木梶山(1230.2m)伊勢辻山(1290m)


★ひとこと   「木梶林道木梶山を経て縦走路で伊勢辻山周回」

縦走路から木梶山を望む

★行った日   2011年12月11日(日)  曇 風強し  単独
 
★コース

高槻5:00(近畿高速、西名阪)=針IC(R369、R370、R166、木梶林道)=7:23木梶林道路駐7:43→木梶山登山口8:06→9:14(1230.2m)木梶山9:25→馬駈け場10:04→馬駈け辻10:40→11:08休憩11:21→(1290m)伊勢辻山11:34→伊勢辻11:39→道迷い→(1137m)ハンシ山12:23→縦走路別れ12:55→13:21木梶林道路駐13:34(木梶林道、R166、R370、R369)=針IC(西名阪、近畿高速)=高槻駅16:05

 天気予報では奈良、三重県とも晴マークだったので高見山の大峠(おおとうげ)から木梶山(きかじやま)、伊勢辻山(いせつじやま)を周回の計画だ。月食から回復したばかりの明るい満月を眺めながら近畿高速を南下、高見トンネル手前から大峠をめざしたが崖崩れ通行止め、三重県側から大峠をめざしたがやはり峠手前で通行止めの表示だ。仕方なく、行ける所まで行ってみようと木梶林道に入り、薄く雪化粧した水溜りの多い地道をそろそろ進む。幸運にも、鳴滝(なるたき)の見える林道空地まで行くことができ、駐車した。続いて単独行の車が現れ、大ベテランのやぶこぎネットのグーさんだ。台高の主のような方で、色々助言を頂き、ベテランらしくさっさと支度をして、この積雪の中、明神平めざして出発された。僕は今年初めての雪道の準備に戸惑いながらやっと出発だ。
 木梶川に沿って積雪5センチ位の林道を進み、木梶山登り口の雪面に書かれたグーさんの矢印通りに登り始める。なお、林道には赤ゾレから枝尾根を下る場合の渡渉点の矢印も雪面に記されていた。尾根端の急坂を登ると穏やかな稜線歩きとなり、徐々に積雪が増えていくとともに風も強くなり、木々に霧氷の華が咲き始めた。登山口から1時間ほど頑張ると木梶山三角点広場だ。以前に無雪期に2回来ているが全く記憶にない景色だ。梅尾に向かう稜線を東北に見送り、東南の稜線をたどる。小さなピークを越えて南へ方向を変える辺りから、西風をまともに受け、涙が止まらない有様だ。まばらに生えている木々も東へ傾いた樹形をしているところを見ると、ここは西からの強風地帯のようだ。稜線鞍部から足跡が出現、ゼエノ谷から登ってきたグーさんのものらしい。僕のGPS記録では出発7:43で吊尾根9:37、グーさんの記録では出発7:30で吊尾根9:20とあるので、登山道より早くワイルドな雪道を登られたとは驚きだ。見晴し抜群の尾根道のはずだがミルク色のガスのため黙々と進むだけだ。おなじみのブナの横たわった大木を過ぎてしばらく進むと馬駈ヶ場手前のピークだ。ここで足跡は馬駈け辻方向の矢印を残して東の林道方向へ消えていた。馬駈け辻に向かう西方向の稜線に入ると風も収まり白く濁ったブナ林は神秘的でさえある。足跡のない気持ちのよい稜線を進み、グーさんの助言に従って馬駈け辻の北面を迂回する。林立するブナ大木林が見事だが、斜面が急なので滑らないように注意して進む。馬駈け辻からよく通る縦走路だが雪道は初めてなので尾根を間違えないようにGPSチェックを怠らないように進む。凍てついた赤ゾレ池の傍を通ってススキ原を登る。

(木梶川沿いに木梶林道を行く)    (林道の木梶山登り口)     (積雪の稜線を進む)

 (徐々に積雪が増えていく) (風が強くなると咲き始める雪の花)   (木梶山三角点)

   (強風の稜線を行く)       (西北の風に傾く木々) (晴れていれば絶景の稜線を行く)

 (ガスの晴れ間のゼエノ谷?)    (美しい稜線を行く)        (馬駈け辻北面を行く)

    (馬駈け辻)          (ガスった稜線を進む)      (凍りついた赤ゾレ池)

 グーさんから、赤ゾレからP1176を通って木梶山登り口対岸へ下るルートを聞いていたが、雪がつくと尾根端の急坂が怖いのと見通しも利かない初ルートなので無雪期に改めてチャレンジすることにして伊勢辻山へ向かった。伊勢辻で西尾根から大峠方向へ向かう先行者の足跡が現れ、積雪も少なくなってきたので気楽に足跡をたどった。これが災いの元、ハンシ山の手前で先行者が間違った稜線を直進したのと同じ過ちを犯す羽目に。他人の足跡を信じるなが教訓だ。ハンシ山を過ぎると展望稜線下りだ。やっと雪雲もとれだして、正面には高見山が意外になだらかな姿を見せ、東には三峰山(みうねやま)、東南には通過してきた木梶山が望めた。縦走路を鞍部まで下り、金網のポールが立ち、青テープが巻かれている所が藪突入地点だ。10〜20メートルほど急坂を雑木の助けを借りつつ滑り下ると旧トロッコ道?が現れる。所々崩れたトロッコ道を東へ進むと、下へ下る小径が現れ、そのまま小径を下ると駐車位置の空地だ。時刻が早かったのでラッシュにも会わず往路通りに順調に帰阪した。
 4年前とは反対の周回方向のうえ、予期せぬ雪景色だったので新鮮な山歩きを楽しむことができた。特に、木梶山から馬駈ヶ場を経て馬駈け辻、伊勢辻山へ至る、寒かったが霧氷で飾られた稜線が美しかった。台高大ベテランのグーさんと知りあえたのもよかった。

(本当は見晴しのよい赤ゾレ山)   (紅葉樹林帯を行く)         (伊勢辻山)

        (伊勢辻)        (植林の中のハンシ山)        (縦走路から高見山)

                 (縦走路から北の高見山方向を望む)

                 (縦走路から東の三峰山方向を望む)

   (見晴し稜線を下る)      (雲がとれだした高見山)   (青テープから藪(東)へ突入)

 (谷筋を正面に見て劇滑り)    (すぐ下にあるトロッコ道)    (鳴滝の見える空地に到着)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図  大豆生(まめお)

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