★ひとこと 「武奈ヶ岳からスノーシューで展望稜線を坊村へ下山」
展望ピークから西南稜線を望む
★行った日 2012年2月20日(月) 晴 単独
★コース
高槻6:42(名神、湖西道路)=和邇IC(地方道)=栗原(地方道、県道311、R477、R367)=8:28坊村駐車場8:50→平地10:00→11:35(1097m)御殿山11:54→12:47(1214.4m)武奈ヶ岳13:13→14:11御殿山14:19→平地15:11→15:54坊村駐車場16:03(R367、R477、県道311)=和邇IC(湖西道路、名神)=高槻17:55
もともと栗原(くりはら)から権現山(ごんげんやま)経由で可能なら蓬莱山((ほうらいさん)まで行くつもりだった。湖西道路の和邇(わに)ICから栗原集落まで除雪されていたが宗教施設の辺りから雪のためスリップ、チェインを付けるのが面倒なため行き先を変更して坊村(ぼうむら)から武奈ヶ岳へ登ることにした。R365も途中峠から葛川(かつらがわ)に入ると路面に雪が残っていたが何とか坊村駐車場へたどり着いた。このところの寒波で例年より積雪が多そうだ。
駐車場からアイゼンを履いて出発だ。路面に堆積した雪面を歩いて、殆んど雪に隠れた赤い欄干の橋を渡って御殿山コースに入る。昨日の晴天で沢山の登山者による立派なトレースができているので雪が深いわりに楽だ。杉林の急坂をジグザグに登り、広葉樹林帯に入ると出発して約1時間あまりで平地だ。1ヶ月前にダウンした所だが、今ここまで来れたのはあのチャーチルも肺炎から助かったという抗生物質(誤報?)のお陰だ。ここから尾根端の急坂が続き、稜線上に出るとなだらかな雪面を進む。夏道分岐表示が雪に埋もれているので、知らぬ間に冬道の稜線に入り、斜面をなだらかに登ると御殿山だ。北に武奈ヶ岳とそれに続く西南稜、南に蓬莱山を眺めながら飲むテルモスの熱いコーヒーは最高だ。きょうはゆっくり雪山を楽しむつもりなので30分近く長居してから御殿山を後にした。鞍部のワサビ峠の表示は雪の下、稜線の東側には雪庇が張り出し、中峠への降り口は判らなかった。なだらかに西南稜を上り詰めると展望ピークだ。蓬莱山や武奈ヶ岳は云うに及ばず、西には北摂の峰々がまだら模様に連なっていた。
(豪雪の比良山荘前を行く)
(すっぽり雪をかぶった明王院)
(御殿山コースに入る)
(おなじみの杉林を登る) (しっかりしたトレースを登る) (1ヶ月前にダウンした平地)
(急坂を登る) (なだらかに稜線を登る) (冬道の稜線を進む)
(もうすぐ御殿山) (御殿山から武奈ヶ岳を望む)
(標識も埋もれたワサビ峠)
(展望ピークから北摂の峰々、西方を望む)
(展望ピークから比良山系の峰々、東方を望む)
しっかりしたトレースの残る西南稜を登りつめると武奈ヶ岳頂上だ。トレースのお陰で上りはスノーシューは履かず、楽なアイゼンで登ることができた。下りはいよいよ2回目のスノーシューだ。踏み跡のない雪面を歩くのは見た目にはスキーのように快適そうだが、約10〜20位センチ位雪面から沈み込み、滑り止めの刃も付いているので、少々の下り坂でも踏ん張る力は必要だ。急坂を直滑降のように走って下る人もいるがすごい体力と技能の持ち主のようだ。新雪の上り坂は大変な体力が必要だ。まだ慣れていないせいか、横向きの踏ん張りがあまり利かず直登一本やりなのでよけいだ。しかし、雪景色を眺めつつ足跡のない新雪面の西南稜をなだらかに下るのは何物にも替えがたい魅力だ。雪庇の張り出したワサビ峠付近から少し上って御殿山を過ぎ、小木帯に雪のかぶった稜線の雪面を下る。尾根端から急坂下りだ。初めはジグザグに下るが、平地の直前は急斜面だ。直滑降気味に下ればよいのだが恐怖心のため斜め降りとなりずっこけ下りだ。ここで少し余談、僕は幅広甲高の○○の大足なので冬靴はSIRIOの28センチ幅広タイプの4Eだ。6本刃のアイゼンとの相性が悪く深い雪の下り坂は外れることも度々だ。また、まだなれてないせいか、スノーシュートとの相性も悪くしっくりいかない。初めに靴ありきで、それに合せてアイゼンやスノーシューを買うべきだ。こんなことにやっと気付いた次第。以降、面倒なのでスノーシューのまま明王院へ下った。R367の路面の雪も殆んど融け、順調に往路通りに帰阪した。
風もなく晴れの絶好のコンディションの登山日和だった。しかも前日が好天の休日のお陰でトレースもありアイゼンで登れたが、僕の体力ではトレースなしのスノーシュー登山では山頂まで行けたかどうかは疑問だ。雪景色を眺めながら山頂で飲む熱いコーヒーの味は最高の一言だ。
(展望ピークへの上り) (北西稜を穏やかに上る)
(最後の上り坂を頑張る)
(もうすぐ武奈ヶ岳頂上)
(武奈ヶ岳三角点) (山頂から北西稜を下る)
(前方が北西稜) (蓬莱山へ向かって尾根を行く)
(雪庇に近づかない様に行く)
(ワサビ峠付近を行く) (御殿山から稜線を下る)
(尾根端から急坂を下る)
(スノーシューは急坂は苦手) (やっと平地)
(明王院の赤い橋へ帰着)
★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図 久多(くた)、北小松
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