霊仙山(1094m)リョウシ(722m)コザト(829.9m)

 

★ひとこと   「河内風穴からリョウシ、コザト経由霊仙山を経て周回」

P782稜線から霊仙山を望む


★行った日   2012年4月29日(日祝) 晴 単独

★コース

 高槻4:53(名神)=彦根IC(R306、県道17)=6:27権現谷出合(河内風穴)6:37→行者窟7:04→7:29白石谷出合7:39→9:05(722m)リョウシ9:13→9:53(829.9m)コザト10:01→広場10:33→P782 10:55→11:07林道別れ11:15→12:09東峰12:18→(1094m)霊仙山12:28→近江展望台13:13→笹峠13:47→登山口14:15→14:39権現谷出合14:45(県道17、R306)=彦根IC(名神)=高槻16:54

 鈴鹿山系の北端に位置する花と展望の霊仙山(りょうぜんさん)だ。権現谷(ごんげんだに)出合を起点にリョウシ、コザトを経て霊仙山経由周回の計画だ。R306から河内風穴(かわちふうけつ)の表示に従って芹川沿いに県道を進み、風穴の先の権現谷出合から少し林道へ入った所の車止め手前の広場に駐車だ。
 鍋尻山(なべじりやま)登り口の鉄板橋のたもとから権現谷林道に入る。大君ヶ畑(おじがはた)へ通り抜け不可能と書かれた衝立式車止めを越えて、新緑の林道を渓流の瀬音と小鳥のさえずりを聞きながら進む。1時間弱、時には落石がぱらぱら落ちてくる、土砂を片付けたばかりの林道を進むと取りつき点の白谷出合だ。ガレ場の急坂を四つん這いになって2、30メートル登ると登り易い急坂となり、30分ほど頑張ると尾根端の上部に到達、後は落葉広葉樹疎林帯のなだらかな尾根歩きだ。やがて石灰岩を渡り歩く稜線となり、花の終わったフクジュソウの緑の絨毯が広がり、石灰岩の隙間にヤマシャクヤクが顔をのぞかせ、2、3週間後には咲きそうな蕾を抱えている。草花の多い石灰岩帯を登り続けるとリョウシ山頂だが、表示もない林間の小高い丘だ。北方には樹間から霊仙山が望めた。頂上から雑木林のだらだら坂の平地を北へ下り、そのまま尾根を直進せずに東の植林帯尾根を進む。間伐残材の放置された急な稜線を登り、ずんぐりした御池岳を右の樹間から眺めながら広葉樹疎林帯を登るとコザト三角点だ。樹林中の小空間だ。山頂から北へ右側に時々ソノドを眺めながら稜線をたどる。最初は歩き易い疎林帯だが、イバラやアセビの混在する薮コギをしばらく強いられる。かつて材木搬出場所であった広場を過ぎ、西側裾が植林帯の稜線上を薄い薮コギをしながら北上、P782を過ぎると林道出合だ。やっと薮から開放されて正面に霊仙山を眺めながら林道を北上だ。林道左わきから稜線に取りつき踏み跡をたどり、P861を過ぎると石灰岩が目立ち始め、ヤマシャクヤクの多い石灰岩の急坂をケモノの足跡を追いながら登りきると東峰だ。多少霞んでいるが、歩いてきた尾根筋を俯瞰するとともに、北部鈴鹿山脈を見渡すことができた。

 (河内風穴近くの権現谷出合)     (新緑の林道を行く)        (元行者窟)

  (白石谷出合から取り付く)    (ガレ場の急坂を四つ足で登る) 尾根端上はなだらか雑木林)

  (石灰岩ごろごろ尾根を行く)  (花の終わったフクジュソウ群落)  (何もないリョウシ頂上)

  (リョウシから見える霊仙山)   (残材散らばる尾根を登る)   (落葉広葉樹の尾根を登る)

      (コザト三角点)         (東にソノドを望む)        (雑木尾根を行く)

  (イバラのある薮コギもある)     (P782で林道出合)          (林道別れ)

   (稜線の踏み跡を登る)     (石灰岩の急坂を登る)        (絶景の東峰)

  東峰から石灰岩と笹原の稜線をちょっと西へ行くと霊仙山最高点だ。きょうは伊吹山がようよう見える程度だが、テーブルランドは残雪がわずかに残るカルスト台地が雄大だ。三角点へ寄るのはやめて西南尾根を下り始めた。山頂付近の稜線の笹原にはアマナが至る所に咲いていた。展望を楽しみながら歩き難い石灰岩の稜線を進むと歩き疲れた頃に近江展望台だ。琵琶湖は殆んど霞の中だ。ここから標高差約300メートルの滑り易い急坂下りだ。下りきると緩斜面のブナの大木が茂る森に入り、笹峠を過ぎると杉林と広葉樹林が交互に現れる急な小尾根下りだ。やがて寺もある廃村跡を過ぎると県道出合の霊仙山登山口だ。渓流沿いに県道をしばらく下ると駐車場所の権現谷出合だ。まだ時刻が早かったので名神の連休渋滞にも会わず順調に帰阪した。
 まずまずの天候に恵まれ、鈴鹿北部の展望が素晴らしかった。フクジュソウには遅過ぎ、ヤマシャクヤクには早過ぎた花見山歩きだったが、新緑の季節を楽しむことができた。特に、白谷取りつきからリョウシまでの苔むした石灰岩尾根は僕の好きな尾根の一つだ。

                   (霊仙山から北方の山並みを望む)

     (霊仙山最高点)      (石灰岩の岩場尾根を行く)   (近江展望台から急坂下り)

                 (近江展望台から南方の山並みを望む)

   (急坂をジグザグに下る)    (なだらか地形の笹峠付近)      (ブナ林を行く)

   (美しい尾根道を下る)        (新緑尾根を下る)          (集落跡)

    (霊仙山登山口)      (林道を権現谷出合へ下る)     (駐車場所へ帰り着く)

★道で出会った花(花はなし)

 ミヤマキケマン(権現谷林道)  ヤマブキ(権現谷林道)     コンロンソウ(権現谷林道)

   シャク?(権現谷林道)   タチツボスミレ(権現谷林道)   カキドオシ(権現谷林道)

  ヤマルリソウ(権現谷林道)   ヒトリシズカ(権現谷林道)    フクジュソウの実(リョウシ)

 ハクサンハタザオ?(リョウシ)      ?(リョウシ)       ヤマネコノメソウ(リョウシ)

   ミヤマハコベ(リョウシ)    ヤマシャクヤク(リョウシ)       ?(リョウシ)

 ジロボウエンゴサク(リョウシ)   ヤマエンゴサク(リョウシ)    コバノミツバツツジ(コザト)

  マキノスミレ?(コザト)        ムシカリ(コザト)        アセビ(コザト)

    キランソウ(コザト)          ?(P861)          シハイスミレ(P861)

      ?(P861)          ネコノメソウ(P861)        アマナ(霊仙山)

   キジムシロ?(霊仙山)    ショウジョウバカマ(霊仙山)    フクジュソウ(霊仙山)

    ヤブツバキ(集落跡)      ヤマザクラ(集落跡)        トウダイブサ(県道)

   イチリンソウ(県道)          シャガ(県道)       クサノオウ?(権現谷林道)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図  彦根東部、霊仙山、篠立、高宮

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