三重嶽(974.1m)武奈ヶ嶽(865.0m)大御影山(950.0m)

 

★ひとこと   「琵琶湖と日本海の間の最短部の湖北分水嶺の山へ」

武奈ヶ岳周辺から三重嶽を望む


★行った日   2012年10月26日(金) 晴後時々曇 単独

★コース

高槻5:17(名神)=京都東IC(湖西道路、R161、R303、角川林道)=7:20落合登山口7:24(自転車デポ)(角川林道)=7:36石田川ダム7:44→(740.3m)赤岩8:55→9:30(865.0m)武奈ヶ嶽9:44→ワサ谷分岐10:01→P674 10:19→10:48水谷分岐10:52→11:34(974.1m)三重嶽11:43→P889 12:26→大日岳分岐12:40→12:51休憩12:57→13:39(950.0m)大御影山13:48→大谷山分岐14:13→林道出合14:20→展望所14:28→滝谷山分岐14:46→(735.6m)滝谷山15:16→落合登山口15:51=(自転車4.7km)=16:22石田川ダム16:27(角川林道、R303、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻18:58

 三重嶽(さんじょうだけ)は湖北の高島市と小浜市に挟まれた分水嶺にあり、近年、高島トレイルが整備されて歩き易くなった山だ。紅葉の季節を迎え、ブナ林などの広葉樹の稜線が美しいので、石田川ダムを起点に武奈ヶ嶽(ぶながだけ)、三重嶽、大御影山(おおみかげやま)の尾根を散策の計画だ。R303から石田川ダムを通って落合に自転車をデポ、再び石田川ダムへ戻って大駐車場にとめて出発だ。
 ダムから林道を少し進んだ所の武奈ヶ嶽登山口から杉林の急坂をジグザグに上る。登山口からほぼ1時間で角川(つのがわ)からの道と合流する赤岩三角点だ。林間の三角点からちょっと進むと水坂峠からくる高島トレイルと合流し、以降、トレイルの黄色のリボンを追っかけて進む。すぐに樹林帯を抜け見晴しのよい小灌木笹原尾根をなだらかに登る。振り返ると逆光に輝くススキの穂の先に、歩いてきた尾根筋がなだらかに続き、武奈ヶ岳や蛇谷ヶ峰(じゃたにがみね)などが逆光に霞んでいた。尾根が平坦になった所に三角点があり、その少し先の広場に山頂表示が建っている。山頂の少し先から左手に小浜市街が俯瞰でき、前方にはこれから向かう三重嶽や山頂に反射板のある大御影山が望めた。

     (石田川ダム)       (水を抜いた石田川ダム)      (武奈ヶ嶽登山口)

(杉林の急坂をジグザグに登る)    (赤岩三角点)        (稜線で高島トレイルと合流)

  (小灌木笹原尾根を進む)   (歩いてきた尾根を振り返る)     (武奈ヶ嶽三角点)

           (武奈ヶ嶽三角点手前尾根から南方の武奈ヶ岳を望む)

           (武奈ヶ嶽三角点を過ぎた尾根から北方の三重嶽を望む)

    (武奈ヶ嶽山頂標識)      (山頂から小浜方面を望む)  (小灌木尾根を三重嶽へ進む)

 積雪の多さを物語る枝が地面に這いつくばった小灌木帯を過ぎ、曲がりくねったブナが現れ、しばらくブナ林を進むとワサ谷から登ってきた道と合流だ。稜線をしばらく下ると眼前に三重嶽が見える展望ポイントのP674だ。色づき始めた樹林帯を登り、天増川(あますがわ)の水谷から来た道と合わせて稜線をなだらかに登り、いつも水をたたえ、シーズンにはモリアオガエルの卵泡が沢山ぶら下がっている二重稜線の池のそばを通って草原の疎林帯を登り続ける。やがて、三重嶽ピークの表示が現れ、ブナ林のすぐ先の丘陵が三重嶽三角点だ。平成6年時点では三角点のそばに崩れそうな櫓があって、上からの展望が良かったが、今は櫓も撤去され周りの灌木が成長して視界は良くない。山頂から来た道をちょっと戻って、大御影山方面へ向かう。すぐに見晴し草原が現れ、大御影山を挟んで若狭湾と琵琶湖が展望できる。以前、GPSもない時にこの先のブッシュの中にはまり込んで迷ってしまったのがよい思い出だ。今は明るいしっかりした稜線を進むだけだ。三重嶽から曲がりくねったブナの森、灌木帯や草原の稜線を時々右に大御影山を眺めながら1時間も進むとやっと大日岳分岐ピークだ。7年前には、グロテスクに曲がりくねった薄暗いブナの森には妖気がただよっていたが、きょう明るいメルヘンの世界だ。

(曲がりくねったブナが現れる)   (ワサ谷登山道と合流)       (ブナ林を進む)

 (P674は見晴しのよい広場)   (色づき始めた樹林を行く) (天増川の水谷からの道と合流)

   (いつも水をたたえた池塘)      (大御影山分岐)          (三重嶽三角点)

    (見晴し草原を北上)      (小灌木帯稜線を行く)    (前方のアンテナは大御影山)

             (若狭湾と琵琶湖の見える稜線から北方を望む)

   (曲がりくねったブナ1)     (曲がりくねったブナ2)    (積雪の多さを示す灌木帯)

 大日岳分岐から大御影山を通る稜線はブナ林の発達した美麗尾根だ。色づき始めたブナ大木林尾根を一旦下ってから登り返す。反射板のちょっと先が大御影山三角点だ。北には三角形の雲谷山(くもたにやま)やその先に若狭湾が眺められる。ここからしばらく、なだらかなブナ林の幅広尾根が続く極楽稜線だ。大谷山方面へ向かう高島トレイルと別れるとすぐ林道出合だ。林道を横断して尾根に上がり、しばらく稜線を行くと左手に展望広場があり、琵琶湖方面が見渡せる。稜線をなだらかに下ると滝谷山分岐表示があり、ビラデスト今津方面と別れて落合へ向かう。間断なくリボンが付いているが踏み跡が薄いので注意が必要だ。滝谷山を経て草深い丸太階段を下ると落合登山口だ。ここで自転車をゲット、下り一辺倒ではないが快適に30分ほど走ると駐車地点の石田川ダムだ。
 起伏の余り多くない歩き易い稜線が続き、ちょうど始まった紅(黄)葉の季節を存分に楽しめた。赤岩から武奈ヶ岳、三重嶽を経て大日岳分岐に到る展望稜線、大御影山を中心とするブナの大木が並ぶ稜線が素晴らしかった。


    (大日岳分岐ピーク)     (色づいた広葉樹林を行く)      (ブナ大木林を行く)

  (鮮やかに紅葉した山肌)     (ブナ大木尾根を登る)    (稜線から雲谷山を望む)

  (大御影山目印の反射板)      (大御影山三角点)      (なだらかなブナ林を下る)

 (紅葉尾根をなだらかに下る)  (高島トレイルと別れて右へ)      (林道出合)

   (林道から稜線へ上る)    (展望所から霞む琵琶湖方面)      (稜線を進む)

 (ビラデスト道と別れ滝谷山へ)  (踏み跡の薄い道を行く)        (滝谷山)

   (草深い丸太階段を下る)      (落合登山口)        (左奥の落合休憩舎へ)


★道で出会った花

   イナカギク(林道)         ホソバトリカブト(林道)   オヤマリンドウ(展望所)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)


(参考地図)
・2万5千分の1地形図  三方、熊川

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