土倉岳(1049.5m)御池岳(1247m)鈴北岳(1182m)鈴ヶ岳(1130m)

 

★ひとこと   「ノタノ坂から御池岳、鈴ヶ岳を経てミノガ峠へ周回」

鈴北岳から鈴ヶ岳(中央)を望む


★行った日   2012年7月16日(月祝) 曇後時々晴 単独

★コース

高槻5:15(名神)=八日市IC(R421、県道34、御池谷林道)=林道土砂崩壊地点7:05(御池谷林道)=7:15茨川分岐7:27→8:13ノタノ坂8:21→9:36(1049.5m)土倉岳9:45→10:33休憩10:40→11:05(1247m)御池岳11:16→11:48(1182m)鈴北岳12:02→12:43(1130m)鈴ヶ岳12:51→茶野1331→ミノガ峠下14:23→林道土砂崩壊地点15:40=自転車(1.9km)=15:48茨川分岐(御池谷林道、県道34、R421)=八日市IC(名神)=高槻18:57

 鈴鹿山脈の最高峰で山上の緑のテーブルランドが雄大な御池岳(おいけだけ)だ。御池谷林道の茨川(いばがわ)分岐を起点にノタノ坂から土倉岳、御池岳、鈴北岳、鈴ヶ岳を経てミノガ峠へ下って林道を戻る計画だ。木地師の里、君ヶ畑から御池谷林道を北上、ミノガ峠へ自転車をデポするつもりだったが、茨川分岐から2キロ先で道路壁面崩落だ。しかたなくその手前に自転車をデポして茨川分岐まで戻って駐車だ。
 小又谷林道の鎖をまたいで林道に入り、すぐ先の川が路面を流れている箇所を走って渡る。ノタノ坂の表示通りに林道から山道に入り、堰堤下の鉄板橋を渡って沢筋を進むと、出発して1時間弱でノタノ坂の峠だ。茨川を右に分け杉林の稜線をジグザグになだらかに登り、広葉樹林の尾根になると鉄塔(L193)だ。東に藤原岳から治田(はった)峠の山並みが望める筈だがガスで真っ白だ。ここから自然林の尾根を巡視路で北上、P942の次のピークで巡視路を右に分け、北西の広葉樹の美しい稜線を進み、河倉峠を過ぎた先が土倉岳だ。河倉峠の名称は木の幹に彫り付けてあったが何処から何処へ抜けるルートかは不明だ。土倉岳三角点の小広場は樹林に囲まれて視界はない。ここから先は夏草が茂って踏み跡が判り難いが稜線を外さないように北上し、石灰岩と草地の急坂を登りきると奥の平の草原の端部だ。この辺りからやっとガスが晴れ始め時折青空さえのぞく空模様だ。当初、ボタンブチからテーブランドの縁沿いに歩くつもりだったが、この空模様では展望は望むべくもないので、奥の平から草原の稜線を進んで御池岳をめざした。

     (小又谷林道登山口)     (靴のまま走って渡る)     (林道別れからノタノ坂へ)

     (沢沿いに登る)      (ノタノ坂から北へ、右は茨川)   (植林帯の稜線を登る)

   (ガスった鉄塔を行く)       (稜線を北上する)      (巡視路を東に分け西北進)

 (イワカガミの多い稜線を行く)  (何の風情もない土倉岳)       (疎林帯を北上)

   (草原の急坂を登る)      (もうすぐテーブルランド)         (奥の平)

   (晴れだした奥の平)        (御池岳頂上)        (コケの美しい日本庭園付近)

 山頂から下り、日本庭園のコケの絨毯を愛でながらなだらかに登ると鈴北岳だ。北から東にかけて雲がとれなかったが西の琵琶湖方面は展望が利き、これから下る鈴ヶ岳からミノガ峠に至る稜線が望めた。好展望の稜線を下り、樹林に入ってから夏草が茂って踏み跡がわからなくなり、方向をミスしたりしながら下り、鞍部のヒルコバから登り返すと山頂付近に小さな石垣の残る鈴ヶ岳だ。草深い疎林帯の稜線を下り、鉄塔を2本過ぎて稜線南側の急坂斜面の分岐点を探しながら登り返すと茶野のピークだ。エリアマップにある実線の山道がわからなかったので、再度、ピークから戻りながら南へ下る道を探すと、ピーク下から判りにくい踏み跡が南へ下っていた。すぐに踏み跡は急坂の所で消えていた。仕方なく、下に見える尾根をめざしてザレた急坂をすべり下ると、何処からともなく道が現れ、以降、巡視路は消えることはなかった。急斜面の道は崩落してしまった様だ。鉄塔を経てしっかりした稜線の道を進み、次の鉄塔を過ぎると間もなくミノガ峠の手前の林道に降り立つ。ここからが大変、暑い太陽に照らされながら1時間半の舗装林道歩きだ。林道崩落部を乗り越えてデポした自転車をゲット、ちょっとだけ下り勾配のサイクリングを楽しむとすぐに茨川分岐だ。帰途、名神の連休大渋滞に遭遇、3時間以上かかって帰阪した。
 鈴鹿山脈の展望稜線を期待したが、ガスに閉ざされ梅雨明け一歩手前の蒸し暑い山歩きだった。ただ、鈴北岳から西方を眺めたのが唯一の展望だった。土倉岳から奥の平へは薄い踏み跡があるが、茶野手前の稜線からミノガ峠へ向かう稜線への入り口は判りにくく、斜面の滑り下りが難物だ。梅雨の鈴鹿名物の蛭にやられ、登山靴を脱ぐときに血だらけになった靴下でやっと気付く始末、下手人は見当たらず数箇所の喰われた跡は数日かゆみに悩まされそうだ。

              (鈴北岳から西方の琵琶湖方面を望む)

  (鈴北岳から御池岳を望む)    (鈴北岳から稜線を下る)     (何もない鈴ヶ岳)

     (草深い稜線を下る)      (鞍部の鉄塔付近)       (茶野手前から薄い踏み跡へ)

 (鉄塔付近の巡視路を行く)   (鈴ヶ岳と鈴北岳を望む)     (ミノガ峠の御池谷林道)

   (ミノガ峠下巡視路入口)    (ミノガ峠側の土砂崩落現場)      (土砂を乗り越えて進む)

★道で出会った花

   サワギク(ノタノ坂)          カタバミ(土倉岳)        ニシキゴロモ(土倉岳)

   ミツバツチグリ(奥の平)      ムシカリ(御池岳)       フタリシズカ(鈴北岳)

 ヤマアジサイ?(御池林道)    バイケイソウ(奥の平)     ホタルブクロ(御池林道)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図  百済寺、竜ヶ岳、篠立、高宮

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