ダイヤモンドトレール-紀泉山脈
7(孝子〜加太)
甲山(212.1m)四国山(241m)高森山(284.5m)
★ひとこと 「孝子から里山の尾根道で砲台跡を経て加太へ」
砲台跡展望台から友ヶ島を望む
★行った日 2012年3月3日(土) 晴時々曇 単独
★コース
JR高槻駅6:38(JR)=7:21新今宮7:27(南海)=8:30孝子駅8:35→孝子ノ森9:00→9:09第5展望台9:18→藤原峠9:37→八王子峠9:41→10:25(212.1m)甲山10:41→11:37(241m)四国山11:41→11:50山頂広場展望台11:58→(284.5m)高森山12:25→大川分岐12:44→深山登山口t13:01→県道出合13:14→13:33展望台(砲台跡)13:53→県道出合14:12→14:44加太駅14:54(南海)=16:25新今宮16:32(JR)=高槻駅17:20
季節の変わり目、日本南岸の停滞前線のためぐずついた天気が続いていたが、冬型気圧配置となったので晴れの確率の高い紀泉山脈だ。きょうは昨年末から始めたダイヤモンドトレール-和泉山脈の最終回として、孝子(きょうし)から甲山(かぶとやま)、四国山、高森山を経て国民休暇村の砲台跡を見て加太(かだ)へ下る計画だ。
南海の孝子駅から「孝子ノ森」案内標識に従って中孝子の集落を抜け林道を進む。この辺りは南国らしく落葉広葉樹は少なく照葉樹林帯の道だ。孝子ノ森をショートカットする案内標識「八王子(はちおうじ)峠」通りに山道に入ったが、現在、笹薮の下刈り中らしく、少し先から薮コギが強いられたので途中から引き返して孝子ノ森へ向かった。孝子ノ森は広場を中心に幾つかの遊歩道が整備された自然豊かなレクセンターだ。広場から遊歩道で尾根筋まで上り、第5展望所を経て八王子峠へ向かった。低標高のため展望はあまり良くないが、松がまばらに生えた尾根筋をウグイスの声を聞きながら日の光を浴びて歩くのはなかなかのものだ。前方の稜線の風車を眺めながら羊歯の茂るウバメガシやコナラの尾根道をしばらく進み、薮っぽい藤原峠を過ぎると直ぐに八王子峠だ。峠から常緑樹のなだらかな道を下り石倉谷から東畑(ひがしばた)の集落に着く。これが孝子越の道だそうだ。東畑から車道を西進、三輪明神の三叉路を右にとって車道を西畑(にしばた)方面へ進む。峠の先から左の林道へ入り表示通りに進むとTVアンテナの下に三角点のある甲山だ。西には俎石山(まないたいしやま)、南にはテレビ塔の先に和歌山市街が霞んで見えている。
(うら寂しい孝子駅) (孝子ノ森の表示に沿って進む)
(照葉樹林の林道を進む)
(孝子ノ森) (遊歩道を尾根方向へ進む)
(建築中の第5展望所)
(第5展望所から俎石山方向) (庭園のような稜線を行く) (羊歯の茂る尾根道を行く)
(薮っぽい藤原峠)
(直ぐにある八王子峠) (常緑樹の道を下る)
(振り返ると風力発電が1基) (東畑へ石倉谷を下る) (東畑の車道出合)
(甲山へ向かう林道へ入る) (この先が見晴しのよい甲山) (甲山三角点)
山頂から猿坂(さるさか)峠へ下らずに元の車道へ戻り、車道を西畑へ向かい、佐瀬川から二の宿(にのしゅく)峠へ通じる林道に入る。二の宿峠の先から和歌山方面の展望がよいそうだが、きょうは霞んでいるので省略、途中の巡視路を近道して上の車道へ出て四国山へ向かった。森林公園の大駐車場の四国山登り口から雑木林の稜線をたどると四国山展望台だ。展望台から、ボーっとしているが和歌山市街から友ヶ島にかけて雄大な景色が望める。尾根伝いに少し西進すると山頂広場があり、少し上には展望台があり、空気が透き通っていれば淡路島から四国まで望める素晴らしい景観のはずだ。
(甲山から霞がかかった紀ノ川を望む)
(甲山から俎石山を望む) (甲山から和歌山市街を望む)
(元の車道へ戻る)
(佐瀬川の集落を西進) (巡視路で近道して急坂を上る) (上の稜線の道へ出る)
(四国山登り口の大駐車場) (四国山展望台)
(展望台から友ヶ島方面)
(山頂広場の展望台) (雑木林尾根を北上) (高森山三角点)
山頂から尾根伝いに北上すると高森山だ。山頂から大川(おおかわ)の集落が足下に見えている。高森山から少し元へ戻ってから大川方面へ下り、大川を右に分けて尾根筋を直進すると深山(みやま)登山口と大川を分ける大川辻だ。下草が繁茂して半分崩れた林道跡だがなだらかな歩き易い道が常緑樹のトンネルの中に続いている。深山登山口で阿振川(あふりがわ)沿いの車道に合流し、更に県道に合流後加太国民休暇村へ向かう。途中の遊歩道入口広場から砲台跡を中心にした景色のよい樹林帯の遊歩道に入る。数人のバードウオッチャーが大きな望遠レンズで撮影に余念のない展望台からの友ヶ島の眺めが素晴らしかった。歴史を感じさせるレンガ造りの砲台を巡ってから暖地性の照葉樹の茂る遊歩道を時折姿を見せる紀淡海峡を眺めながら気分よく進む。再び、元の遊歩道入口へ戻ってから加太まで歩きだ。深山バス停があるが日に2本だけなので当てにはならず、深山湾や加太湾を眺めながら約3キロの車道歩きで加太駅に帰り着いた。きょうは3月3日、近郷の淡嶋(あわしま)神社の流し雛(ながしびな)の日なので沢山の観光客とともに加太駅を後にした。
7回にわたって二上山(にじょうざん)から大阪府の県境稜線をなぞるように南下し、西進してきたが、最後に紀泉山脈が海に没する加太は暖地性植物の茂る南国だ。今回の孝子越え古道から由良(ゆら)要塞跡に続く道はウグイスがさえずり羊歯が茂り照葉樹林が発達した美しい里山だ。
(ウバメガシの林を下る) (分岐で大川を右に分け深山へ)
(林道跡をなだらかに下る)
(深山登山口) (県道出合を国民休暇村へ)
(遊歩道入口広場)
(樹林帯の遊歩道を行く) (砲台跡の展望所)
(景色のよい展望所)
(砲台跡) (地下にある弾薬庫)
(すぐ下に見える友ヶ島)
(清々しい遊歩道を行く) (清々しい遊歩道を行く)
(樹林帯を戻る)
(遊歩道入口広場へ戻る)
(深山の海岸を加太駅へ)
(やっと加太駅到着)
★道で出会った花
?(横手) ヤブツバキ(深山登山口) オオイヌノフグリ(深山登山口)
★ルート断面図
★地 図
(1)孝子〜佐瀬川
(2)佐瀬川〜加太
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 淡輪(たんのわ)、加太(かだ)
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