綿向山(1110m)竜王山(825.8m)

 

★ひとこと   「ミルク色の強風の綿向山から竜王山周回」

P917峰付近の雪の稜線


★行った日   2012年2月12日(日) 曇時々雪 風強し 単独

★コース

 高槻6:24(名神)=八日市IC(R421、R307、R477、県道182)=7:55御幸橋駐車場8:14→ヒミズ谷出合小屋8:33→9:19あざみ小舎9:30→五合目小屋9:48→行者コバ10:08→10:43(1110m)綿向山10:58→稜線分岐11:16→P69211:34→最低鞍部11:51→P917 12:14→P913 12:19→鉄塔12:46→13:04(825.8m)竜王山13:15→千畳平13:20→林道出合13:46→14:10御幸橋駐車場14:20(県道182、R477、R307、県道16)=瀬田西IC(名神)=高槻16:30

 晴れ間ものぞく空模様との予報を信じて、綿向山(わたむきやま)からイハイガ岳の展望稜線をスノーシューで歩くつもりで出かけた。しかし、R477から望む鈴鹿の山々はびっしり黒雲に覆われ、綿向山手前の高圧鉄塔辺りまで雪雲の中だ。なんとか晴れてくれるのを願いながら20台位先着している御幸橋(みゆきばし)駐車場に到着だ。
  丁度、降り出した雪しぐれの中、スノーシューをリュックにくくりつけて出発だ。駐車場の横から西明寺川(さいみょうじがわ)左岸沿いを進み、砂防堰堤の横から北畑林道に合流、しばらく進むと林道終点のヒミズ谷出合小屋だ。水無山(みずなしやま)北尾根コースを右に見送って表参道コースを進み、鉄板橋を渡って杉林をジグザグになだらかに登る。三合目で林道に合流し、直ぐ先で山道に入ると出発して1時間であざみ小舎だ。ここでアイゼンを履き、五合目小屋を過ぎて標高890メートルの六合目の表示が現れると木々に霧氷の華が咲き始めた。枝尾根の南側をトラバース気味に上り詰めると強風が吹きすさぶ七合目の行者コバの鞍部だ。ここから夏道の表参道は通行止め、冬道の尾根筋を登る。強風の尾根筋は新雪が吹き飛ばされアイゼンが良く効くので頑張って急坂を登る。この辺りから引き返す人も出始めるが何とか主稜線まで登りつめ、森林帯の稜線を少し進むと綿向山頂上だ。雪まみれの祠と石の塔があるだけで、鈴鹿山系の大展望は想像するだけだ。寒いので早々に山頂を後にし、主稜線をイハイガ岳と竜王山分岐ピークに向かって視界のない吹きさらしの稜線を背中のスノーシューをあおられながら進む。踏み跡のない新雪で盛り上がった稜線を足探りで進んでいると、後ろから4、5人の元気の良い集団が追い抜いてくれたので、後は踏み跡をたどればよいので楽だ。おなじみの変珍木を過ぎると竜王山分岐ピークだ。イハイガ岳へ向かう稜線は視界も利かず強風が吹き荒れているので、踏み跡のある竜王山へ向かうことにした。

   (砂防堰堤の左岸を進む)  (林道終点のヒミズ谷出合小屋)  (表参道の鉄板橋を渡る)

  (杉美林をジグザグに登る)    (三合目の林道出合)     (あざみ小舎でアイゼンを履く)

 (五合目小屋で雪が降り出す) (六合目から木々に霧氷がつく) (ミルク色強風の行者コバ)

(七合目から表参道は通行止め)  (冬道の枝尾根を登る)     (強風の急坂を登る)

  (稜線の山頂と竜王山分岐)  (山頂へ向かう平坦な稜線)   (何も見えない綿向山頂上)

   (分岐点から稜線へ進む)    (おなじみブナの変珍木)      (寒風の稜線を行く)

  急坂を雪まみれになって下っていると、竜王山から逆回りの3、4人の若者が登ってくるのに出合った。深い新雪の急坂をエネルギッシュに登る姿はまぶしいくらいだ。僕には冬の逆回りは到底無理だ。ヤブレガサの様になったシャクナゲ林もある雪深い稜線を進み、最低鞍部から登り返してP917峰、P913峰と晴れていれば景色の良い尾根筋を進む。変な地名のオンバノフトコロを過ぎると何も見えない鉄塔だ。ほぼ平坦な樹林帯の稜線を進むと竜王山三角点広場だ。一瞬、下界の田園地帯が望め、時には日もさし始めた。山頂から丸太階段を下ると奈良時代に大安楽寺が建っていたという千畳平だ。美しい疎林帯をなだらかに下ってから斜面のトラバース道を下る。途中でアイゼンを脱ぎ、長い林道歩きで御幸橋へ帰りついた。時刻が早かったので久しぶりに湖東をドライブ、信楽を経て瀬田西ICから帰阪した。
 折角、スノーシューを担いで行ったが悪天候のため荷物以外の何物でもなかった。展望を楽しむことはできなかったが、樹林帯や稜線の雪景色は素晴らしかった。1000メートルそこそこの山でも天候が悪化すれば恐ろしいことを実感した。

(イハイガ岳竜王山分岐ピーク)(雪まみれになって急坂を下る)    (シャクナゲ林を進む)

   (雪深い稜線を行く)    (上は積雪のため下へ伸びる霧氷)     (P917峰)

   (ブナの多い稜線を進む)   (いつも不思議に思う地名)     (やっと鉄塔へ到着)

   (なだらかに稜線を下る)      (竜王山頂上広場)     (山頂から一瞬見えた下界)

    (丸太階段を下る)    (初めて日の光を浴びた千畳平)(アイゼン外して雑木林を下る)

    (林道の竜王山登り口)      (竜王山を振り返る)       (御幸橋駐車場へ帰着)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図  日野東部

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