六甲山(931.3m)東お多福山(697m)

 

★ひとこと   「船坂谷から山頂を経て東お多福山経由岩梯子へ」

荒地山


★行った日   2013年1月23日(水) 曇 単独

★コース

JR高槻駅8:14(JR)=JR宝塚駅9:10(阪急バス)=船坂橋9:40→10:04休憩10:11→大堰堤(船坂第3堰堤)10:20→10:28川上ノ滝10:35→車道出合11:44→12:15(931.3m)六甲山12:29→石宝殿12:52→(836m)蛇谷北山13:08→土樋割峠13:28→(697m)東お多福山13:40→13:49休憩13:56→雨ヶ峠14:02→風吹岩分岐14:28→14:49(549m)荒地山14:56→誤分岐15:01→大堰堤15:23→誤分岐15:49→(263m)鷹尾山→16:48芦屋川駅16:58(阪急)=十三17:15

 そろそろ六甲山谷筋の氷の華の季節なので、結果的には凍った小滝はなかったが、まだ通ったことのない船坂(ふなさか)谷から山頂を経て荒地山(あれちやま)へ抜ける計画だ。JR宝塚駅前から名塩(なじお)経由ではなく蓬莱峡(ほうらいきょう)経由有馬温泉行きのバスで船坂橋下車だ。
 六甲縦走路の船坂峠には一つ西の清水谷をたどるが、船坂谷をさかのぼると船坂峠ではなく石宝殿(いしのほうでん)下の車道に出る。船坂橋から川に沿って舗装路をたどり、道端に点在する寂れた家屋が途切れると地道林道となる。沢山の立札のある水場を右に見て、谷筋の荒れた林道をしばらく進むと大堰堤が立ちふさがり、ここが林道終点だ。堰堤左隅の急坂をよじ登って再び川底に降り、渡渉を繰り返しながら静かなたたずまいの谷筋を進むと川上ノ滝だ。高さ10メートル位の小ぶりの白布をかけたようなさわやかな滝だ。滝の右を巻き、上流の砂防堰堤を越えると残雪が目立ち始め、川床や山腹の踏み跡を注意深くたどる。迂回路の表示に従って流れを大きく迂回しながら堰堤の連なる谷筋をさかのぼる。最後に、谷筋から離れ薄雪の急坂をアイゼンなしで何とか登り切ると鳥居茶屋跡近くの車道出合だ。入口には船坂谷道の立派な標識がある。車道を進み、トンネルの手前から旧道へ入ってしばらく進むと神戸市と西宮市の境界標識のそばに杣道入口があり、手書きで白水尾根とあるので白水山(771.7m)へ行けるようだ。兵庫県南部地震のつめ跡の鉢巻山北側斜面崩落現場を過ぎると、再度、車道に出合い、極楽茶屋からちょっと登ると六甲山頂だ。

 (船坂谷沿いに細い車道を行く)   (地道林道を進む)        (大堰堤で林道終点)

  (大堰堤の左隅をよじ登る)    (美しい谷筋を上流へ)    (こぶりの扇形の川上ノ滝)

   (急坂の踏み跡が続く)  (幾つも砂防堰堤を迂回して越える)   (尾根上を進む)

       (車道出合)      (トンネル迂回の旧道の車道へ)  (道端の白水尾根入口)

 (震災地滑り地点から山頂)     (六甲山頂三角点)          (六甲電波中継所)

 帰りは縦走路を戻り、石宝殿の鳥居を通って蛇谷北山(じゃたにきたやま)への尾根道を下る。笹原林床のリョウブや松林の美しい尾根道を下って上り返すと蛇谷北山頂上だ。一部、南側の視界が開け、神戸の海岸地帯が望めるがきょうはベールを被ったようだ。土樋割(どびわり)峠へいったん下って登り返すと東お多福山だ。所々でススキへ植生復旧中の区画の設定された広々とした笹原を、正面に大阪湾を眺めながら進む。三角点の横を通って少し下ると雨ヶ峠(あまがとうげ)だ。松林の道をゴルフ場に沿って下り、湿地帯で風吹岩(かざふきいわ)を右に分けて進むと、展望のよい岩頭を経て荒地山頂上だ。山頂から累積した岩の間の急坂を矢印に導かれて下る。頂上直下の岩棚から何も考えずに東の斜面をピンクリボンを追って下り、大きな砂防堰堤の上流側で行き止まってしまった。踏み跡は弁天岩の方向へ続いていたが、下山時刻が不安なので、元の岩棚まで標高差約200メートルを引き返した。ここで1時間弱ロスしたため、余裕をもって間に合うはずだった十三での飲み会に遅刻してしまった。岩梯子(いわばしご)は岩の間を通り抜けるルートなので上りはよいが下りは迷い道に注意が必要だ。おかげで、荒地山から鷹尾(たかお)山をへて阪急芦屋川駅まで汗だくになって約1時間で下山したが十三には遅刻して到着だ。
 船坂谷は大堰堤までは林道だが、それ以降は多少トリッキーな箇所もある山道だ。殆んど人影を見かけない静かで素朴な谷筋だ。東お多福山から荒地山へは快適なハイキングルートだが、岩梯子は大岩の間をぬう好展望の急坂ルートだ。岩梯子を下る時、ルート間違いに注意が肝要だ。

   (車道から石宝殿へ)     (蛇谷北山へ尾根道を行く)     (蛇谷北山頂上)

     (東お多福山へ登る)      (東お多福山の笹原を行く)         (雨ヶ峠)

 (ゴルフ場横の松林を下る)  (荒地山分岐、直進は風吹岩)   (荒地山上りの展望岩)

    (荒地山の岩梯子下り口)    (岩梯子から鷹尾山を望む)    (好展望の岩梯子を下る)

 (鷹尾山から大阪湾を望む)     (鷹尾山頂上広場)        (鷹尾山登り口)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図
(1)船坂〜東お多福山         (2)東お多福山〜芦屋川

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       六甲・摩耶・有馬
・2万5千分の1地形図  宝塚、西宮

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