天狗岳(928m)三国岳(959.0m)

 

★ひとこと   「岩屋登り口から馬尾滝を経て天狗岳経由三国岳へ」

馬の尻尾のような馬尾滝


★行った日   2012年9月16日(日) 晴たり曇ったり 単独

★コース

高槻5:22(名神)=京都東IC(湖西道路、県道311、R367、県道783、林道)=6:59岩屋登り口7:13→林道終点7:30→馬尾滝7:55→二股8:10→8:32休憩8:37→稜線出合9:15→P921 9:34→天狗岳分岐10:07→10:16(928m)天狗岳10:24→天狗岳分岐10:32→11:17P936 11:26→久多分岐11:58→12:07(959.0m)三国岳12:18→久多分岐12:24→京都府大管理舎13:15→13:30岩屋登り口13:37(林道、県道783、R367、県道311、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻15:42

 久しぶりに久多(くた)の北山だ。由良川源流の芦生(あしう)原生林の東側にあって芦生杉はじめブナ、ミズナラなど貴重な自然が残されている山域だ。岩屋登り口を始点に天狗(てんぐ)岳(天狗峠?)、三国岳(さんごくだけ)を経て周回の計画だ。R367の葛川梅ノ木(かつらがわうめのき)から広河原(ひろかわら)方面へ向い、久多下の町から1車線の舗装路を北上して岩屋登り口の鎖ゲート分岐付近に路駐だ。
 林道を滝谷(たきたに)に沿ってしばらく進むと林道は終わり、羊歯に覆われた土手を越えて進むと踏み跡が現れる。滝谷の流れを渡渉しながら飛び石伝いに進んだり、流れの狭まった所は踏み跡を探して上流へさかのぼる。やがて馬の尻尾に似た馬尾(うまお?)滝が現れ、右岸の高巻く踏み跡をたどる。上流に続く滝を足下に眺めながら、山腹の高巻道を進んでから再び河床に戻る。谷間が広くなると二股だ。正確には、登る予定の尾根をはさんで南へ谷筋が2本別れている。残念ながら僕のGPSはこの沢筋では衛星が拾えず、地形図とにらめっこだ。手前の沢へ入ってみたが尾根側に岩壁が続くので駄目、次の沢へ少し入った尾根の付け根に、はげた所を発見、木の根を掴んで登り始めると仮払いした杣道が続いていた。標高差300メートルの枝尾根の下半分は杉人工林、上半分は広葉樹の自然林でほぼ1時間の行程だ。稜線出合後は雰囲気のよいなだらか稜線をアップダウンしながら進み、P921を過ぎて天狗岳分岐に近づくと芦生杉の古木が増えてくる。分岐から天狗岳の間は、真っ黒に内部が焦げた倒木や力強く盛り上った大木などさながら芦生杉の記念碑の森だ。天狗岳頂上は林間の小スペースに枯れた小さな根っこがぽつんとあるだけだ。

  (滝谷へ林道をスタート)        (杉林を進む)       (林道終点から羊歯の藪へ)

 (右左と渡渉しつつ滝谷を行く)    (小さな滝も現れる)          (馬尾滝)

   (馬尾滝の右岸を高巻く)          (二股)          (急坂の尾根へ取り付く)

  (刈り払われた枝尾根を登る) (間伐された杉林尾根を登る)  (ブナの混じる尾根を登る)

       (稜線出合)          (大木のあるP921)     (芦生杉の多い天狗岳分岐)

 (記念碑のような芦生杉の道) (内部が黒焦げの芦生杉倒木)      (天狗岳)

 先ほどの分岐点まで戻り、三国岳をめざして東尾根を下る。ブナ尾根をなだらかに下り、見晴しのよい羊歯の草原を上り返す。東には雲のかかった武奈ヶ岳から蓬莱山の山並み、南には二股から登ってきた枝尾根が望める。P936では左右に稜線が伸びているが、それに惑わされず北へ急坂を下ると稜線が現れる。ブナの並木道もある尾根をしばらく進むと久多分岐だ。急坂をちょっとがんばると近江、山城、丹波国境の三国岳だ。武奈ヶ岳など東方の山頂からの展望は木が成長していまいちだ。久多分岐まで戻り、更に急坂尾根を下って谷筋へ入ると三ノ岩屋分岐点だ。沢筋へちょっと寄り道すると岩壁に石仏が祀られている洞穴が三ノ岩屋だ。登山道を少し下って二ノ岩屋の表示通りに沢に降りてみたが所在不明だ。次の一ノ岩屋は道沿いの岩壁に祀られている。その少し下流から林道が始まり、始点に京都府大久多演習林管理舎が建っている。林道をぶらぶら下ると駐車地点の岩屋登り口だ。連休の中日とあって、久多の河床にキャンプも多く、山道では意外に多くの対向車に閉口しながら、まだ高速の連休渋滞が始まらない内に往路通りに帰阪した。
 二股取り付きまでの滝谷は普通の登山靴で歩き易い谷筋だ。馬尾滝を初め小滝もあってしっとりとした沢筋だ。稜線出合から天狗岳を経て三国岳まで、多少のアップダウンがあるが標高900メートル内外の芦生杉やブナ、ナラなどの豊富ななだらか稜線だ。台風16号の余波で、降られなかったが曇がちの風の強い山歩きだった。

 (天狗岳分岐を東尾根へ下る)   (ブナもある尾根を行く)     (草原をなだらかに登る)

              (草原から東の雲に覆われている武奈ヶ岳方面を望む)

      (P936)          (ブナの並木道を行く)      (久多分岐を三国岳へ)

     (三国岳三角点)       (久多へ急坂尾根を下る)       (急な谷筋を下る)

      (一ノ岩屋)       (京都府大久多演習林管理舎)   (岩屋登り口へ戻る)

★道で出会った花(花は見かけず)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  久多(くた)

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