大天井ヶ岳(1438.7m)

 

★ひとこと   「洞川から雪の岩屋峰、大天井ヶ岳を経て小南峠へ」

大天井ヶ岳三角点


★行った日   2012年3月26日(月) 曇時々雪後一時晴 単独

★コース

 高槻5:06(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R309、県道21)=7:21竜泉寺駐車場7:44→8:22(1049m)大原山(第2展望台)8:34→(1334m)岩屋峰9:43→10:23P1328 10:33→11:04(1438.7m)大天井ヶ岳11:15→12:18(1170m)西小天井ヶ岳12:28→13:44(1169.3m)高山13:52→旧小南峠14:03→県道48出合14:13→千本谷林道分岐14:30→14:45竜泉寺駐車場14:52(県道21、R309、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻17:35

 数日暖かかったが寒波襲来で近畿北部はやばいので、洞川(どろかわ)を起点に未踏の吊橋ルートで大天井ヶ岳(おおてんじょうがだけ)を訪れるつもりだ。いつもの通り金剛山塊の東麓を通るが、山々を見上げると意外にも中腹以上は雲がかかって白く雪化粧だ。雪降りしきる洞川へ入り、何とか普通タイヤで竜泉寺(りゅうせんじ)にたどり着いた。
 白く薄化粧した竜泉寺境内の奥が大原山登り口だ。遊歩道をかりがね橋方向へたどり、洞川集落の白い屋根を眺めながら吊橋を渡る。植林帯の稜線を進み、雪で何も見えない第一展望台を過ぎて第二展望台が大原山だが、道端に標柱が建っているだけだ。遊歩道はここまでで、ここから山道になり、標高が千米を越えると霧氷が目立ち始めた。出発して1時間も頑張ると稜線上の一突起の岩屋峰だ。アップダウンしながらほぼ水平の道がP1328まで続き、この辺りからミルク状の靄が吹き付ける中、岩稜まじりの急坂尾根を上り詰めると大天井ヶ岳山頂広場だ。山頂からは北方の見晴しがある筈だがきょうは真っ白だ。山頂は、奥駈道が南北に通り抜け、西尾根が吊橋、西北尾根が小南峠に至る四差路だ。寒いだけなので早々に山頂を後にし、奥駈道をモノレールに沿って数十メートル北上してから西北尾根を下る。

 (雪降る竜泉寺駐車場を出発)     (大原山登り口)       (かりがね橋方向へ進む)

  (吊橋のかりがね橋を渡る)  (吊橋から見える洞川の街並み)    (第一展望台)

   (整備された遊歩道を行く)   (大原山頂上の第二展望台)  (霧氷の付きだした尾根道)

  (稜線上の一突起の岩屋峰) (辺りに経ちこめるミルク状気体)   (急坂を上り詰める)

    (大天井ヶ岳三角点)     (モノレールに沿って少し下る)  (落葉広葉樹林帯を下る)

  狭い尾根なので迷う恐れはなく、急坂尾根を下り、記念碑のような枯れた大木の下を通り、シャクナゲ尾根を抜けると展望稜線だ。四寸岩山(しすんいわやま)が正面で両翼を張り、吉野から大天井ヶ岳へ向かう大峰奥駈道の通る稜線が前面に連なっている。しばらく北側斜面が切り払われた急峻な展望稜線を下り、やがて植林帯の尾根道となって少し上ると西小天井ヶ岳だ。当初、鞍部付近から洞川スキー場へ下ろうと思っていたが、雪の薮コギは得意でないので小南峠回りで下山することにした。アップダウンはあるがほぼ水平な道を時々、風にあおられて降ってくる雪の爆弾に辟易しながら植林帯の稜線を進み、高山を過ぎると祠のある旧小南峠だ。当時の往来を物語るようにV溝になった旧道を南へしばらく下ると県道出合だ。県道を30分ほどぶらぶら下ると駐車場所の竜泉寺だ。帰途、道の駅黒滝で美味な串コンニャクをほおばり、往きに予約したよもぎ大福を土産に往路通りに帰阪した。
 予想外の雪模様だったが、足跡のない雪面をたどる、大峰らしい雰囲気が味わえた山行だった。アイゼンなしで通したが山頂付近のみ古い残雪があるので急坂部のみアイゼンがあったほうが安全だ。

  (霧氷の尾根を慎重に下る)   (枯れた大木モニュメント)    (シャクナゲ尾根を下る)

                   (展望稜線から奥駈道を望む)

 (右側が自然林の稜線を下る)    (展望稜線から四寸岩山)    (展望稜線を下る)

   (美しい尾根道を下る)    (風にあおられて降る雪の爆弾)    (高山三角点)

    (旧小南峠の祠)        (V溝の旧道を下る)      (県道に合流して洞川へ)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大峰山脈
・2万5千分の1地形図  洞川(どろかわ)

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