赤坂山(823.8m)三国山(876.3m)

 

★ひとこと   「マキノから粟柄峠を経てスノーシューで赤坂山、三国山へ」

三国山から赤坂山を望む


★行った日   2012年4月2日(月) 晴 単独

★コース

 高槻6:14(名神)=京都東IC(湖西道路、R161、県道287)=8:06マキノ駐車場8:26→調子ヶ滝分岐8:57→9:40ブナの木平(アイゼン装着)10:00→11:05鉄塔(スノーシュー装着)11:16→粟柄峠11:24→11:39(823.8m)赤坂山11:47→12:37三国山(876.3m)12:52→13:34赤坂山13:38→14:28ブナの木平14:34→調子ヶ滝分岐14:55→15:12マキノ駐車場15:20(県道287、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻17:27

 先週、余呉(よご)トレイルからの帰途に目にした残雪の野坂(のさか)山塊が美しかったので雪のあるうちに訪れることにした。黒河(くろこ)林道歩きが鬱陶しいので、マキノ高原から粟柄(あわがら)峠を経て赤坂山、三国山をピストンの計画だ。R161からマキノへ向かうメタセコイヤ並木の美しい県道を、近くの栗園を眺めつつ進み、マキノ高原の大きな駐車場にとめ、スノーシューを担いで出発だ。
 雪の消えたグランドゴルフ場を横目にしばらくマキノ高原散歩の後、赤坂山登山口から丸太階段を上り始める。しばらく松林の道が続き、調子ヶ滝(ちょうしがたき)分岐を過ぎる辺りから残雪が目立ち始め、すぐに小木が倒れ込んだ残雪に埋め尽くされ、歩き難い道が続く。P483で北向きから西北尾根に方向を変えてしばらく進むとブナの木平だ。雪面は硬く締まっているので登山靴のままでもいけそうだが、トレースがなく道の状態も分からないので安全のためアイゼンをつけた。東屋からしばらく沢の左岸に沿った道を行くが、残雪の斜面を注意深く進み、砂防堰堤の左岸の端へ上がる。直ぐ先で左岸の急坂を戻る方向へ登ると歩き易いなだらかな九十九折れの道となる。積雪期の堰堤付近はトリッキーな道だ。気持ちの良いブナの森を抜け右手の小山へ上ると好展望の鉄塔の丘だ。北には明王の禿(みょうおうのはげ)が黒々とした岩面をさらし、南には琵琶湖が霞んで広がっている。

  (マキノのメタセコイヤ並木) (グランドゴルフ場横を登山口へ)    (赤坂山登山口)

 (銚子ヶ口分岐点の丸太階段)      (残雪の道を進む)       (P483付近)

  (ブナの木平でアイゼン装着)      (堤の上を進む)       (沢の左岸沿いに進む)

  (堰堤の左岸の端を上る)    (堰堤の上流から見下ろす)    (左岸の急坂を上る)

  (なだらかなブナ林を行く)     (鉄塔でスノーシューを履く)  (鉄塔から明王の禿を望む)

  ここで、雪面を自由に歩けるスノーシューに履き替え、しばらく稜線へ向かって進むと四差路の粟柄峠だ。縦走路が南北に横切り、粟柄越が若狭の美浜(みはま)へ通じている。所々、小木が露出しているが適当に白い所を拠って稜線を上るとすぐに赤坂山頂上だ。伊吹山や武奈ヶ岳がようよう見える程度の霞んだ空模様だが、湖北や若狭の雄大な山並みが広がり、北にはこれから向かう三国山が意外に尖がった姿を見せていた。山頂からスキーゲレンデのような広大な雪面をザクザク下り、明王の禿の丸太階段の近くから稜線西側の樹林に入り、小沢の左岸をトラバース気味に登り、P814と明王の禿を結ぶ吊尾根にでて、県境をなぞるように右左折しながらなだらかな純白の丘を上り詰める。

        (粟柄峠)           (赤坂山頂上)       (赤坂山から粟柄峠を望む)

              (赤坂山頂上から東の金糞岳、伊吹山方面を望む)

               (赤坂山頂上から西の大御影山、雲谷山方面を望む)

(赤坂山から北面の雪原を下る)(明王の禿付近から左の樹林へ)(樹林帯を北へトラバース)

 (稜線をたどって雪原を進む)     (正面に近づく三国山)     (もうすぐ三国山頂上)

  稜線の雪面の尖った所が三国山頂上らしい。夏道の山頂はブッシュに囲まれた小広場があって三角点と大きな標柱がある筈だが全部足の下だ。赤坂山同様、展望は素晴らしく先週訪れた余呉トレイルの峰々も視認できた。山頂の展望を楽しんでから、黒河峠へ下ると黒河林道歩きが長いため、赤坂山を正面に眺めつつ斜面を下り赤坂山、ブナの木平を経て下山した。マキノの春の日差しは暖かく、グランドゴルフに興じる人や道端の土筆を採る人など、春到来の風景を眺めながら往路通りに帰阪した。
 積雪状態が心配だったが湖北の豪雪地らしく山には十分な雪があってスノーシュー漫歩を楽しむことができた。特に、無雪期には通れない明王の禿の手前から三国山へ続く県境尾根伝いのルートは展望の良いスノーシューに適した勾配のルートだ。三国山頂からの展望も最高だ。残雪終末期には砂防堰堤付近にトリッキーな所があるので注意が肝要だ。

                   (三国山頂上から南の赤坂山方面を望む)

                   (三国山頂上から東の乗鞍岳方面を望む)

  (三国山頂から敦賀方面)   (三国山頂から琵琶湖方面)    (赤坂山へ向かって下る)

     (赤坂山へ登る)           (赤坂山頂上)     (赤坂山から三国山を振り返る)

  (粟柄峠付近から適当に下る)     (ブナ林を下る)      (SSをはずして沢沿いに下る)

   (ブナの木平東屋へ戻る)    (登山道見晴台からマキノ)    (やっと登山口帰着)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図  海津(かいづ)、駄口(だぐち)

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