妙理山(901.5m)七々頭ヶ岳(693.1m)

 

★ひとこと   「菅並からブナ稜線で妙理山を経て七々頭ヶ岳へ周回」

東妙理山付近から左千方を望む


★行った日   2013年3月6日(水) 晴時々曇 単独

★コース

高槻5:04(名神、北陸道)=長浜IC(R8、R365、県道284、県道265)=7:20菅並(六所神社)7:41→P419 8:26→9:01P543(SSはく)9:15→(746.7m)東妙理山10:19→11:25(901.5m)妙理山11:46→P671 12:27→P710 13:01→13:40休憩13:48→14:54(693.1m)七々頭ヶ岳15:04→15:54ブッシュ(SS脱ぐ)16:00→16:26六所神社16:35(県道265、県道284、R385、R8、R303、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻19:16

 晴れのポカポカ陽気に誘われて余呉(よご)の妙理山(みょうりやま)だ。菅並(すがなみ)を起点に妙理山から七々頭ヶ岳(ななずがだけ)を周回の計画だ。高速の早朝割引利用のため長浜から一般道、余呉町を経て除雪された菅並到着、六所(ろくしょ)神社横の県道空き地に駐車だ。スノーシュー(以下SS)と10本刃を担いで出発だ。
 神社拝殿できょうの安全に手をあわせ、すぐ山へ入ろうとしたが膝上まで沈む所もあるので右へ回り込むと数日前のワカンかSSのトレースを発見。トレースは雪が多少締まっているため沈み込みはなく、SSなしでトレースを追っかけて登る。おかげで標高差200メートルの尾根端をツボ足で登り、左千方が頭を出し始めたP419からなだらかなブナ尾根を進む。この辺りでトレースが消えて膝上まで沈み始めたのでSSを履き、葉を落とした明るい樹林の尾根を木漏れ日を浴びながらSSでゆっくり歩くのは最高の気分だ。急な尾根を上り終えると東妙理山だ。東に、安蔵(あんぞう)山と横山岳に挟まれて、左千方(させんぼう)を中心に三周ヶ岳から神又峰へ続く稜線が真っ白に輝いていた。東妙理山からブナの稜線をちょっと下って上り返すと展望尾根だ。

     (六所神社拝殿)         (拝殿の右へ回りこむ)    (数日前のトレースを追う)

 (歩き易い美しい稜線を登る)  (P419から稜線に乗る)    (見え始めた純白の左千方)

 (トレースがなくなりSSを履く)  (ブナ林のなだらか尾根を行く)   (東妙理山への上り坂)

                (東妙理山から東方、左千方方面を望む)

  (尾根の一通過点の東妙理山) (稜線から頭を出した左千方)    (急な稜線を上る)

 展望尾根を振り返ると登って来た稜線の向こうに横山岳が端正な姿を見せ、その南側には妙理川の谷筋の正面に墓谷(はかたに)山と七々頭ヶ岳が望めた。気持ちのよいブナ尾根を進むと、七々頭ヶ岳と妙理山分岐だ。分岐から西北に尾根をたどると、東北に伸びている主稜線との交点が妙理山だ。山頂は小さな表示板が木にかかり、稜線上の雪の小山だ。山頂で昼食中、雪の斜面をヒラヒラするものが来たかと思うと、稜線の上で一瞬立ち止まり、すぐ立ち去って行った。両耳をピンと立て、体長20センチ位の薄ネズミ色の兎だ。今まで足跡はよく見かけたが実物を見たのは初めてだ。芽吹き始めた木々に誘われて出てきたようだ。先程の分岐点まで戻り、西側にもうひとつ尾根があり、間違わないようにP671へ向かって急な尾根を下る。P671を過ぎるとヤセ尾根の鞍部を渡って、再び登り返すがSSでしんどいヤセ尾根の急坂だ。P710の稜線から振り返ると、妙理山や登ってきたなだらか稜線が望める。

   (妙理の里と七々頭ヶ岳)   (上ってきた稜線と横山岳)     (妙理山への分岐点)

    (ブナ尾根を行く)     (小雪庇を越えると妙理山頂上) (妙理山分岐から急坂を下る)

                (妙理山分岐付近から東南、金糞岳方面を望む)

     (P671付近を下る)     (鞍部付近から横山岳を望む)     (ヤセ尾根を登り返す)

   (登ってきた稜線と左千方)      (稜線を登り続ける)        (妙理山を振り返る)

 この辺りまで来ると疲れてきて、高温の湿った雪に10センチ位は沈むSSの足の運びがしんどい限りだ。トレースを見るとクランボンの所が融けた状態となり、時には団子状に付着して重いSSとなっている。気温が高過ぎるのは考えものだ。P710を過ぎた辺りでこの尾根の最高点となり、新谷山へ向かう尾根を南に分けるが、この辺りは地形が複雑ではっきり判らなかった。P701で正面に七々頭ヶ岳とその彼方に金糞岳が望め、稜線を鞍部まで下って登り返すとブナ林の平地だ。ここから南へブナ林を登り返すと西林寺の小さなお堂のある七々頭ヶ岳だ。正面のブナの間から余呉湖が望める。ブナ林の平地まで戻り、美しい東北尾根を下り始めた。途中でP474の尾根を下るべきだったが直進してしまい、雰囲気のよい尾根が続いていたのでそのまま下った。やがて、植林帯尾根となり杣道を探しながら下ったが積雪で見つからず、とうとうヤブ突入だ。SSではどうにもならず、途中でSSを外してどうにかやぶを突破したが今度は積雪だ。再度SSを履くのも億劫なので股位まで沈み込む尾根を何とか下り、林道へ飛び出した。積雪時のヤブは地面が見えないので一層厄介だ。やはり、道を間違ったときは何とかなると思わずに元へ戻るのが鉄則だ。下りた地点は予想通り神社のすぐ近く、すぐに駐車地点に戻ることができた。帰りは、湖北や湖西の山々の雪の状態を観察しながら湖西から帰阪した。
 きょうのルートはSSに最適ななだらかなブナ林尾根と豊かな余呉の山々の展望が素晴らしい。少し気温が高すぎて雪質が重く体力を消耗した一日だった。帰途、高時川に沿ってどこまで行けるか確認したが北海道トンネルを抜けた途端、除雪は終わりだ。田戸(たど)まで車で入るのはしばらくお預けだ。

            (P710付近から東北、妙理山と登ってきた稜線を望む)

(静かな稜線を行く、足跡は兎?)(正面に見える七々頭ヶ岳)      (ブナ林を登る)

   (山頂から余呉湖を望む)    (七々頭ヶ岳の西林寺お堂)       (ブナ林を下る)

      (美しい尾根を下る)     (道を誤って植林帯を下る)       (ヤブと悪戦苦闘)

    (やっと林道へ脱出)       (林道を六所神社へ進む)         (やっと神社帰着)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  中河内

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