★ひとこと 「クロモジ尾から大日山を経て観音峯山へ周回」
ベニバナヤマシャクヤク
★行った日 2012年6月30日(土) 晴後雨 単独
★コース
高槻4:05(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R309、県道21)=5:54観音峯山登山口6:04→白倉谷林道出合6:35→7:14岩本橋7:22→8:43支稜線出合8:50→稜線出合10:15→10:40(1689m)大日山10:53→山上辻11:15→登山道出合12:03→法力峠12:34→13:00休憩13:07→(1380m)三ッ塚13:30→(1347.4m)観音峯山13:55→14:19観音平14:24→15:06観音峯山登山口15:23(県道21、R309、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻18:30
エリアマップでは点線で示されているクロモジ尾から山上辻(さんじょうつじ)へ登り、大日山へ寄ってから法力峠(ほうりきとうげ)を経て観音峯山(かんのんみねやま)へ周回の計画だ。夕方から崩れるとの天気予報なので早朝出発、洞川(どろかわ)へ向かう虻(あぶ)トンネル出口の観音峯登山口駐車場が起点だ。
吊橋を渡ってみたらい渓谷遊歩道に入る。杉林を抜け清々しい広葉樹林帯のトラバース道を遥か足下の渓谷の瀬音を聞きながら進む。河合(かわあい)分岐を過ぎて、登山口から30分も行くと白倉谷林道出合だ。時々朝日を浴びながら白倉谷に沿って進み、岩本谷分岐点で岩本橋を渡った所が古い梯子のあるクロモジ尾取付き点だ。梯子の先から水平道を少し進むとすぐにがけ崩れで踏み跡消滅だ。仕方なく、倒木の折り重なった急斜面を無理やりよじ登る。支尾根稜線に近付くとやや傾斜がゆるくなり、何処からともなく踏み跡が現れ、以降、この道をたどった。途中で、明るい伐採地があり、数本の赤いジキタリスが生えていた。順調に踏み跡を進み、高度を上げていくと支稜線出合で一挙に視界が開け、クロモジ尾北側の支谷は源頭まで伐採されて坊主山だ。好展望のクロモジ尾の稜線を、谷筋の源頭付近で一斉に開花時期を迎えているジキタリスを眺めながら登り続ける。振り返ると、登ってきたクロモジ尾の先に下山時に通る予定の法力峠から観音平へ連なる山塊が存在感をあらわにしている。
(観音峯登山口から吊橋を渡る)(みたらい渓谷遊歩道を進む)
(みどりしたたる遊歩道を行く)
(河合分岐を直進)
(渓谷を足下に見て進む)
(白倉谷林道出合を振り返る)
(白倉谷沿いに林道を行く) (岩本橋を渡る)
(橋正面の古い梯子を上る)
(すぐに踏み跡が土砂崩れ) (倒木の急坂をよじ登る) (踏み跡らしきマーク発見)
(踏み跡をたどる) (途中のジギタリス群生地)
(支稜線出合)
(ネット沿いに支稜線を登る) (支谷源頭は禿げた伐採地) (源頭のジギタリス群生地)
展望地の支稜線出合から樹林帯尾根だ。初めは広葉樹林の尾根だが、すぐに石楠花が行く手を阻む尾根を右往左往しながら進む。ミヤコザサ林床の広葉樹林が現れると山上辻からあがってきた主稜線の山道はすぐだ。樹間から大日山を正面に見つつ気持ちの良い稜線を南下、キレットを過ぎて稲村ヶ岳(いなむらがだけ)のちょっと手前から鎖や梯子が整備された岩峰を登ると大日山頂上だ。祠の祀られた小さな山頂広場からは西側の視界が開け、雨雲が近付いてきて遠望は利かなかったが、南にバリゴヤの頭の彼方に弥山(みせん)の山並みが、西には足下にカンスケ尾からミオス尾、西北には観音峯山の山並みが望めた。小休止の後、雨雲に追われるように山頂を辞し、来た道を山上辻へ引き返した。
(クロモジ尾稜線から観音峯山の山塊を望む)
(支稜線を登る) (白いジギタリスもある)
(支稜線出合から石楠花尾根へ)
(支稜線出合からカンスケ尾〜ミオス尾を望む)
(美しい広葉樹林の稜線を東進)
(ちょっとした石楠花ヤブ)
(笹原樹林にでると稜線はすぐ)
(稜線を稲村ヶ岳へ) (大日山へ登る)
(久しぶりの大日山頂)
(大日山から雲がかかり始めた弥山方面を望む)
大勢の人が憩っている山上辻のベンチを素通りして、白倉山に向かうべくミヤコザサの稜線を上り始めた。踏み跡はないが短い笹原は歩き易く、美しい広葉樹の稜線を登っていくがピーク手前から石楠花林が立ちふさがり、往生しながらピークを過ぎてしばらく下ると、歩き易い樹林帯尾根となり順調に下った。この辺りから小雨が落ち始め、白倉山へ向かう尾根から外れて下っていたが、そのまま下って法力峠へ向かう山道と合流した。雨は本降りとなり、合羽は暑いので傘をさして法力峠から観音峯山へ向かった。雨のそぼ降る稜線も、緑が映えて悪くないと負け惜しみを自分に言い聞かせながら、三ッ塚(みつつか)、観音峯山を過ぎ、樹林帯を抜けると観音平だ。きょう歩いてきた周回路がすべて見渡せる筈だが、残念ながら東正面の岩本谷や大日山が墨絵の世界だ。ますます強くなってきた雨脚に追い立てられて遊歩道を下り、吊橋へ戻った。ここには立派な休憩施設があり濡れた衣服を総換えして帰阪、往路は2時間弱できたが帰りは高速を降りてから渋滞し3時間もかかってやっと帰り着いた。
クロモジ尾は岩本橋の梯子の先で登山道が崩落し、続きの道が不明なので倒木の急坂を尾根に向かってよじ登ると踏み跡が現れる。テープも点々と付いている。上りはよいが、下る場合は支稜線出合のテープが沢山付いた尾根から南へ下ることがポイントだ。山上辻から白倉山へ向かう尾根は静かな稜線歩きが楽しめるが石楠花林のちょっとした薮コギがある。伐採地で群生している花の名前が判らず、図鑑を調べてジキタリスの花の画像が似ていたので用いたが正しいかどうかは不明だ。また、最後の花を咲かせていたベニバナヤマシャクヤクは希少種のため慣例に従って生育地は伏せました。
(大繁盛の山上辻) (山上辻から笹原稜線に入る) (石楠花ヤブに突入)
(美しい広葉樹林尾根を下る) (間違って登山道合流) (雨の法力峠)
(雨の稜線を観音峯へ向かう) (三ッ塚)
(観音峯山)
(雨に煙る樹林を下る) (雨のそぼ降る観音平) (雲に覆われた岩本谷)
(観音平石碑)
(岩稜帯を下る)
(しのつく雨の吊橋へ帰着)
ウツギ(白倉谷林道) サワギク(白倉谷林道) ガクウツギ?(白倉谷林道)
ヤマアジサイ(白倉谷林道) ヤマゴボウ(クロモジ尾) ジギタリス(クロモジ尾)
ベニバナヤマシャクヤク(?) ガマズミ?(?) ベニバナヤマシャクヤク(?)
ジキタリス(白)(クロモジ尾) オニタビラコ?(クロモジ尾) ギンリョウソウ(クロモジ尾)
オククルマムグラ(山上辻) コアジサイ(法力峠) ニガナ(法力峠)
サギゴケ(三ッ塚) エンレイソウ(三ッ塚) フタリシズカ(三ッ塚)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 大峰山脈
・2万5千分の1地形図 洞川(どろかわ)、弥山、南日裏
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