国見山(1418.7m)

 

★ひとこと   「木梶林道から赤ゾレ山を経て国見山、馬駈ヶ場へ」

馬駈ヶ場北尾根のシロヤシオ老木群

★行った日   2012年8月21日(火) 曇時々晴後霧雨 単独

★コース

高槻4:28(近畿高速、西名阪)=針IC(R369、R370、R166、木梶林道)=6:36鳴滝見える空地6:44→木原谷渡渉(木梶山登山口)7:06→7:47P1176 7:53→8:18赤ゾレ山8:26→馬駈け辻8:40→9:04(1418.7m)国見山9:09→9:39休憩9:51→馬駈ヶ場10:08→木原谷出合10:53→木梶山登山口10:56→11:13鳴滝見える空地11:19(木梶林道、R166、R370、R369)=針IC(西名阪、近畿高速)=高槻駅13:47

 台高北部の赤ゾレ山界隈を散策する計画だ。この所、大気の状態が不安定で山沿いでは午後雷雨の予報なので、早朝涼しい内に登って昼には下山の予定だ。近畿高速から南の空を眺めると、早朝から入道雲が点在し、既にその幾つかはかな床雲へと発達している。いつもR166から眺める三角錐の高見山の山頂付近も雲の中だ。トンネルを出ると三重県側の山々は雲に覆われ意気消沈だ。トンネル出口をすぐに右折、ガタガタ道の木梶林道でなんとか鳴滝の見えるいつもの空地に到着だ。約300メートル先の橋の手前で小規模ながけ崩れ、ここにとめるのが正解だ。
 空地から林道を1キロ余り進むと木梶山(きかじやま)登山口だが、石ころが堆積して登山口の看板も見当たらないので始めての人は要注意だ。その少し手前から木原谷の川原へ下って渡渉、林の中の倒壊家屋の屋根の横を通り、広葉樹林帯のトロッコ道を横切って尾根を登り始める。トラテープの目印も付いている。多分、地蔵谷を登る時はトロッコ道を右へ進む筈だが確証なし。雰囲気のよいブナ尾根から急坂の尾根端を登りつめると尾根上のなだらか道になる。しばらくヒメシャラやブナ尾根を進むと古木がピークに鎮座しているP1176だ。シロヤシオが多くなってきた尾根を登り、短葉のミヤコザサが現れると赤ゾレ山はすぐだ。以前はピークに手書き表示があったが、いまは撤去され草地に数本の樹木があるだけだ。赤ゾレ山からの展望は雄大だが、大峰山などの遠くの山々は雲に隠れ、薊岳(あざみだけ)の山並みだけが眼前にそびえていた。国見山を正面に見ながら草地を下り、赤ゾレ池畔からちょっと登り返すと、馬駈け辻(うまかけつじ)だ。

(木梶林道を木原谷沿いに行く)(木梶山登山口から木原谷へ)     (木原谷を渡渉)

  (倒壊家屋の屋根の横を行く) (トロッコ道を横断して尾根へ)   (尾根にあるテープ目印)

    (ブナの尾根を登る)       (尾根端の急坂を登る)   (尾根上のなだらか稜線を行く)

  (P1176の古木モニュメント)   (ヒメシャラ尾根を行く)   (ミヤコザサ出現で頂上は近い)

            (赤ゾレ山から薊岳を望むが、大峰などの遠景は雲の中)

 (何の表示のもない赤ゾレ山) (国見山を見つつ草原を下る)       (赤ゾレ池)

 馬駈け辻からなだらかな稜線を南下、途中、美しい大又谷を眺めたりしながら岩角の露出した道を上りきると国見山だ。折から霧雨が降り出した山頂には三角点と正式山名板があるだけで、他の多くの表示板は撤去され、すっきりした姿だ。馬駈け辻まで戻り、なだらかな癒しの樹林の続く東尾根に入る。南側にガスのかかった国見山を眺めつつ、庭園のような所もある幅広の広葉樹林尾根を東進、木梶山分岐まで行き過ぎてから馬駈ヶ場(うまかけば)までちょっと引き返した。最近まで馬駈ヶ場の表示があったが撤去され、何の表示もなかったので行き過ぎてしまった。馬駈ヶ場から北尾根を下る。少し下ると見晴しのよい草原の稜線となり、東に木梶山へ通じる草原の稜線が望める。またすぐに樹林帯に入り、シーズンには真っ白に着飾るシロヤシオの老木が林立する尾根だ。少し下ると稜線が左右に別れ、北尾根が一時なくなった印象だが、そのまま北へ急坂を下ると明確な尾根が現れるのでほっとする。広葉樹林尾根の次に植林帯が現れ、間伐材が放置された歩き難い稜線がしばらく続く。最後に急坂を下ると木原谷の右俣と左俣合流点だ。左俣を渡渉すると杣道が木原谷右岸に現れ、途中から木梶林道となって、すぐに木梶山登山口だ。林道をぶらぶら下るとほどなく鳴滝の見える駐車地点だ。計画通り、まだ昼前だが霧雨の降り出した林道を戻り、往路通りに帰阪した。
 きょうの赤ゾレ山への上り道は、昨年末に偶然駐車地点で出会った台高の主「やぶこぎのグーさん」に雪面に描いた矢印で渡渉地点を残して頂いたコースだ。当日は初めての雪の尾根道を下るのは不安だったので通らなかった。ある程度のやぶを予想したが、ブナなどの広葉樹林の発達したなだらかな歩きやすい尾根道だ。帰りの馬駈ヶ場北尾根もシロヤシオの咲く時に再度訪れたい道だ。また、地蔵谷や木原谷の右俣や左俣も興味津々、是非訪れて見たい所だ。耐暑訓練のつもりだったが意外に快適に歩くことができた(駐車地点で朝20℃)。

      (馬駈け辻)          (稜線から望む大又谷)     (霧雨の国見山三角点)

  (馬駈ヶ場へ広い稜線を行く)   (庭園の様な稜線風景)    (木梶山分岐まで行き過ぎ)

  (馬駈ヶ場から北尾根を下る)   (北尾根の見晴し稜線)     (見晴し稜線から木梶山)

  (シロヤシオの多い北尾根)     (癒しの稜線を下る)    (歩き難い間伐材放置もある)

     (木原谷を渡渉)         (木原谷右岸を下る)      (表示のない木梶山登山口)

★道で出会った花

   オトギリソウ(赤ゾレ山)      ニガナ(馬駈ヶ場)     ヤマジノホトトギス(馬駈ヶ場)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図  大豆生(まめお)

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