笹ヶ峰(1367m)明神岳(1432m)桧塚奥峰(1420m)桧塚(1402.0m)

 

★ひとこと   「千石林道から笹ヶ峰、桧塚を経てヌタハラ林道へ周回」

桧塚奥峰付近から桧塚を望む


★行った日   2012年5月19日(土) 晴 単独

★コース

 高槻4:08(近畿高速、西名阪)=針IC(R369、R166、県道569)=6:37ヌタハラ谷出合6:48→7:55休憩8:06→千石平林道終点8:42→9:10赤倉谷渡渉9:15→9:59休憩10:07→10:49(1367m)笹ヶ峰10:55→(1432m)明神岳11:24→12:04(1420m)桧塚奥峰12:19→(1402.0m)桧塚12:33→P1214 12:57→ヌタハラ林道出合13:32→14:22ヌタハラ谷出合14:30(県道569、R166、R369)=針IC(西名阪、近畿高速)=高槻17:10

 台高北部の笹ヶ峰(ささがみね)から桧塚(ひのきづか)へ蓮(はちす)ダム側から登る計画だ。ヌタハラ谷出合から千石(せんごく)林道を利用して笹ヶ峰へ、台高縦走路から桧塚を経てヌタハラ林道へ周回する。R166から加杖坂(かずえさか)峠に入ろうとしたが青田へは通行止め、仕方なく松坂方面へ直進して奥香肌湖(おくかはだこ)へ向かい、通行止めにひやひやしながら蓮ダム左岸を進み、どうにかヌタハラ谷出合まで入れた。
 ヌタハラ谷を渡って落石や倒木に覆われた千石林道を進み、車が入れそうもない所にある鎖ゲートを越えて直進だ。1時間ほど行くと沢毎に瓦礫が堆積したり道路が決壊だ。道路が九十九折れに山肌を上っている斜面では最上部の道から3段下の道まで沢筋の地滑りで道が流失だ。昨年の豪雨禍被害のすさまじさが実感できる。大きな地滑り地帯を渡り、堆積した木を乗り越えて先の林道を探し当てて進むと、出発して2時間でやっと林道終点だ。正面には台高縦走路の瀬戸越と思しき鞍部が見えている。終点から杉林の踏み跡をたどると二筋に道が別れており、明確な下の道を下ると五段の滝の上流部の赤倉滝谷出合だ。谷合流部で行き止まりなので引き返し、先程の分岐点の上の道をたどり、赤倉滝谷上流部を渡渉して、テープに導かれて岩肌の隙間をよじ登る。岩稜の上から急峻な杉林が続き、尾根筋を休み休み登るとやや穏やかになって広葉樹林に変わる。シャクナゲも咲く尾根筋を登り続け、岩稜を木の根を掴んで上りきると広い落葉広葉樹の森が広がる稜線だ。癒しの森をなだらかに登ると台高縦走路との出合の笹ヶ峰だ。瀬戸越を目標にしていたがだいぶ北寄りに来たようだ。笹ヶ峰から美しい稜線を北上するとすっきりした展望岩場が現れ、薊岳(あざみだけ)の稜線が正面に望める。ここから少し稜線を登ると、明神平分岐のピークだ。なだらかなアップダウンを繰り返しながらテーブルランドの広葉樹林帯を進む。今年3月の霧氷の輝く雪景色も美しかったが、生命力あふれる新緑の季節も素晴らしい限りだ。P1394で絶景のヒキウス平を右に分け、少し進むと桧塚奥峰だ。

 (ヌタハラ出合を左の千石谷へ) (車が通れそうもないが鎖ゲート) (荒れた千石林道を進む)

   (沢で地滑り的道路決壊)     (地滑りで林道は行方不明)  (林道終点から瀬戸越(右鞍部))

  (下は五段滝、上が赤倉谷へ)       (赤倉谷渡渉)        (岩稜帯をよじ登る)

   (木の根を掴んでよじ登る)    (杉林の急坂尾根を登る)  (落葉広葉樹林帯尾根に変わる)

     (急坂を登り続ける)   (シャクナゲ咲く美しい尾根を登る)(岩稜を木の根を掴んで上る)

   (癒しの幅広尾根を行く)          (笹ヶ峰)           (癒しの稜線が続く)

    (展望稜線を行く)         (稜線から望む薊岳)      (明神岳から右へ下る)

    (新緑の森を歩く)          (判官平を行く)       (桧塚奥峰手前から明神岳)

 桧塚奥峰の東から南にかけて崖になっていて見晴しは抜群だ。東には桧塚の彼方に迷岳(まよいだけ)、南にはヒキウス平の彼方に大台ケ原が望める。奥峰からマナコ谷へ下る稜線を左に見送り、少し下って上り返すと視界のない桧塚三角点だ。新緑の癒しの稜線を東へなだらかに下り、葉菜畑のようにコバイケイソウの茂ったP1214から東へ枝尾根を下る。点々とテープが付いているので注意深く拾って下ると尾根を間違うことはない。やがて狭い急な枝尾根となり、稜線分岐から30分も下るとヌタハラ林道出合だ。この林道も荒れ果てており、落石、倒木を避け、所々決壊した道を下り、夫婦滝へ行ける林道を右に分け、更に下るとナンバー付きの立派なセダンが道端にとまっている。このすぐ先で人も渡れない道路決壊があるのでそのまま放置されているようだ。ちょっと戻って斜面から下の道路へ下って決壊現場を避け、材木運搬中の空中ケーブルを眺めたりしながら、約1時間の林道歩きでヌタハラ谷出合へ戻った。
 まだ通ったことのない千石林道とヌタハラ林道だが、昨年の豪雨禍が色濃く残り、回復のめどが立たないほど荒れ果てていた。千石林道終点から笹ヶ峰まで、ちょっとした急な岩稜もあるがテープも付いている美しい枝尾根だ。新緑の稜線など桧塚テーブルランドはおなじみの癒しの空間だ。

                   (桧塚奥峰から東の桧塚方面を望む)

                   (桧塚奥峰から南の大台ケ原方面を望む)

   (おなじみの桧塚奥峰) (マナコ谷へ下る稜線を見ながら東へ)   (桧塚三角点)

                 (桧塚稜線から台高縦走路北部を望む)

(新緑の尾根をなだらかに下る)(葉菜畑の様なP1214を右へ)(急な尾根をテープ通りに下る)

    (杉林尾根を下る)         (ヌタハラ林道出合)   (迷岳を正面に見て林道を下る)

  (ずたずたの林道を下る)  (決壊部を渡れず道端から下へ) (空中遊泳材木を見て下る)

★道で出会った花

    ウツギ(千石林道)         ?(千石林道)        フタリシズカ(千石林道)

  ヤマゴボウ(千石林道)      シャクナゲ(笹ヶ峰)         ムシカリ(笹ヶ峰)

ダイセンミツバツツジ?(明神岳) オオヤマフスマ?(桧塚)    コバイケイソウ(P1214)

    ヤマツツジ(P1214)    トキワハゼ?(ヌタハラ林道)  ツボスミレ?(ヌタハラ林道)

   ジシバリ(ヌタハラ林道)   ミツバツチグリ(ヌタハラ林道)  ガクウツギ(ヌタハラ林道)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図  大豆生(まめお)、七日市

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