四郷(しごう)の里(和歌山県かつらぎ町の広口、滝、東谷、平の4集落の総称)の串柿玉のれんで彩られる山腹に建つのが堀越観音だ。いまの季節には沿道には串柿の玉のれんが並び、最低気温が6度をきると山茶花が咲き始める華やかな季節だ。R480から堀越観音の標識通りに林道へ入り、狭いながら完全舗装の1車線道路をくねくね続き、沿道の串柿の玉のれんを楽しみながら進むと堀越観音の駐車場だ。
まず堀越観音へ向かう。本堂手前には樹齢200年の山茶花が薄紫の花をつけ、本堂前では大イチョウが緑の葉を茂らせていた。本堂前から見下ろす紅葉した柿や串柿の玉のれんに彩られた山里の風景は秀逸だ。燈明岳(とうみょうだけ)へは駐車場横から石段を直登だ。すぐに美しい植林帯の中を登り、蔵王峠から来た三国山へ向かう林道と合流、しばらく上ってから右へ分岐する遊歩道に入るとほどなく展望台だ。霞んでいたが、足下に紀ノ川が流れ、彼方に龍門山や高野山の山並みが望める。展望台から少し上ると燈明岳山頂だ。林間の小広場に祠があるだけだ。堀越観音まで戻り、河内長野経由で帰阪した。
今時分の堀越観音から燈明岳のハイキングは意外に優れものだ。特に、沿道を飾る串柿の玉のれんが素敵だ。堀越観音の山茶花の老木も見事だ。余裕があれば尾根伝いに三国山まで足を伸ばしたいものだ。
(山里を堀越観音へ) (本堂前の大イチョウ) (樹齢200年の山茶花)
(柿に彩られた山里) (美しい植林帯を登る) (蔵王峠からの道と合流)