下谷山(971m)音波山(872.6m)

 

★ひとこと   「半明から南尾根で下谷山を経て音波山経由ベルクへ」

下谷山頂上のブナ


★行った日   2012年11月19日(月) 晴 単独

★コース

高槻5:00(名神、北陸道)=長浜IC(R8、R365)=7:23ベルク余呉7:27(R365、県道285)=7:37半明ゲート7:46→7:59半明取付き8:06→9:43P817(大音波)9:55→11:14休憩11:21→12:13(971m)下谷山12:21→13:30(872.6m)音波山13:40→中継所P765(栃ノ木)14:16→14:25休憩14:32→スキー場ゲート14:55(R365、県道285)=自転車(5.4km)=15:18半明ゲート15:27(県道285、R365、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻18:30

 滋賀県北部の中央分水嶺にウッディーパル余呉のご努力によってトレイルが開かれている。きょうはブナ林の続く滋賀・福井県境の下谷山と音波山だ。半明(はんみょう)を起点に下谷山(しもたにやま)南尾根を北上、下谷山から音波山(おとなみやま)を経てベルク余呉へ下る計画だ。高速割引利用のため長浜からR8を経てR365を北上、ベルク余呉スキー場ゲート前に自転車をデポ、中河内(なかのかわち)まで戻って高時川沿いに県道を半明に向うとゲートでストップ、その手前に路駐だ。
 
ゲートをまたいで県道を少しばかり進むと尾根端の取付きだ。露に濡れたブッシュにかすかな踏み跡が残っているがヤブとの格闘が要りそうなので、道端でスパッツを着け戦闘開始だ。10メートル位の劇ヤブが過ぎると浅い笹原となり、木々を手がかりに急坂を登るとリボンが現れ薄い踏み跡もあって、ブナ林の笹原ながら格段に歩き易くなる。半明から約1時間でP817のブナ林の台地だ。笹原に埋もれて三角点(大音波)がある筈だが確認できなかった。ここからアップダウンはあるが緩い上り坂のブナが絶えない稜線を北上だ。樹間から望める上谷山を東に望みながら、時々現れるリボンに安心しつつ残雪が現れだした笹をかき分けて進む。下谷山へ続く東尾根分岐ピークは尾根が複雑に入り組み、少しウロウロしてやっと下谷山到着だ。山頂から南側が開け、横山岳や大黒山、登ってきた南尾根などが広がっている。山頂から東へ続く稜線は見た所自然のままだ。上谷山方向へのヤブコギの程度は不明だが、基本的にはここ以降は残雪期のコースだ。


      (半明の林道ゲート)     (高時川に沿って進む)      (尾根端のヤブに突入)

  (浅い笹薮の急坂を登る)    (薄い踏み跡が現れる)     (ブナ林の笹薮コギが続く)

   (P817のブナ林の台地)     (稜線を北へ進む)      (右(東)に見える上谷山)

   (ブナ密林の稜線を行く)     (P873付近を行く)       (残雪が現れ始める)

  (迷い易い稜線ピーク付近)      (下谷山頂上)      (下谷山から横山岳を望む)

              (下谷山から南を望む、右の尾根は登ってきた稜線)

山頂から元へ戻り、ちょっと迷ってから本来の尾根に乗り幅広尾根のブナ林を進む。分岐点からは頻繁にあるリボンと明確な踏み跡のお陰で迷うことはなく、美しいブナ林を楽しむことができた。下谷山からほぼ1時間でブナの大木が現れると、すぐ左のヤブの向こうが南に視界が開けた音波山(おとなみやま)頂上だ。大音波谷の向こうに妙理山(みょうりやま)や大黒山が見え、左に伸びている尾根が登ってきた稜線だ。しばらく樹林帯尾根を進むと切開きに建つ鉄塔だ。ここから巡視路と合流し、見晴しのよい笹原尾根が続く。ベルク余呉スキー場を眺めながら稜線を進み、中継所(未確認の栃ノ木三角点)を過ぎて、高圧線とほぼ並行して稜線を下ると、スキー場入口のゲートだ。デポしたチャリンコで下り坂ばかりのR365を快走、中河内から県道を半明へ戻った。帰りは、琵琶湖西岸の一般道で帰ったが、最近はラッシュ時の湖西道路が渋滞するようになったのが悩みだ。
 かつて、丹生(にゅう)ダムで世間を賑わした高時川源流は琵琶湖の水源にあたり、ブナ林に覆われた自然豊かな山域だ。県道285は高時川流域の尾羽梨(おばなし)付近の崩落のため半明以降が閉鎖されている。半明から南尾根への取付きは劇藪コギだが、すぐに笹原林床のブナ林となり、以降藪コギに悩まされることはなく、静かな自然豊かなブナ林を飽きるほど楽しむことができる。残雪期にベルクスキー場から下谷山へたどるスノーシューも楽しそうだ。

 (ブナ林の幅広尾根を進む)  (音波山頂上直下のブナ大木)       (音波山頂上)

             (音波山から南を望む、左の尾根は登ってきた稜線)

(鉄塔から明確な巡視路が続く) (鉄塔付近から奥越の山々)   (ススキ原の稜線を行く)

 (ベルク余呉スキー場を望む)    (ブナ並木尾根を行く)       (P765の中継所)

   (365スキー場を望む)        (稜線を下る)       (自転車で半明付近を戻る)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図
(2)南尾根〜下谷山〜ベルクスキー場              (1)半明〜南尾根

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  板取(いたどり)

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