大文字山(465.4m)比叡山(848.3m)
★ひとこと 「山科聖天から大文字山を経て比叡山経由坂本へ」
大文字火床から愛宕山や京都市街を望む
★行った日 2011年12月30日(金) 曇時々雪 単独
★コース
JR高槻駅7:18(JR)=山科駅7:52→山科聖天8:11→稜線出合9:00→京都一周トレイル合流9:08→(465.4m)大文字山9:19→9:33大文字火床9:45→銀閣寺道10:22→10:38大山祇神社10:46→(301m)瓜生山11:14→曼殊院分岐11:48→12:05大鳥居12:28→雲母坂分岐12:41→千種忠顕の碑13:14→ケーブル駅13:27→延暦寺分岐13:37→(848.3m)大比叡三角点13:58→根本中道14:24→14:35亀堂?14:44→鉄塔15:07→日吉大社15:24→15:41JR比叡山坂本駅15:43(JR)=高槻駅16:23
今年の収め山行は雪の少ない京都東山三十六峰巡りだ。山科聖天(やましなしょうてん)を起点に大文字山を経て法然院(ほうねんいん)へ下り、山中越(やまなかごえ)の入口から瓜生山(うりゅうやま)を経て比叡山を経由、坂本へ下るつもりだ。
JR山科駅を出ると京都名物の北山しぐれがここまで流れてきたのか路面がぬれている。駅から京津線に沿って東進、山科聖天の道標通りに左折しJRのガードをくぐると後は住宅街の一本道を北へ進む。シーズンには見事な桜並木の疎水を渡り、駅から20分で毘沙門堂門跡だ。時々しぐれる中、門跡前を通ってしばらく進み、蹴上(けあげ)方面を左に分け沢に沿って地道林道を進むと、やがて山道となり植林帯を上りつめると稜線出合だ。白く薄化粧した雑木林の気持ちのよい稜線を北上、京都一周トレイルと合流して更に北上すると南西方向に視界が開けた展望のよい大文字山三角点だ。山頂から、稲荷山の山塊を中心にして京都市街から遠く生駒山まで望めた。山頂から尾根道をちょっと下ると見晴し抜群の大文字火床だ。雪雲がかかって北方は見えなかったが、ポンポン山から愛宕山まで京都西山の峰々がすっきりと望め、鳥居形は判らなかったが、舟形、妙法、左大文字などが京都市街地を取り巻くさまが興味深かった。折から吹雪きだした雪しぐれの中、大の字の左のノのはねに沿って下り、雑木林に入る。ここは京都文化の森と言い、以前は赤松と落葉広葉樹の混交林だったが赤松が枯死しはじめ、椎などの常緑広葉樹が増えてきたので、元の姿に戻すべく森林再生中だそうだ。更に下ると法然院(ほうねんいん)の前を通って哲学の道と出合う。いまは寂しい桜並木だが満開の山茶花が彩を添えている。観光客の多い銀閣寺道から北白川仕伏町(きたしらかわしぶせちょう)を通って山中越入口を横切り、京都一周トレイルの道標に従って山道に入る。大山祇神社(おおやまずみじんじゃ)を経て山道を進むと古い石切り場が現れる。花崗岩の一種、白川石として知られる清沢口(きよさわぐち)石切り場だ。その少し先で祠が現れると瓜生山だ。
(京津線に沿って東進) (毘沙門堂門跡へ北進) (毘沙門堂門跡前を通る)
(蹴上を左に分け大文字山へ) (雑木林の尾根を行く) (松林の尾根を行く)
(大文字山三角点) (大文字山から生駒山方面) (薄化粧の尾根道を下る)
(大文字火床から京都市街の大展望)
(大文字火床へ下る)
(大文字の左のノに沿って下る)(森林再生中の京都文化の森)
(法然院の裏へ下る) (法然院の前を下る) (山茶花満開の哲学の道)
(大山祇神社から尾根道を登る)(かつての石切り場の横を通る) (瓜生山)
瓜生山から赤松林もある尾根道を進み、曼殊院(まんしゅいん)分岐を過ぎ、しばらく平坦な林道を進むと大鳥居だ。ここから無動寺(むどうじ)の弁天堂(べんてんどう)へ向かったが、雪が降りしきる坦々とした林道が続くので嫌気がさし、大鳥居まで引き返して雲母坂(きららざか)と合流する道を登ることにした。急坂を下って2、3の小沢を横切って進むと修学院からくる雲母坂と合流する。合流点付近から京都市街が美しく望めたが、ここ以降、雪雲に包まれ下界は見えなくなってしまった。ここから上り一辺倒の山道が続く。その昔、僧兵が京へ繰り出す際にも通ったという深く掘れた所もある山道を登り、薄く雪が積もった杉林を過ぎるとケーブル比叡山頂駅だ。12月から3月まで運休中だ。5〜10センチ位積雪した林道を進み、スキー場跡で延暦寺方面を左に分け山頂をめざす。広い山頂駐車場から少し上ると大比叡一等三角点が小高い丘に鎮座している。中継アンテナ群が林立する山頂を東進、途中から北へジグザグ道を下ると阿弥陀堂(あみだどう)裏の仏塔だ。積雪時には北へ下る分岐点が判りにくいので注意が必要だ。講堂など堂塔の前を下り、根本中堂(こんぽんちゅうどう)にて災害の多かった中で今年の無事を感謝するとともに来るべき年の安全を祈願して延暦寺(えんりゃくじ)を後にした。坂本へ下る本坂は法然堂(ほうねんどう)までは急坂の雪道をこわごわ下ったが、以降、夏道となり、快調に比叡山坂本駅へ下った。
雪しぐれの舞う寒い一日だったが、スモッグも吹き飛ばされて大文字山から見渡す京都市街が素晴らしかった。雪化粧した静かな延暦寺は荘厳な雰囲気をたたえ、雲母坂や本坂も歴史の重みを感じさせてくれる道だ。
(雑木林の稜線を行く)
(曼殊院分岐付近)
(大鳥居前の広場)
(2、3の小沢を横切る) (雲母坂合流点の展望台)
(稜線を登る)
(深く掘れた道を登る)
(薄化粧の杉林を登る)
(休止中のケーブル駅)
(雪道の林道を行く)
(雪が降り出した山頂駐車場) (積雪10センチの三角点)
(阿弥陀堂裏へ下る) (雪の根本中道) (坂本へ本坂を下る)
(石段道入口) (日吉大社前) (車道を比叡山坂本駅へ)
★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
★地 図
(2)大鳥居〜坂本
(1)山科〜大鳥居
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 京都北山
・2万5千分の1地形図 京都東北部、京都東南部
Homeへ