国見山(1418.7m)

 

★ひとこと   「地蔵谷から国見山経て東北尾根経由ゼエノ谷へ」

木梶山へ向かう尾根から高見山を望む


★行った日   2012年10月31日(水) 晴時々曇 単独

★コース

高槻5:21(近畿高速、西名阪)=針IC(R369、R370、R166、木梶林道)=7:39鳴滝見える空地7:46→地蔵谷分岐8:04→8:53尾根取付き9:02→9:49赤ゾレ山10:03→馬駈け辻10:17→(1418.7m)国見山10:46→水場10:58→Vサイン広場11:08→本谷渡渉11:36→林道出合12:10→木梶山分岐12:12→12:54休憩13:01→木原谷出合13:30→13:50鳴滝見える空地13:54(木梶林道、R166、R370、R369)=針IC(西名阪、近畿高速)=高槻駅16:34

 台高(だいこう)北部の赤ゾレ山から国見山(くにみやま)界隈を紅葉を求めて徘徊するつもりだ。木梶(きかじ)林道から地蔵(じぞう)谷を遡り、赤ゾレ山を経て国見山の東北尾根を下って本谷を渡り、馬駈ヶ場(うまかけば)からゼエノ谷へ下る計画だ。R166の三重県側トンネル出口をすぐに高見峠方向へ入り、途中から地道の木梶林道を三滝休憩舎前を通って最徐行でしばらく走るといつもの鳴滝(なるたき)の見える駐車場だ。
 林道から紅葉に飾られた鳴滝を眺めるのは初めてだ。林道をしばらく進み、地形図のP904から河床に降りて流れを渡り、地蔵谷の右岸の急坂を上るとトロッコ道だ。まだ青々とした広葉樹林の斜面を進むと崩落面で道はなくなる。崩落面の上縁を高巻いて地蔵谷右岸の斜面をトラバースすると河床に降り立ち、渡渉を繰り返しながら流れの細くなった沢筋を遡る。幸運にも、知らぬ間に途中で地蔵谷の頭へ向かう本流と別れて赤ゾレ山へ向かう谷筋を進んでいた。標高1000メートルを越えた辺りで登り易そうな左岸の枝尾根に取付く。初めは急坂だが、次第に勾配の緩い広葉樹の尾根となり、隣の尾根を越えてさし始めた朝日に映えて黄金色に輝く樹林が綺麗だ。歩くのに支障のないシャクナゲ混じりの尾根が少しあるがすぐに紅葉した広葉樹の稜線となり、右からきた尾根と合流して稜線をひと登りするとお馴染みの赤ゾレ山の明るい草原の山頂だ。正面の綿雲をちょっと冠った薊岳(あざみだけ)を眺めながら草原に座って飲むテルモスの熱いコーヒーの味は格別だ。時々ガスのかかる見晴しのよい稜線を下る。赤ゾレ池や周辺の疎林帯の紅葉が綺麗だ。馬駈け辻を通り過ぎ、落ち葉絨毯になった樹林の尾根を登ると国見山三角点だ。山頂は寒々とした初冬の風情だ。

    (林道から鳴滝)        (木梶川に沿って進む)    (林道から地蔵谷へ下降)

     (トロッコ道を行く)       (地蔵谷右岸を適当に進む)     (地蔵谷河床を進む)

(標高千米位から左岸へ取付く)  (広葉樹の枝尾根を登る)  (朝日に映える尾根の広葉樹)

   (薄いシャクナゲ藪もある)   (紅葉した樹林尾根を登る)   (急坂になると山頂はすぐ)

   (赤ゾレ山頂上の草原)     (赤ゾレ山から国見山へ下る)     (付近の紅葉風景)

    (ハート形赤ゾレ池)      (葉を落とした樹林を登る)     (国見山三角点)

 水無山(みずなしやま)へ向かう次のピークから大木のミズナラやブナが林立する東北尾根を下る。ちょっと下ると谷筋でもないのに斜面に湧出口があって水が流れ出している。後で確認するとグーさんのレポにでてくる国見若水だ。このあたりから鮮やかな紅葉が現れ、少し下った明るい平地にVサインの枯れ木があり、後で確認するとここが盆栽平だそうだ。ここから本谷まで鮮やかな紅葉の混じる広葉樹が続く美しい東北尾根だ。最後に急坂を滑り下って本谷を渡り、対岸のちょっとしたヤブに取り付く。すぐに勾配が緩くなって美しい広葉樹の疎林帯となり、やがてシロヤシオが多くなると馬駈ヶ場からくる林道が近い。落ち葉絨毯の林道を北上するとすぐに林道は終わり、林間の木梶山分岐だ。西の馬駈け辻に向かう稜線と別れ、林間を北へなだらかに下ると、見晴しのよい草原の稜線だ。曽爾(そに)の山々や高見山を遠景に、ゼエノ谷を挟んで伸びる見事に色づいた山稜が素晴らしい。西北へ伸びるゼエに谷の頭に当たる稜線から、ゼエノ谷へ向かって枝尾根を下る。素晴らしい景色とお別れして樹林帯に入り、しばらく下るとゼエノ谷出合だ。美しい谷筋を右へ左へ渡渉しながら気分よく下るが、木原谷出合の一つ手前の谷出合から小滝が連続し、両岸を右往左往しながら下った。後で確認すると左岸に杣道があるそうだ。木原谷出合から道が右岸沿いに現れ、やがて木梶林道となって、木梶山登山口、地蔵谷分岐などを過ぎてしばらく下ると鳴滝の見える広場だ。帰りに車で通る三滝休憩舎まえの紅葉も綺麗だ。
 山頂付近は落ち葉絨毯だが、谷筋の紅葉が最盛期を迎えていた。特に、地蔵谷から赤ゾレ山へ向かう稜線、国見山東北尾根の紅葉、木梶山へ向かう稜線から眺めるゼエノ谷を中心とした彩りなどが素晴らしかった。ただ、このルートは一般登山道を殆んど通らないので注意が必要だ。


     (東北尾根を下る)         (国見若水?)        (東北尾根の紅葉風景)

     (Vサイン広場)       (美しい東北尾根を下る)      (付近の紅葉風景)

      (本谷を渡る)      (シロヤシオの多い稜線を登る)      (林道出合)

 (馬駈ヶ場から木梶山へ下る)    (草原の尾根を下る)     (ゼエノ谷へ向かって下る)

          (木梶山へ向かう草原の稜線から高見山方面を望む)

     (植林帯に入る)         (ゼエノ谷を下る)        (美しいゼエノ谷)

     (魚止めの滝?)         (木原谷出合)         (三滝休憩舎前の滝)


★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)


(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図  大豆生(まめお)

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