雪彦山(915.2m)


★ひとこと   「紅葉を求めて渓谷美とスリル満点の鎖場を周回」

真っ赤なイイギリの実と大天井岳

★行った日   2011年11月27日(日)  薄曇  単独
 
★コース

高槻6:19(中国道)=福崎IC(県道23、県道67)=8:10雪彦山登山口駐車場8:18→8:53賀野神社8:58→大曲休憩舎下9:06→虹ヶ滝9:26→9:35休憩9:42→谷筋(峰山)分岐9:53→鞍部10:21→10:33(950m)鉾立山10:46→鞍部10:52→(915.2m)雪彦山11:06→鹿ヶ壺分岐11:20→11:41(884m)大天井岳11:51→虹ヶ滝12:45→鉄枠砂防ダム13:13→13:18駐車場13:24(県道67、県道23)=福崎IC(中国道)=高槻15:03

 紅葉狩りをかねて播磨、夢前(ゆめさき)町にある岩峰の雪彦山(せっぴこさん)だ。越後「弥彦山(ひこさん)」、筑前「英彦山(ひこさん)」とともに播磨「雪彦山」は日本三彦山の一つとして知られ、岩峰群は古くから信仰の対象となり、修験道の行場でもある。福崎ICから夢前町を経て県道を北上、賀野神社(かやじんじゃ)の鳥居の先が雪彦山登山口駐車場だ。
 駐車場から登山口を左に見て、舗装林道を進む。賀野神社まで2キロの林道歩きだ。前半は退屈な樹林の道だが、後半は左に大天井岳(おおてんじょうだけ)などの岩峰群を左に眺めながら歩く紅葉もある美しい山腹の道だ。遠くから見ると紅葉と見まがう赤い実が鈴なりにぶら下っているイイギリ(飯桐)が現れると賀野神社だ。農耕の神?らしく牛や馬の銅像が本殿前に祀られている。紅葉が盛りを迎えている林道をしばらく進むと大曲(おおまがり)の休憩舎があり、林道をそのまま直進すると峰山(みねやま)だが、虹ヶ滝(にじがたき)はここから山道に入る。林道のすぐ下で、出発点の登山口から上がってきた道と合流、植林帯をなだらかに抜けると広葉樹林帯だ。左上に地蔵岳の岩峰を垣間見ながら歩く紅葉の道は絶品だ。やがて、枝尾根を越え、急坂を下ると大岩の積み重なった虹ヶ滝だ。掲示によれば枝尾根を越える所から左岸に沿って旧道があったらしいが崩落して通行止めだ。

(雪彦山登山口から林道へ(右)) (色づき始めた林道を行く)     (林道から大天井岳)

     (賀野神社)         (鈴なりのイイギリの実)    (賀野神社から大天井岳)

   (大曲:直進(虹ヶ滝))      (山腹トラバース道を行く)    (トラバース道の紅葉)

   (谷筋左岸は通行止め)       (地蔵岳を仰ぎ見る)      (虹ヶ滝から沢筋を登る)


 崩落した大岩が堆積しているので虹ヶ滝は判別できなかった。鎖場が連続する地蔵岳横の登坂路を左に分け、険しい沢筋をさかのぼると平らな河床の岩棚が現れる。多少、なだらかになった渓谷美の沢筋を進み、ナメ滝を過ぎると峰山方面を右に分け、左の沢筋をさかのぼる。この辺りの山肌は固い岩盤で出来ているらしく、沢筋は滑らかな岩肌が光っているのが印象的だった。沢の源頭部の急坂をトラロープの助けを借りて登りきると稜線の鞍部だ。鞍部から左へ稜線を10分ほど登ると鉾立山(ほこたてやま)だ。北側の視界が開け、氷ノ山など但馬の山々の展望台だが、残念ながらきょうは霞んで遠望が利かず、近くの一山(ひとつやま)や東山がようよう望める程度だ。稜線を戻るが、この辺りの稜線は風当たりが強いらしく、多数の風倒木が見られた。次のピークが樹木に囲まれた雪彦山三角点だ。ピークを下り、鹿ヶ壺(しかがつぼ)を右に分け、樹林帯を進むと岩稜が多くなる。天狗岩の下を通って、虹ヶ滝への鎖場の道を左に分け、ちょっと岩峰を登ると、頂上に祠があり南側が切れ落ちている大天井岳だ。狭い岩峰の上は登山者ですし詰め状態だ。南側の視界が開け、遠くに七種山(なぐさやま)や明神山が見え、足下の賀野神社や登山口付近の建物が箱庭のようだ。

  (大天井岳鎖場登り口分岐)   (険しい沢筋をさかのぼる)      (岩棚の休憩適所)

     (谷筋を振り返る)       (ながらかな谷筋が続く)         (ナメ滝)

    (谷筋(峰山)分岐)   (ロープの助けを借りて急坂を登る)      (鞍部到着)

        (鉾立山から望む北の山々、氷ノ山など但馬の峰々は霞の彼方)

 (北側が絶景の鉾立山頂上)   (風衝地帯の倒木稜線を行く)      (雪彦山三角点)

     (天狗岩の裾を進む)       (急な岩稜を登る)      (大混雑の大天井岳頂上)


 天狗岩まで戻って虹ヶ滝をめざすが、鎖場は大渋滞だ。折から、地蔵岳?の岩峰を登るクライマー達の声が響いている。太い鎖に支えられ、足下の絶景を眺めながらゆっくり岩肌を下り、虹ヶ滝へ着地した。往路通りに大曲まで戻り、賀野神社を左に分け、沢沿いに下り、鉄枠砂防ダムを過ぎると登山口はすぐだ。道路にまで一列に並んで止まっている大繁盛の駐車場を後にして高速が混雑する前に往路通りに帰阪した。
 雪彦山は人気の山らしく、紅葉の季節の日曜日とあって大繁盛だ。賀野神社付近からの雪彦山岩峰群の眺め、沿道を飾る紅葉、大天井岳からの眺望、スリル満点の鎖場など変化に富んだ山歩きが楽しめる山だ。

            (大天井岳から霞んだ明神山や七種山方面を望む)

(大天井岳から眼下の賀野神社)   (鎖場の下山口)         (鎖場から足下の絶景)

      (大渋滞の鎖場)           (展望岩)         (展望岩から七種山方面)

  (地蔵岳を登るクライマー)      (やっと虹ヶ滝到着)       (紅葉の山道を下る)

     (谷筋を下る)       (巨石のための鉄枠砂防ダム)     (登山口へ帰着)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       氷ノ山・鉢伏・神鍋
・2万5千分の1地形図  寺前

Homeへ