★ひとこと 「宇賀渓から金山尾根で山頂を経て遠足尾根で下山」
R306から朝日に輝く竜ヶ岳(左)藤原岳(右)を望む
★行った日 2012年2月28日(月) 晴 単独
★コース
高槻5:02(名神、新名神、東名阪)=四日市IC(R477、R306、R421)=7:15宇賀渓駐車場7:37→ホタガ谷入口7:58→8:45P587
8:54→稜線出合10:00→縦走路分岐10:26→10:48(1099.6m)竜ヶ岳11:21→縦走路分岐11:38→12:46遠足尾根道分岐12:53→大日向三角点12:57→尾根端13:15→林道出合13:49→13:55宇賀渓駐車場14:05(R421)=八日市IC(名神)=高槻16:30
高気圧が近畿東海の真上に来て好天が予想されたので展望の山、竜ヶ岳だ。また、少し遅きに失したが今年の干支の山だ。朝日に照らされた鈴鹿の山々を眺めたかったので朝早くに出発し、四日市ICから御在所岳、竜ヶ岳や藤原岳など朝焼けの白い峰々を眺めながら竜ヶ岳山麓の宇賀渓へ向かった。雪のない宇賀渓有料駐車場は先行車が1台だけだ。重い冬靴を履き、スノーシューを背負って早速出発だ。
きょうは富士山が見えるかも、との駐車場のおやじさんの声に送られて北河内林道へ、車止めを過ぎて北河内橋を渡る。橋のたもとの山側の細い踏み跡が下山時に戻る予定の旧遠足尾根の入り口だ。吊橋を左に見て直進、名大の地殻観測点のトンネル前を通り、しばらく進むと休憩舎もあるホタガ谷入口だ。その少し手前が新遠足尾根登山口だ。林道終点から白滝吊橋と魚止橋の2本の吊橋を渡って谷とおさらばして右上の道を登る。やがて沢沿いコースと山沿いコースとの分岐点があり、後者をたどる。鎖場もある急坂を過ぎ、自然林の金山尾根終端を木の間から朝日を浴びながら頑張って登るとP587の小突起だ。小突起の岩角から稜線越しに白い竜ヶ岳の頭が望めた。岩稜も混じる急な尾根を登りきると、緩斜面の落葉広葉樹林帯に入り、所々に現れ始めた残雪を眺めながら、なだらかな気持ちのよい樹林帯を登る。残雪が多くなると疎林帯となり、すぐに木々が少し生えているだけの雪原歩きとなる。積雪量はかなりあるが硬く締まり、表面は柔らかいのでエッジを利かせばアイゼンは不要だ。振り返ると伊勢湾が青く霞み、竜ヶ岳が左前方に丸い姿を見せ、遠足尾根が直ぐそこだ。遠足尾根道と合流して雪原をしばらく進むと縦走路分岐だ。右の静ヶ岳方面には踏み跡はなく、皆が竜ヶ岳へ向かっているようだ。
(駐車場から北河内林道(右)へ)(車止めを過ぎ北河内橋を渡る)
(吊橋を左に見て直進)
(名大地殻活動観測点) (新しい遠足尾根登山口) (休憩舎前のホタガ谷入口)
(白滝吊橋を渡る) (山沿コースを登る) (山沿いコースを進む)
(雑木林の尾根道を行く) (P587の岩稜)
(P587から竜ヶ岳が望める)
(岩稜尾根から急坂を登る)
(美しい落葉広葉樹林帯に出る) (竜ヶ岳の頭が見える)
(残雪が現れる) (だんだん深くなる雪尾根) (伊勢湾を振り返る)
(徐々に近づく竜ヶ岳) (稜線出合付近)
(縦走路分岐)
夏道は笹原の道だが、この時期は何処を歩いてもよく、景色を眺めながら広く丸い稜線をぶらぶら漫歩だ。少し下ってから急坂をあえぎながら登ると地肌の露出した竜ヶ岳山頂だ。富士山までは見えなかったが、北には御池岳などの鈴鹿北部の山々や伊吹山、自信はないが白山や御嶽山まで、東には中部空港らしき島影、南には御在所岳などの鈴鹿南部の山々、西には日本コバの彼方に武奈ヶ岳や蓬莱山の姿、など360度の絶景だ。大休止の後、金山尾根出合まで往路通りに戻り、急坂を下ってホタガ谷を右に分け、いよいよ遠足尾根の下りだ。尾根と言うよりも雪原のほうが相応しい稜線だ。
(稜線から御池岳と藤原岳) (間近に迫った竜ヶ岳)
(雪のない竜ヶ岳三角点)
(竜ヶ岳山頂からから西の遠足尾根を望む)
(竜ヶ岳山頂からから北の御池岳を望む)
(竜ヶ岳山頂からから南の御在所岳を望む)
(藤原岳を前方に山頂を下る) (伊勢湾を正面に稜線を下る)
(藤原岳の奥に見える白山)
(ホタガ谷分岐の鞍部へ下る) (広大な雪原を行く)
(竜ヶ岳を振り返る)
稜線の先に伊勢湾を眺めながら尾根筋を下る。振り返ると登ってきた金山尾根がなだらかに横たわり、その向こうに竜ヶ岳の山頂、更にその左の彼方に御在所岳などの南鈴鹿の山々が望めた。見晴抜群の遠足尾根も標高850メートル位で樹林帯に入り残雪のヤセ尾根や美しい落葉広葉樹の疎林帯を下るが一部ぬかるんだ所があり、滑らないように要注意箇所だ。標高750メートル地点で新遠足尾根道は西南に伸びた枝尾根を下るが、そのまま遠足尾根をしばらく下ると大日向三角点だ。この辺り一帯は手入れの行届いた杉の美林帯だ。尾根先端の赤布の目印から西南に急坂を下る。途中で目印テープを見失い、昨年夏場に来た際に東寄りに下って渡渉を余儀なくされたので、今回はそれに懲りて西寄りに下り、吊橋の辺りの林道にでて、駐車場へ戻った。帰りは石榑トンネルを通り滋賀県側から順調に帰阪した。
絶好の好天に恵まれて風もなく、山頂近くの稜線からは鈴鹿の山々は無論遠く白山まで望めた。また、積雪も硬く締まりスノーシューはおろかアイゼンも必要なかった。雪の遠足尾根もよかったが、踏み跡の少ない金山尾根の自然林から落葉広葉樹の森、雪の疎林帯から雪原へと変わる樹相の変化が興味深かった。旧遠足尾根の最後の下りは迷い易いので時間のないときは新遠足尾根がお勧めだ。
(遠足尾根稜線から金山尾根を望む)
(好展望の遠足尾根を下る) (好展望の遠足尾根を下る)
(樹林帯に入る)
(尾根から最後に見える竜ヶ岳)(尾根から最後に見える御在所岳) (ヤセ尾根を下る)
(落葉広葉樹の疎林帯を下る) (美しい落葉広葉樹林を行く)
(遠足尾根道分岐)
(なだらかに稜線を下る) (杉林の中の大日向三角点)
(美しい植林帯尾根を下る)
(尾根端の目印赤布) (急坂から望む竜ヶ岳)
(吊橋奥の林道へ飛び出す)
★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図 竜ヶ岳
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