天竺山(1024.3m)

 

★ひとこと   「向地から花瀬道で天竺山、加戸谷三角点を経て花瀬へ」

P1208付近から天竺山へ続く稜線を望む


★行った日   2013年5月3日(金祝) 晴後曇 単独

★コース

高槻4:25(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R309、R24、京奈和道、R168、滝川沿い地方道)=7:09笹の滝手前通行止め地点(自転車デポ)7:12(地方道)=7:30栗平橋7:42→鉄塔7:58→8:35Ca520 8:41→内原分岐9:16→10:23(1024.3m)天竺山10:37→P1026 11:15→12:37(1208.7m)加戸谷三角点12:46→教団修道所13:44→(道迷い)→教団施設→教団ゲート(教団の車便乗)=通行止め地点14:36=(自転車8.9km)=15:17栗平橋15:25(地方道、R168、京奈和道、R24、R309、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻18:17

 大峰山系南部の花瀬道だ。花瀬道は十津川村の内原(ないはら)から奥駈道の天狗岳と地蔵岳間の鞍部、嫁越(よめこし)峠を結ぶ古道だ。花瀬道の一部、向地(むきち)から天竺(てんじく)山を経て花瀬まで地形図の点線をたどる計画だ。自転車を花瀬の不動滝周辺にデポすべく、風屋(かぜや)から笹の滝へ向かう県道に入ったが、笹の滝まで行けませんとの表示だ。仕方なく行ける所まで行こうと進み、滝手前約1キロの地点で通行止め、そこに自転車をデポして戻り、栗平(くりだいら)橋西詰めの空き地に駐車だ。
 栗平へ向かう県道のわきの巡視路から入り、歩き易い稜線をなだらかに登るとまもなく鉄塔だ。ここで失敗、山腹を巡視路通りに北へトラバースして東へ稜線を登れば楽だったのに、道なき岩稜の急坂をよじ登り、無駄に体力を消耗してしまった。稜線には杣道が続き、さしたる支障もなくなだらかに高度を上げ、内原からの道を合せ、植林帯に入る。VHSアンテナを見送り、巨大な松古木を過ぎると清々しい広葉樹の平地となり、南斜面を上ると林間の天竺山三角点だ。ここからP1026まで古木を見たり、時々見える中八人山(なかはちにんやま)を眺めながら癒しのなだらか尾根歩きだ。ピークからしばらく進むとネット沿いの尾根となってヤブこぎが始まる。スズタケではないがイバラ混じりの小木がうるさい限りだ。そのうち、いつの間にか地形図の点線の道と離れ、ヤセ尾根の急坂をヤブの薄い所を選んで、ネットの破れたところを右へ左へかわしながら尾根芯を登る。見晴はすこぶる良く、下の斜面を一団の鹿の群れが白い尻をふりふり走り去るのを見たり、天竺山から登ってきた稜線や中八人山の山並みを眺めながらゆっくり登った。

(栗平橋東詰め巡視路から登る) (支尾根をなだらかに登る)    (稜線の鉄塔を振り返る)

  (岩稜の急坂をよじ登る)   (なだらかな雑木尾根を行く)    (立派な松並木もある)

  (杉林の中の松の大木)     (広葉樹林の平地を行く)   (樹林の中の天竺山三角点)

  (疎林帯の幅広尾根を東進)      (時折見かける古木)        (P1026ピーク)

(ネット沿いのヤブこぎの始まり)(ネット沿いにヤブ稜線を登る)      (稜線を振り返る)

                (P1208付近から南の中八人山の稜線を望む)

 やがて、急坂を登りきるとP1208の台地の西端に達し、西方の眼下の2012年台風12号による豪雨禍の栗平の崩落ダム放水路が痛々しかった。ヒメシャラ、ミズナラなどの大木尾根を少し北上すると加戸谷(P1208)三角点だ。ピークから急なヤセ尾根をペンキマークに従って間違わないように下る。途中の樹間から宗教施設の建物が垣間見える。木の根の絡まった急坂が終わると杉樹林帯に入り、まもなくケーブル運搬施設に降り立ち、階段で下の道路だ。施設内の通路を少しうろうろしたが、幸いにも下へ下る教団関係者と同行、教団のみが使用できる通路で不動滝前の車道に到着だ。崩落現場まで教団の車に便乗、激しい崩落現場を通り、人も無断通行できないゲートを出てチャリンコをゲット、下りばかりの道を快調に駐車地点へ帰りついた。
 花瀬道は、P1026からP1028までヤブこぎの稜線歩きだが、展望豊かな尾根歩きもある。古道のイメージはほとんど感じられず、杣道の続く稜線だ。P1028から花瀬までのヤセ尾根の劇下りはペンキマークや要所にトラロープが張られた道だ。車道斜面の崩落が大規模なので県道の復旧は当分無理だ。

               (P1208付近から天竺山へ続く稜線を振り返る)

    (大木尾根を行く)      (栗平の崩落ダム放水路)    (広葉樹林尾根を行く)

  (P1208の加戸谷三角点)    (ペンキマークに従って下る)    (マークをを忠実に下る)

 (ヤセ尾根の急坂を慎重に下る)  (下に見える教団施設)        (崩落現場を横切る)

     (教団施設内に入る)      (教団内を県道へ向かう)        (県道の崩落現場)

   (人も通れない県道ゲート)  (通行止め地点から自転車で下る)      (やっと滝川橋到着)

★道で出会った花

  タチツボスミレ(天竺山)    ヤブツバキ(ヤブ稜線)      ミツバツチグリ(P1208)

   ミツバツツジ (P1208)    シャクナゲ蕾(P1208)       アセビ(P1208)

★ルート断面図


★地  図
(1)向地〜天竺山

(2)天竺山〜花瀬

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大峰山脈
・2万5千分の1地形図  風屋(かぜや)

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