赤坂山(823.8m)三国山(876.3m)

 

★ひとこと   「マキノからスノーシューで赤坂山を経て三国山ピストン」

三国山から赤坂山を望む


★行った日   2013年2月28日(木) 快晴 単独

★コース

高槻5:53(名神)=京都東IC(湖西道路、R161、県道287)=7:43マキノ駐車場8:04→調子ヶ滝8:43→9:35ブナの木平9:50→SS装着10:20→11:24鉄塔11:34→(823.8m)赤坂山11:51→13:02(876.3m)三国山13:21→赤坂山14:16→14:26鉄塔14:35→SS脱ぐ15:05→ブナの木平15:22→調子ヶ滝分岐15:55→16:14マキノ駐車場16:23(県道287、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻18:30

 近場で最高の雪山気分が味わえる湖北の赤坂山から三国山へかけての稜線漫歩だ。湖西道路の改良工事が進み、近江舞子付近のバイパスが完成し、坂本周辺の4車線化も完成間近となり、比良山系や湖北に出かけるのに便利になりそうだ。R161から朝日に輝くポプラ並木を抜けると除雪されたマキノスキー場駐車場だ。冬季のみ駐車料(1000円)が必要だ。
 10本刃アイゼンとスノーシュー(以下SS)を担いで、重い冬用登山靴の重装備で出発だ。SSが前回武奈ヶ岳で破損したのでネットで初心者用をゲット(5800円)、きょうはその筆おろしも兼ねた雪山だ。週日とあって人影のない雪原を横切り赤坂山登山口に向かう。この一両日の暖かさで、ざら目状の重い雪質ながらつぼ足で10〜20センチ程度の沈み込みだ。木々には雪がなく首筋に雪が落ちてくる恐れはないが、雪による小木が倒れて道を塞いでいるので歩き難い限りだ。時々、膝上まで落ち込んだりしながらやっとブナの木平の雪に埋もれた休憩舎だ。稜線を少し下り、堰堤を越えると急坂だ。急傾斜のためSSは無理、雪の中の足がかりを探りながらストックを操り、雪まみれになって何とか難関を突破して上の林道にあがり、ここでSS装着だ。清々しいブナの道だが小さな倒木を右へ左へ避けながら登るとP620の展望ピークだ。振り返るとポプラ並木の向こうに琵琶湖が広がっている。少し下って斜面を登り返すと粟柄峠手前の鉄塔だ。ここからなだらかな雪原を勝手気ままに登りつめると360度の展望台、赤坂山三角点広場だ。先行者のトレースはあるが、人影のない山頂で雪景色の独り占めだ。南には琵琶湖、北にはこれから向かう三国山が招いているようだ。

  (マキノのポプラ並木を北上)  (マキノスキー場を登山口へ)     (赤坂山登山口)

(雪による倒木の多い道を行く)   (ブナの木平の休憩舎)    (だんだん雪が深くなる)

  (膝まで沈む急坂を上る)     (上の林道でSSをつける)  (清清しいブナ林の道を行く)

   (登って来た道を振り返る)    (赤坂山三角点を三国山へ)    (三国山へ向かって下る)

                 (赤坂山から北の三国山方面を望む)

                 (赤坂山から南の琵琶湖方面を望む)

 赤坂山から三国山までの稜線が僕の大好きなSSゲレンデだ。周りの雪の山々を眺めながら歩く雪原は素晴らしいの一語だ。トレースのない幅広い雪原を明王の禿(みょうおうのはげ)めざして下り、少し登ると殆ど埋もれた道標のある明王の禿鞍部だ。夏道はそのまま稜線を上るが、途中から樹林をトラバースして北側の稜線鞍部に上る。鞍部からちょっと急な斜面をSSで快調に上がると、真綿を敷いたような雪原だ。その先で谷筋を渡って、急な斜面をSSで斜めの道を作りながら上り切り、山頂めざして足を運び、もう上る所がなくなると三国山ピークだ。無雪期は視界の殆ど利かない藪の中の三角点が足元にあると思うと不思議な気分だ。山頂から眺めると900メートルに届かない低山にも拘らず高い雪山に登った気分だ。東北には余呉(よご)の山並みが連なり、その彼方に白山が姿を見せ、雪山の風景満喫だ。

    (広大な雪原を下る)       (明王の禿付近を行く)   (明王の禿からトラバース道へ)

  (稜線の鞍部付近を登る)   (気持ちのよい雪原を行く)    (だんだん近づく山頂)

 (意外に深い谷を苦労して渡る)  (山頂へ向かって登る)    (単なる雪の稜線の三国山)

                 (三国山から余呉の山並みを望む)

                 (三国山から北〜東〜南〜西、270度を望む)

 快晴の日の光を浴びて山頂を後にし、稜線の雪原を赤坂山めざして下り始めた。山頂から下る稜線から、視界をさえぎるもののない赤坂山方向の眺めは最高だ。明王の禿では西に傾き始めた斜光に輝く風景を愛でながら下り、再び上り返すが、だんだん疲れが貯まってきて上り坂に加えて湿った雪の重さに辟易しながらやっと赤坂山頂上だ。ここからは下り一辺倒だが、SSで何とか登れた上り坂でも下りは簡単ではなく、急な所は尻セードだ。往きと同じ急坂手前でSSを脱ぎ、時々膝上まで沈み込みながらブナの木平を経て、斜光に輝く雪景色を眺めながらマキノへ帰りついた。
 終日、快晴に恵まれ、存分にお手軽雪山漫歩を堪能できた。予想通り、赤坂山から三国山へかけての稜線漫歩は、雪原の斜度、山頂からの見晴し、取り付きの簡便さから言って最高だ。僕の場合、きょうのような雪原散歩用としてはいまのSSで十分だ。ちなみに、アイゼンの出番はなかった。

 (三国山から見晴稜線を下る)   (徐々に近づく赤坂山)    (前方の明王の禿の岩場)

    (美しい明王の禿)      (明王の禿から赤坂山)     (赤坂山から稜線を下る)

 (マキノへ向かって雪原を下る)  (急坂の手前でSSを脱ぐ)     (斜光を浴びるブナの木平)

 (途中の稜線からマキノを展望)   (マキノのスキー場へ帰着)    (夕日のスキー場を振り返る)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  駄口(だぐち)

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