザックカバーをして、幻想的な霞んだ広葉樹林尾根を下り始めたが、幸運にもすぐに止んでしまった。枯れたミズナラに生えている美味そうなキノコ(怖いので食べたことはない)を見ながら、一つ目の鞍部を過ぎて二つ目が品谷峠の表示がある。帰宅後で調べると地形図の品谷峠は一つ目の鞍部だ。登山道が付け替えられたようだ。峠から谷筋を南へ下り、一つ目の鞍部からきた谷筋と合流し、歩き難いスモモ谷を下って平地に出ると三角錐の小屋の建つ刑部谷出合だ。

   (菅原から林道を進む)      (尾根筋谷筋分岐点)         (ダンノ峠)

 (ダンノ峠から北尾根を進む)   (佐々里峠分岐ピーク)      (P866西の枯木)

 (枯木の右にある刑部谷分岐) (明るい広葉樹尾根を西進)     (大木ブナもある)

       (品谷山)         (ガスのかかった広葉樹林)   (枯れたミズナラに生えた茸)

        (品谷峠)            (スモモ谷を下る)       (近づく廃村八丁)


 色づき始めた鮮やかなカエデの点在する自然にかえった平地を進み、八丁川を渡渉すると右に古びた八幡宮の鳥居が建ち、ささやかな参道が上へ伸びている。古びた小さな祠に手を合わせてからソトバ峠へ向かった。途中、八丁温泉と書かれた小屋の人と談笑後、八丁川からババ谷をさかのぼり、工事現場のような斜面を右に見て上りきると広域林道出合だ。表示によれば、出合から山道を上った峠がダンノ峠だ。山道はそのまま下っているが、ダンノ山は大きな台杉のある尾根を越えて下り、林道を横断して再び急坂を上ると山頂だ。下山時は、広域林道で先程の出合へ戻った。なお、この付近のGPS軌跡は電池切れのため不正確だ。出合から急坂の稜線を登り、次のピークで誤って廃村八丁方面へ少し行ってから戻り、P847で衣懸坂を右に分け、バスの時刻が気になりだして稜線を急ぎ、P847から約30分でダンノ峠に着いてしまった。今度はバス時刻まで時間が余ったのでのらりくらりと2人で談笑しながら菅原バス停へ向かった。
 廃村八丁は福井県境に近い京都北山の北の端なので京都市内からバスで2時間近くかかり、さらに峠越えの遠隔の地だ。昭和11年に離村したそうだが、こんな秘境じみた所に分教場まであったとは驚きだ。交通の便がよくないが紅葉や新緑の季節に訪れるとよい所だ。上り坂になるとすぐに姿が見えなくなるような健脚のTさんのお陰で地図なしで廃村八丁を楽しむことができ、大感謝です。

      (刑部谷出合)        (古い鳥居を上ると祠)            (祠)

      (八丁川を下る)         (ババ谷をつめる)       (広域林道出合のソトバ峠)

 (本当はこちらがソトバ峠?)   (いったん林道を横切る)      (再度急坂を上る)

        (ソトバ山)       (林道出合のソトバ峠へ戻る)       (稜線を登る)

   (廃村八丁分岐ピーク)      (衣懸坂分岐のP847)      (枯れた古木のP850)

(芦生杉の巨木もある尾根を行く)    (ダンノ峠まで戻る)    (林道を菅原バス停へ戻る)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  久多、上弓削(かみゆげ)、中

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