高野山町石道(848m)・小都知ノ峯(683.5m)
★ひとこと 「慈尊院から高野山表参詣道の町石道で大門へ」
展望台から紀ノ川界隈・金剛山を望む
★行った日 2013年2月17日(日) 晴後曇 単独
★コース
JR高槻駅6:38(JR、南海)=8:31九度山駅8:35→慈尊院9:00→9:34展望台9:42→雨引山分岐10:12→10:46六本杉10:56→(683.5m)小都知ノ峯11:13→二つ鳥居11:31→地蔵堂11:45→笠木峠12:26→矢立峠13:08→13:57休憩所14:10→大門15:17→15:37千住院橋バス停15:42(バス)=高野山駅16:07(ケーブル、南海、JR)=高槻19:01
5年ぶりの高野山町石道(こうやさんちょういしみち)だ。高野山根本大塔(こんぽんたいとう)から慈尊院(じそんいん)までの百八十町に一町ごとに町石が並び、慈尊院から丹生官省符神社(にうかんしょうぶじんじゃ)へ向かう石段わきの百八十町石が出発点だ。晴天の九度山(くどやま)駅に降り立ち、街道を和歌山方面に向かうと約30分で慈尊院だ。
石段を上がり、本堂で町石道の安全に手をあわせ、百八十町石を眺めながら丹生官省符神社の長い石段を上る。掲示によれば高野山への参詣道は7本あるが、最もよく利用されたのが町石道の表参詣道だそうだ。谷沿いの道から軽四がぎりぎり通れそうな柿畑の急な農道を上り詰めると展望台だ。紀ノ川流域や金剛山系のビューポイントだ。赤いアンテナ塔下を通って、紀ノ川流域を眺めながら稜線を進むと間もなく樹林帯に入る。雨引山(あまびきやま)を左に分け、残雪の現れ始めた滑り易い凍っただらだら坂をしばらく進むと六本杉峠だ。峠から戻る方向へしばらく進み、次の分岐点から左の尾根筋へ上って尾根を詰めると小都知ノ峯(おづちのみね)だ。
(見上げるこれから向かう稜線)
(慈尊院) (出発点の百八十町石)
(柿畑を上ると絶景の展望台)
(展望台から紀ノ川を望む) (柿畑の稜線を進む)
(稜線の道から紀ノ川流域を望む)
(雨引山分岐)
(六本杉峠) (小都知ノ峯三角点)
尾根をしばらく下ると先ほどの町石道と合流、すぐ先の古峠(ことうげ)で上古沢を左に分けると間もなく二つ鳥居の休憩所だ。足下に天野(あまの)の里が広がっている。しばらく下り坂が続き、ゴルフ場沿いの道になると間もなく神田(こうだ)の地蔵堂だ。寂しい神田の集落を右手に見て雑木林の平坦な道を進むと笠木(かさぎ)峠だ。笠木集落への道を左に分け、山間の道を町石に導かれてどこまでも進むと矢立(やたて)峠だ。町石は等間隔に建っているのではなく、この辺りは密に建っているようだ。矢立峠で車道を横断すると上り道だ。袈裟懸け岩(けさかけいわ)など弘法大師ゆかりの遺跡の道を登り、車道を横切ると休憩所だ。前面の小木が成長して見晴しはあまりよくない。ここから九十九折(つづらおり)谷と呼ばれている杉の巨木の並ぶなだらかな上り坂の薄雪のトラバース道だ。最後に急坂を上ると車道に出て、その先が大門(だいもん)だ。高野山の街中に入り、基点の根本大塔の一町石に手を合わせ、さらに少し進むとゴールの金剛峰寺(こんごうぶじ)だ。千住院橋(せんじゅいんばし)バス停から高野山駅を経て帰阪した。
高野山は四季折々の風情を楽しむことができるが、冬の薄化粧した塔頭や伽藍は心を癒してくれる雰囲気だ。また、冬の高野山町石道は雪中ハイキングに好適だ。途中でエスケープする道もあり、静かな雪道ハイキングが素敵だ。
(二つ鳥居) (紀伊高原CCの横を行く) (平坦な道が続く)
(静かな巡礼の道)
(なだらか道が続く)
(大門)
(ゴールの一町石)
(不動堂の横を進む)
(ゴール間近の金剛峰寺)
★ルート断面図
★地 図
(1)慈尊院〜二つ鳥居
(2)二つ鳥居〜大門
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 橋本、高野山
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