★ひとこと 「茨川林道から白谷越を経て竜ヶ岳、静ヶ岳周回」
竜ヶ岳へ向かう稜線から静ヶ岳を望む
★行った日 2012年5月27日(日) 晴時々曇 単独
★コース
高槻5:14(名神)=八日市IC(R421、茨川林道)=6:58焼野(折戸トンネル手前広場)7:09→P533
7:28→8:24P730 8:33→P770
8:52→白石越→9:56休憩10:10→P962 10:39→縦走路出合11:02→11:12(1099.6m)竜ヶ岳11:26→宇賀渓分岐11:40→縦走路分岐12:12→12:28(1088.6m)静ヶ岳12:37→P1047
13:02→13:30P814 13:37→林道出合14:19→14:56焼野15:03(茨川林道、R421)=八日市IC(名神)=高槻17:00
鈴鹿山系の竜ヶ岳(りゅうがだけ)と静ヶ岳(しずがだけ)へ滋賀県側からのアプローチだ。茨川(いばがわ)沿いの焼野(やけの?)から太尾(ふとお?)、白谷越を経て竜ヶ岳へ登り、縦走路を経て静ヶ岳から又川谷(またかわだに)右岸の尾根筋を下る計画だ。R421から茨川林道に入り、折戸(おりと)トンネル手前の焼野の大きな広場に駐車だ。
空地のタニウツギの咲く山裾から植林帯の稜線に取り付く。まだ調子の出ない身体を励ましながら一歩一歩踏みしめつつ踏み跡を登ると北側が植林帯、南側が雑木林のP533だ。時折現れるヤマツツジに彩られた雑木林の稜線を進み、P684から来る稜線との合流ピークから東へ少し進むとP730だ。ここからアップダウンしながらほぼ平坦な稜線を進む。太尾付近の美しい落葉広葉樹の森、二重稜線間の湿地帯、雨乞岳の見える明るい草原などを通り過ぎると細いヤセ尾根を下る。北側が切れ落ちた稜線を通ってそのまま下ったが途中で下り過ぎに気付き、少し引き返して最低鞍部へ降り立つ。ここから白谷越目指してヤセ尾根を登ると難関の白い砂岩の急斜面だ。何とか四つん這いになって斜面を上るが、あと4、5メートルの所でスリップ、途中までずり落ちてしまった。二度ばかり蟻地獄の悲哀を経験後、谷を少し下って斜面の左岸の薮を灌木の枝の助けを借りて上り、やっと白谷越を通過できた。この辺りは道も分かり難くきょうのコースの一番の要注意箇所だ。しばらく広葉樹林帯の急坂を登り、最後に小灌木を掴んで急坂を上ると視界の開けたP962だ。南方に、沢山の車がとまっている旧R421の石榑(いしぐれ)峠の彼方に御在所岳が霞んでいた。やや傾斜がなだらかになったアセビ主体の灌木帯を右往左往しながら登ると、北にこれから向かう静ヶ岳、南に御在所岳、後方の西に日本コバを眺めながら気持ちのよい笹原漫歩だ。やがて石榑峠からの登山者で行列の縦走路出合を経てしばらく進むと、宇賀渓(うがけい)方面からも沢山の人が登ってきて大混雑の竜ヶ岳山頂広場だ。人ごみにびっくりしてすぐ山頂辞去だ。
(焼野空地の登り口) (杉植林帯の稜線を登る)
(植林帯と自然林の間を行く)
(ヤマツツジ咲く稜線を進む)
(太尾付近の広葉樹林尾根) (二重尾根の湿地帯もある)
(明るい草原もある)
(P770から雨乞岳の稜線を望む)(間違い易いヤセ尾根を下る)
(片側が切れ落ちた稜線を行く) (白谷近くの稜線を行く)
(砂岩の斜面を進む)
(急な砂岩を登るがダメ)
(左岸の薮を巻いて登る) (P962から稜線を登る)
(小枝を掴んで急坂を登る)
(なだらかになった稜線を登る) (アセビの小ブッシュを進む)
(笹原を進むと縦走路に出合う) (縦走路を竜ヶ岳へ)
(大混雑の竜ヶ岳山頂広場)
曲線美の笹原を愛でつつ、美しかった今年2月の遠足(えんそく)尾根の雪原を思い出しながら縦走路を進む。下山ルートの稜線を眺めながら下る途中、数輪の花咲くシロヤシオを見かけたが、花のシーズンが終わったのか、花が不作なのか不明だ。宇賀渓を右に分け、急に人を見かけなくなった縦走路を治田(はった)峠方面へ進む。静かな小広場の静ヶ岳三角点で小休止、山頂から小灌木林中にできた踏み跡を西へたどる。所々、薮っぽい箇所もあるが概して歩きよい稜線をなだらかに下ると次のピークがP1047だ。登ってきた稜線が目の前に横たわっている。ここから急な稜線が続き、尾根の分岐点毎にGPSで稜線を確認しながら下った。同じような風景なので地形図だけでは現在地がなかなか判りにくい尾根だ。P623を過ぎるとヤセ尾根となり、尾根端ではキレットのような段差を越えて、岩稜を右へ巻いて下ると林道出合だが、左へ下ると橋を通り越して茶屋川へ下るので注意が必要だ。約30分余の林道歩きで焼野だ。
太尾周辺の落葉広葉樹の森、トリッキーな白谷越、竜ヶ岳付近の笹原の曲線美など、興味の尽きないルートだ。登下山とも稜線を通るので、どちら周りでも下山の際は尾根間違いに注意が必要だ。
(竜ヶ岳から下山ルートを望む)
(竜ヶ岳から縦走路を下る) (竜ヶ岳を振り返る)
(宇賀渓分岐を左へ)
(静ヶ岳へ稜線を行く) (静かな静ヶ岳三角点広場)(薮っぽい稜線をP1047へ下る)
(P1047から登ってきたルートを望む)
(見晴のよいP1047) (稜線を下る)
(アセビの尾根を下る)
(P814) (尾根端のキレットを渡る)
(林道出合)
★道で出会った花
タニウツギ(焼野) ヤマツツジ(P730) イワカガミ(白谷)
シロヤシオ(宇賀渓分岐) サワハコベ(静ヶ岳) ニシキゴロモ(P1047)
ミツバツチグリ(林道) コオニタビラコ(林道) フジ(林道)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図
竜ヶ岳
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