山上ヶ岳(1719.2m)大天井ヶ岳(1438.7m)


★ひとこと   「母公堂から霧氷の山上ヶ岳経由、大天井ヶ岳を経て五番関へ」

大天井ヶ岳から金剛、葛城山を望む

★行った日   2011年12月4日(日)  曇 風強し  単独
 
★コース

高槻5:08(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R309、県道21、毛又谷林道)=7:15五番関トンネル南口7:19(毛又谷林道、県道21)=7:26母公堂7:35→五代松鍾乳洞分岐7:47→法力峠8:24→9:27山上辻9:40→レンゲ辻10:17→(1719.2m)山上ヶ岳10:51→11:26陀羅助茶屋11:41→堂辻茶屋11:50→今宿跡12:22→鍋カツギ祠12:36→12:53五番関12:59→13:39(1438.7m)大天井ヶ岳13:48→五番関14:18→トンネル南口14:28(毛又谷林道)=自転車(3.4km)=14:42母公堂14:49(県道21、R309、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻17:35

 台風12号以来、道路が不安のため遠のいていた久しぶりの大峰山系だ。林道の状況がもうひとつ把握しきれなかったので、確実に通行できる洞川(どろかわ)を起点にし、正規の巡礼道をたどって母公堂(ははこどう)から山上ヶ岳(さんじょうがだけ)を経て五番関(ごばんぜき)へ下る計画だ。五番関トンネル南口にチャリンコをデポ、母公堂まで戻り、お堂の駐車場が満杯のため少し手前に路駐だ。
 母公堂横の登山口から植林帯を登り続ける。掲示によれば、母公堂は大峯山寺の歴史以来の入口だそうだ。五代松(ごよまつ)鍾乳洞からの道を合わせて、歩きやすい山腹のトラバース道を1時間弱進むと法力(ほうりき)峠だ。ここで観音峯山からの道と合流、さらになだらかに上って行くと霧がかかり始め、やがて道端にミヤコザサが現れる。標高1500メートルに近づくと霧氷の花が咲き始め、特に強風帯では見事だ。法力峠から1時間で山上辻到着、当初、稲村ヶ岳に立ち寄るつもりだったが、ミルク状の風が吹きまくるので寒い上に何も見えないため中止し、山上ヶ岳へ向かった。山上辻から山陰の道に入ると風も収まり、寒々とした霧氷で飾られた木々を眺めながら進む。鞍部のレンゲ辻で女人結界門を通り、鉄梯子を上り継いで岩稜帯を登る。交互に現れる稜線の笹原の道と階段をしばらく進むと山上ヶ岳の山頂に広がる笹原だ。凍てついた山頂標識を横目に少し下ると寒々とした大峯山寺本堂だ。被災地の平安を祈るとともに安全に山歩きができることを感謝して本堂を後にした。

        (母公堂)             (植林帯が続く)      (整備された桟道を行く)

       (法力峠)        (なだらかな上り道が続く)     (霧がかかり始める)

   (ミヤコザサが現れる)      (霧氷が付き始める)    (強風帯の霧氷の成長が早い)

     (寒々とした山上辻)       (針葉樹林帯を進む)        (霧氷の花の道)

    (霧氷の花の道)        (レンゲ辻の結界門)        (鉄梯子が続く)

   (強風の尾根を登る)       (成長著しい霧氷)      (山上ヶ岳頂上付近の笹原)

     (山上ヶ岳山頂)            (大峯山寺)           (山門へ下る)


 寒風吹きすさぶ西の覗(にしのぞき)を通り、奥駈道を滑らないようにひたすら下ると陀羅助(だらすけ)茶屋だ。ここでやっと一息つくことができ、大休止だ。すぐ下の堂辻(どうつじ)茶屋で清浄(せいじょう)大橋を左に分け、奥駈道を吉野方面へ直進だ。一ヵ所ロープ場の急坂、蛇腹(じゃばら)の岩場があるが概してなだらかな広葉樹の美しい尾根道だ。今宿跡で勝負塚山(しょうぶつかやま)へ向かう尾根を右に分け、鍋カツギの祠の手前で大所山(おおどころやま)へ続く稜線を右に分け、奥駈道を直進する。前者の分岐には今宿跡の小さな石碑があるが、後者には目立たないテープがあるだけだ。祠の先から五番関へ2本道があるが、古道でなくはっきりした山腹の道を通って下った。時間に余裕があったので、北部奥駈道の未踏部分解消のため大天井ヶ岳(おおてんじょうがだけ)へ寄り道した。約40分ほど稜線を頑張ると大天井ヶ岳だ。北側の視界が開け、金剛、葛城、二上山など奈良盆地が一望のもとだ。五番関へ戻る稜線からは、山上ヶ岳にかかっていた雲もとれ始め奥駈道の稜線が姿を見せ、さらに東北には倶留尊山(くろそやま)や高見山を望むことができた。五番関から杉林の急坂を下ると五番関トンネル南口だ。ここでチャリンコをゲット、下り坂を寒いが快調にとばし、母公堂から往路通りに帰阪した。
 寒風吹きすさぶ寒い山行だったが思いがけず美しい霧氷の花咲く奥駈道だった。大峯山寺は5月から9月までが開扉期間なので、今は静寂の世界だ。白く霞んだ本堂はかえって厳粛な気持ちにさせてくれるようだ。

      (西の覗)          (寒い奥駈道を下る)      (幾何学模様の木道を下る)

      (堂辻茶屋)         (なだらかな奥駈道を行く)      (ロープ場もある)

   (大木林立の尾根を進む)     (鍋カツギの祠)         (五番関へ山腹を行く)

     (五番関結界門)       (奥駈道の稜線を行く)        (大天井ヶ岳)

 (山頂から奈良盆地を望む)    (稜線を五番関へ戻る)    (稜線から室生の山々を望む)

            (五番関へ戻る稜線から雲がとれ始めた山上ヶ岳を望む)

   (五番関から右へ下る)      (植林帯の急坂を下る)     (トンネル南口の上り口)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大峰山脈
・2万5千分の1地形図  洞川

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