★ひとこと 「御杖から新道峠を経て平倉峰へスノーシューハイク」
好展望の平倉峰
★行った日 2012年2月5日(日) 晴後曇 単独
★コース
高槻5:48(近畿高速、西名阪)=針IC(R369、神末地方道)=8:04登山者駐車場8:24→9:28林道終点(アイゼン装着)9:40→10:28新道峠(スノーシュー装着)10:47→三畝峠11:40→11:52(1235.4m)三峰山11:59→12:08休憩12:26→(1222m)平倉峰13:00→三峰山13:45→八丁平13:55→三畝峠14:06→14:15造林小屋14:29(スノーシュー脱ぐ)→休憩舎14:59→15:20登山者駐車場15:30(神末地方道、R369)=針IC(西名阪、近畿高速)=高槻17:33
三峰山(みうねやま)は高見山とともに手軽に行ける関西の霧氷の名所だ。三峰山周辺はその山頂を中心に東西になだらかな稜線が伸びているのでスノーシューハイクの適所だ。路面に残る残雪にひやひやしながら神末(こうずえ)を経て、殆んど満車の登山者駐車場にどうにか滑り込んだ。殆んどの登山者が行く登り尾(のぼりお)ルートを敬遠して新道峠(しんどうとうげ)を経る逆周りで出発だ。
登り尾方面を左に見て直進、みつえ青少年旅行村を過ぎて神末川(こうずえかわ)に沿って林道を進む。旅行村の直ぐ先で道路が決壊しているので無雪期でも車は無理だ。約3キロの雪道を黙々と1時間かけて歩くと新道峠への登り口のある林道終点だ。ここでアイゼンを履き、杉林をジグザグに登る。やっと顔を出した朝日に映える雪面の木々の影が綺麗だ。だんだん雪深くなってきた落葉広葉樹林帯が現れると新道峠は近い。谷筋に顔を出した水場を過ぎると数分で、三重県側の月出(つきで)登山口と稜線の縦走路との十字路の新道峠だ。沈み込みもさほどないので殆んどの人はアイゼンの壺足だが、折角持って来ているのでスノーシュー装着だ。初めて雪面での装着なのでもたもたしながらやっと出発だ。誰も歩いた跡のない林間の雪面を行くのは楽しいが雪の抵抗は意外に大きく、平坦から下り坂は快適だが、上り坂はアイゼンの歩いた跡の方が楽だ。特に、急な上り坂は、体力が必要だ。きょうは霧氷を作る湿った風もなく気温も高めなので木々に雪片がぶら下がっているだけだ。三畝峠(みうねとうげ)で登り尾ルートに合流、人の切れ目のない登山者の列が尾根道を山頂まで続き、おかげでアイゼンなしでも歩ける位に踏みならされた道だ。早々に大混雑の三峰山頂を後にした。
(満車の登山者駐車場) (登り尾方面入口)
(みつえ青少年旅行村)
(神末川沿いに林道を行く)
(林道終点から新道峠へ) (杉林をジグザグに登る)
(だんだん雪が深くなる)
(落葉広葉樹林になると峠は近い)(直進は月出登山口の新道峠)
(新道峠でスノーシュー装着)
(アイゼンでもOKの稜線を行く)(スノーシューで処女雪面を行く)
(霧氷のない稜線を行く)
(三峰山頂上下の標識) (大賑わいの三峰山頂)
修験業山(しゅげんぎょうやま)へ続く東尾根には人影はなく、ただスノーシューの跡が残っているだけだ。さほどアップダウンのない幅広い稜線はスノーシュー練習ゲレンデだ。稜線南面には雪庇が張り出しているので注意しつつ、迷岳(まよいだけ)を中心とする南の山並みを眺めながら雪面を行くのはなんとも云えずいい気分だ。やがて北面が開けた稜線に出ると直ぐ先が平倉峰(ひらくらみね)だ。ここから北側に展望が開け、室生の倶留尊山(くろそやま)など丸い形の山々が並んでいる。平倉峰から先は踏み跡がなく皆ここからUターンのようだ。雪景色を楽しみながら三峰山へ往路通りに戻ったが、途中、壺足で平倉峰へ向かう数人の登山者と出会ったが膝位までもぐる所では苦労しているようだ。
(三峰山から東尾根へ) (処女雪面を行く)
(稜線北面には雪庇がある)
(平倉峰頂上)
(好展望の平倉峰稜線) (霧氷のない稜線)
(平倉峰から北の倶留尊山方面を望む)
(好展望の稜線を戻る) (人の少なくなった三峰山)
(山頂から南へなだらかに下る)
人もまばらになった三峰山を経て八丁平へ向かった。珍しく無風の八丁平からは迷岳など台高の峰々や大峰の一部まで望めた。三畝峠まで戻り、旅行村へ向かったが、この道は稜線の北面にあたり、まだ雪深い登り尾の枝尾根を下った。しばらく下ると避難小屋手前の造林小屋廃屋があり、ここでスノーシューをはずした。ここで大失敗、いつもはストックを持たずに歩いているため、本体だけ持ってストックをそのまま置き忘れて下ってしまった。気が付いたのが休憩舎まで下ってからなので、取りに戻る気力もなく誰かに愛用してもらうことを願って放置することにした。休憩舎から杉林をしばらく下ると林道出合だ。実は避難小屋の所から不動滝ルートを下ろうとしたがロープで閉鎖されていたので登り尾ルートを下ったのだが、この林道出合で不動滝ルートは決壊のため閉鎖中と表示されていた。数台残っている駐車場にやっと帰着、帰り道は凍った所もなく順調に往路通りに帰阪した。
霧氷シーズンの休日の三峰山は人の多さにびっくりだ。そのためアイゼンさえあれば定常ルートで周回可能だが、雪に覆われた景色を楽しむには三峰山から平倉峰までのなだらかな見晴しの良い稜線歩きがお勧めだ。また、ストックを初めて使ったり、急坂上りに別の筋肉を使ったせいか日頃痛くならない筋肉痛に後日少し悩まされた。
(八丁平から南の迷岳方面を望む)
(めずらしく無風の八丁平) (三畝峠から旅行村へ下る)
(雪深い北側斜面を下る)
(途中の避難小屋) (雪の少なくなった尾根を下る) (展望小屋から倶留尊山方面)
(休憩舎) (休憩舎から振り返る)
(もうすぐ旅行村)
★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図 菅野(すがの)
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