七面山(1982.4m)

 

★ひとこと   「表登山道で敬慎院から七面山、喜望峰経由裏参道で下山」

敬慎院の富士山遥拝所から


★行った日   2012年10月13日(土) 晴時々曇 単独

★コース

下部温泉5:37(R300、県道37、林道)=羽衣駐車場6:06→白糸ノ滝→羽衣駐車場(下部温泉往復)7:13→表参道登り口7:21→肝心坊8:02→8:27中適坊8:32→晴雲坊9:19→10:06敬慎院前富士山遥拝所10:14→10:50ナナイタガレ上端10:56→(1982.4m)七面山11:07→11:31(1980m)喜望峰11:46→七面山12:07→12:34富士山遥拝所12:38→12:58奥之院13:03→明浄坊13:33→14:14安住坊14:21→休憩所15:05→角瀬登り口15:25(タクシー)=羽衣駐車場15:35(林道、県道37、R300)=下部温泉16:25

 七面山(しちめんざん)は安倍奥の八紘嶺(はっこうれい)から北へ伸びる尾根終端に位置し、身延山(みのぶさん)の隣にある信仰の山だ。羽衣(はごろも)から表参道で敬慎院(けいしんいん)を経て山頂に至り、裏参道で角瀬(すみせ)へ下山の計画だ。恒例の助六を食べて下部(しもべ)温泉を薄暗いうちに出発し、約30分で羽衣駐車場に到着、白糸ノ滝まで行ってからデジカメ忘れに気付いた。我ながらアルツぶりに呆れながら下部温泉をあわてて往復し、白糸ノ滝にたたずむお万の方像に面会後、計画より1時間遅れでやっと表参道登り口だ。
 敬慎院まで五十丁ある1丁目石灯籠を横目に丸太階段で杉並木の見事な参道を上り始める。登山姿より白装束の老若男女の参詣人が多く、「ご苦労さま」の挨拶のかけあいだ。途中、到る所にベンチがあり、休憩所つきの3ヵ所の坊もあって、ゆっくり休みながら登れるようになっている。急坂がないようにつけられた道を標高差で1200メートルひたすら登り、広葉樹が多くなってくるとやっと和光門(わこうもん)だ。門に入らず少し登ると随身門(ずいしんもん)前の広場、富士山遥拝所だ。設置された展望図通りの見事な景色が広がっている。
 境内には下山時に寄ることにして七面山へ向かう。表示に従って進み、参詣者の荷物なども運び上げるケーブルの横を通り、色づき始めたカラマツ林を抜けると山道に入る。ダケカンバも点在する笹原の東面は切れ落ちたナナイタガレだ。崖を避けてシラビソ林の道を進むと明るい広場があり、ここが七面山三角点だ。見晴しはきかないが何故か山名盤がある。

  (白糸ノ滝とお万の方像)      (表参道登り口)      (見事な杉並木の参道をを登る)

 (敬慎院まで五十丁ある丁石) (登り始めて最初の坊、肝心坊)   (太い杉並木が続く)

   (江戸時代の丁石も残る)  (やっと敬慎院の和光門に到着)   (富士山遥拝所広場)

                   (富士山遥拝所から東方を望む)

    (敬慎院の随身門)     (気持ちの良いカラマツ林を行く)   (ナナイタガレ縁を登る)

     (ナナイタガレ上縁)        (ナナイタガレ)         (シラビソ林を進む)

 山頂から八紘嶺に向かう縦走路に入る。なだらかな歩き易いシラビソやカラマツの道を進むと次のピークが喜望峰だ。西北に連なる南アルプスの峰々が見事だ。七面山から1時間もあれば往復できるので時間の余裕があればお勧めだ。来た道を戻り、随身門から敬慎院の境内に入ると本堂や宿坊が立ち並んでいる。境内からなだらかなカラマツ林の広い道をしばらく進むと奥の院だ。建物の裏から急な所もある裏参道が延々と続く。裏参道は表参道より長く、標高差も大きく、参詣人も格段に少なく、途中の坊も閉じられている道だ。途中の安住坊にあるトチノキの大木が見事だ。敬慎院から3時間も下り続けてやっと角瀬にたどり着いた。羽衣までタクシー(1250円)で引き返し、下部温泉へ帰り着いた。
 南アルプスの登山基地の一つ、奈良田へ行く時に角瀬を通るので気になっていた山だ。敬慎院前広場からの富士山、喜望峰からの南アルプスの展望が素晴らしい。この山は宗教的色彩が強い山で、表参道、裏参道ともよく整備され道標も万全だ。七面山を経て喜望峰までもはっきりした道があり表示もある。


 (展望のない七面山三角点)    (縦走路を八紘嶺方向へ)    (南ア展望台の喜望峰)

              (喜望峰頂上から南アルプスの大展望)

   (富士山遥拝所へ戻る)      (敬慎院の伽藍群)     (奥の院へなだらかに下る)

      (奥の院)        (奥の院から山道の裏参道)    (ブナもある裏参道)

      (延々と下る)       (裏参道にもある坊、安住坊)   (安住坊のトチノキの大木)

  (杉並木の裏参道を下る)       (やっと1丁目)       (角瀬の神通坊へ到着)


★道で出会った花(花は見かけず)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)


(参考地図)
・山と高原地図       塩見・赤石・聖岳
・2万5千分の1地形図  七面山

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