★ひとこと 「山梨県側の湯之奥登山口から金山跡を経て毛無山へ」
毛無山頂上から眺める富士山
★行った日 2012年10月14日(日) 晴後曇 単独
★コース
下部温泉7:50(湯之奥猪之頭林道)=湯之奥登山口8:18→9:20山ノ神9:24→金山大名屋敷跡9:52→水汲み場10:00→地蔵峠10:10→11:00稜線端11:09→11:38(1945.4m)毛無山11:49→稜線端12:07→12:56大岩(P1418)13:03→林道取付き13:57→14:28湯之奥登山口14:38(湯之奥猪之頭林道、R300、R52)=新清水IC(新東名、東名、伊勢湾岸道、東名阪、新名神、名神)=高槻21:20
富士山と富士川の間にあって南北に伸びている山塊が毛無(けなし)山塊で、その主峰が毛無山だ。最近、話題の富士山一周156キロトレランコースの最高点でもある。朝霧高原側からよく登られているが、今回は山梨県側から中腹の金山跡を通って山頂をピストンだ。下部(しもべ)温泉街から下部川に沿って進み、門西家(もんざいけ)住宅から湯之奥猪之頭(ゆのおくいのかしら)林道に入り、しばらく進むと湯之奥登山口があり、数台分の駐車スペースがある。ちなみに、門西家は室町時代起源で付近の金山や山林を管理した旧家だ。湯之奥猪之頭林道は身延町湯之奥から県境のトンネルを通って富士宮市猪之頭を結ぶ富士山の眺望の良い林道だ。
登山口から少し戻る方向にトラバースしてから、桧植林帯の尾根筋をジグザグに登る。木の根元に祀られた丸い自然石の山ノ神を過ぎると自然林となり、明治初期まで採掘が行われたという金山跡表示が現れる。精錬場、大名屋敷、女郎屋敷などが付近一帯に配されていたそうだ。殆んど涸れ沢だが水場の小沢を渡ってひと登りすると地蔵峠だ。峠の切り開きから望む真正面の富士山が素晴らしい。色づきはじめた急坂の灌木帯の尾根を頑張り、帰りに通る予定の西尾根の分岐点に達するとなだらかな稜線だ。樹間から富士山をちらちら眺めながら、笹原林床の尾根をなだらかに登ると朝霧高原から来る道と合流し、登山者が急に増えて賑やかになる。
(湯之奥登山口) (登山口表示板)
(なだらかなトラバース道を行く)
(桧植林帯の枝尾根を登る) (山ノ神の自然石)
(金山跡付近を進む)
(金山大名右屋敷跡) (涸れ沢の水のみ場)
(地蔵峠)
(地蔵峠真正面の富士山) (稜線を登る)
(色付き始めた木々)
(稜線端からなだらか道を行く)(ちらちら富士山を眺めつつ行く)
(朝霧高原からの道と合流)
合流点のすぐ先に北アルプス展望台と銘打った岩頭があり、北アルプスは駄目だったが南アルプスの見事な展望台だ。紅葉時期を迎えつつある樹林帯をちょっと進むと毛無山三角点広場だ。山頂広場東方の切り開きから富士山方面が見えるだけで展望は思ったほどではなかった。山頂から往路の尾根端まで戻り、地形図に示された西尾根の点線を下る。初めは幅広尾根で、踏み跡やテープの類もないので方向磁石だけ頼りだが、すぐに明確な尾根が直線的に西方へ延びているので迷うことはない。多少倒木があるだけで藪もなく、歩き易いはっきりした稜線を下ると、P1418の大岩だ。ここを過ぎると大木自然林の次に植林帯となり、測量杭や境界見出票が現れる。この辺りから踏み跡も明確になり、やがて湯之奥猪之頭林道のカーブしている反射鏡の所で合流だ。林道を30分ほど戻ると湯之奥登山口だ。帰りも下部温泉からR52を南下、新清水ICから新東名で、さほどの休日渋滞もなく帰阪した。
広葉樹の自然林に覆われた毛無山塊の稜線が紅葉の時期を迎えつつあり、樹間から眺める富士山とのコントラストが美しい。北アルプス展望岩頭から望む南アルプス中南部の峰々が素晴らしかった。この3日間とも天候に恵まれ、山犬段から高原漫歩の高塚山(たかつかやま)、シラビソ林やカラマツ林が美しい信仰の七面山(しちめんざん)、富士山が間近に望める毛無山など、それぞれ特徴ある山々を楽しむことができた。
(北アルプス展望台から南アルプスの大展望、北アは見えなかった)
(北ア展望台岩) (終盤のオヤマリンドウ) (毛無山頂上広場)
(紅葉時期を迎えた山頂付近) (稜線端から西尾根へ入る) (幅広い稜線を下る)
(ブッシュはないが自然林尾根)
(P1418の大岩)
(大木尾根もある)
(植林タイに入ると林道出合が近い)(カーブミラーの所へ下る) (湯之奥猪之頭林道の表示板)
★道で出会った花
オヤマリンドウ(地蔵峠) ホソバトリカブト?(地蔵峠) ?(地蔵峠)
イナカギク(林道) イヌタデ(林道) イタドリ(林道)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 人穴(ひとあな)
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