★ひとこと 「栗原から権現山を経て展望稜線で蓬莱山ピストン」
蓬莱山から武奈ヶ岳を望む
★行った日 2013年1月31日(木) 快晴 単独
★コース
高槻6:06(名神)=京都東IC(湖西道路、林道)=7:15権現山登山口7:36→林道終点7:53→8:41ズコノバン8:51→9:09スノーシューはく9:18→10:35(996m)権現山10:40→10:49休憩10:58→11:30ホッケ山11:34→12:06小女郎ヶ池12:19→13:01(1174.2m)蓬莱山13:14→小女郎峠13:38→14:03ホッケ山14:12→権現山14:38→15:11ズコノバン(スノーシュー脱ぐ)15:21→林道終点15:41→15:53権現山登山口16:05(林道、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻駅17:37
今年初めてのスノーシューは快晴の蓬莱山(ほうらいさん)だ。肩掛けが破断してリュックを新調したためスノーシュー運搬の確認、転倒して破損したため新規購入した耐水耐衝撃デジカメのフィールドテスト、などを目的に、気楽に歩ける見晴し抜群の蓬莱山南尾根を栗原(くりはら)から山頂までピストンの計画だ。湖西道路の和爾(わに)ICから栗原集落を抜け、宗教施設の横から雪のない林道を進み、電波中継塔分岐の権現山(ごんげんやま)登山口へ普通タイヤのまま到着だ。
木々には雪はないが凍てついた雪の残る林道をしばらく進み、アイゼンを付けることもなく林道終点から山道に入る。雪のU溝登山道を、一人の先行者の足跡をなぞって植林帯をしばらく上り続けると広葉樹林の平地、ズコノバンだ。ここで足跡の主は霊仙(りょうぜん)山へ向かったようで、これからは新たな足跡作り開始だ。だんだん沈み込みが深くなり、ついに膝位まで沈む所も出てきたので、次の尾根の緩斜面でスノーシュー装着だ。緩斜面では快適に歩けるが急な尾根の上りは大変だ。底面の爪(クランボン)が雪面を空滑りするだけだ。キックステップで雪面に靴を蹴り込むと少しはグリップするがフレームが邪魔するので万能ではない。こんな時はアイゼンに変えるしかないが、邪魔くさいので汗だくになって悪戦苦闘し、急坂を何とかしのいだ。スノーシューに急坂と深雪は鬼門だ。僕の足で雪がなければ40〜50分の所、1時間半もかかってやっとズコノバンから権現山に到着だ。ここから、快晴の日の光を受けながら絶景の稜線漫歩だ。きょうは標高約1000メートルを境に、湖面には靄が立ち込め、それ以上は澄み渡り、高い山々が空に浮かんでいるようだ。右に霞んだ琵琶湖、後ろに霊仙山や比叡山を従えて、正面のホッケ山めざして稜線を少し下って上り返すと360度展望のホッケ山頂上だ。四方の景色を眺めながら飲むテルモスの熱いコーヒーの苦味は格別だ。これで元気を回復し出発だ。
(栗原の権現山登山口)
(雪の林道を行く)
(林道終点から山道へ)
(U溝の登山道を登る)
(なだらかな広葉樹林を行く) (平地のズコノバンで一休み)
(だんだん雪が深くなる尾根道)
(とうとうスノーシューをはく) (急な尾根を苦労して登る)
(正面のホッケ山を目指す) (霞む琵琶湖を振り返る) (稜線を進む)
(もうすぐホッケ山)
(ホッケ山から権現山を振り返る)(山頂から蓬莱山を目指す)
ホッケ山から南の比叡山方面を望むと、琵琶湖上空1000メートル付近で明確に気相が分かれ、幻想的な風景だ。北の蓬莱山方向には波打つなだらかな稜線が続き、真っ白な伊吹山が山頂の右に頭を出している。ホッケ山から稜線を下ると幅広い雪原となり、適当に歩を進め、小女郎ヶ池(こじょろうがいけ)の方角に斜面をなだらかに下ると半分埋まった小女郎ヶ池表示板だ。どこが水面だかわからない雪原が広がっているだけだ。丘陵を上って稜線へでて、目の前の斜面を上るとビワコバレーのある蓬莱山頂上だ。スキー場はスキーヤーやスノーボーダーで大賑わいだ。ここも360度の景観だ。上空は澄み渡り、北方には越美(えつみ)国境の峰々は云うに及ばず、御嶽山や白山の白い姿が認められ、南方にはたどってきた権現山から続く稜線が波打っている。午後1時過ぎなので名残惜しいが山頂を後にし、南尾根を下り始めた。
(ホッケ山から南の比叡山方面を望む)
(ホッケ山から北の蓬莱山方面を望む)
(雪原を適当に小女郎ヶ池へ)
(雪に埋もれた小女郎ヶ池)
(池の正面が坂下への下り口)
(丘陵の雪原を蓬莱山へ向かう) (稜線を蓬莱山へ向かう) (山頂へ最後の上り坂を行く)
(蓬莱山から北の武奈ヶ岳方面を望む)
(蓬莱山から南のホッケ山方面を望む)
(ビワコバレースキー場)
(山頂の三角点)
(山頂から稜線を下る)
無風のポカポカ陽気に顔をひりひりさせながら楽ななだらかな下り尾根だ。小女郎峠を過ぎ、次のピークで半分雪に埋もれた六地蔵に挨拶して、トレースのない雪面を選んで稜線をホッケ山へ戻る。ホッケ山から琵琶湖へ向かう絶景の稜線を下り、斜光に影の伸びた稜線を上り返すと権現山だ。ここからスノーシューにとって問題の急坂だ。急坂の下りは、直下降は怖いのですぐ横向きになるが、スノーシューは横滑りし易くすぐ転倒だ。かかとの爪を利かして真っ直ぐ下るのが最もよさそうだが、本当の所は不明だ。試行錯誤しながら急坂を過ぎ、ルンルン気分でズコノバン到着だ。トレースを見ると権現山からここまで、きょう通ったのは僕一人だ。ここでスノーシューを脱ぎ、山道を下り、林道の水場で水をがぶ飲みだ。きょうは着替えを持ってこなかったので、汗が冷えて寒いのを防ぐため暖房を最大にして、渋滞にも遭わず順調に帰阪した。
最高の快晴に恵まれ、権現山急坂での悪戦苦闘もあったが、蓬莱山南稜線のスノーシュー漫歩を存分に楽しむことができた。10本刃アイゼンを持っていったが荷物になっただけだ。きょうは無風の快晴で暑い上に、スノーシューで急坂を悪あがきしたため大汗をかいてしまった。
(ホッケ山へ続く稜線を行く) (稜線の雪庇) (小女郎峠)
(ピークでたたずむ六地蔵)
(雪原を行く)
(ホッケ山へ尾根を上る)
(ホッケ山頂上)
(山頂からなだらかの下る)
(琵琶湖へ向かう絶景の稜線)
(権現山へ尾根を行く)
(斜光に輝く稜線を上る) (権現山)
(急坂を転倒しつつ下る)
(きょう誰も通らない荒れた踏み跡)
(尾根を下る)
(ズコノバンでスノーシューを脱ぐ)
(林道を戻る) (水場を下ると登山口はすぐ)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図 花背、比良山
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