大杉国見山(1283.0m)山ノ神の頭(1099.1m)

 

★ひとこと   「銀橋から大杉国見山、山ノ神の頭を経て父ヶ谷林道へ」

父ヶ谷林道から大杉国見山稜線の岩峰群を望む


★行った日   2013年5月17日(金) 晴 単独

★コース

高槻2:51(京滋バイパス(名神工事通行止め)、新名神、伊勢道、紀勢道)=大宮大台IC4:52(県道31、R422、県道53、父ヶ谷林道)=5:55父ヶ谷林道終点(自転車デポ)6:02(父ヶ谷林道、県道53、大和谷林道)=6:39大和谷橋6:56→7:40展望尾根7:47→鉄塔(No.7)8:55→鉄塔(No.8)9:13→P1019 9:19→10:03P1184 10:14→10:57(1283.0m)大杉国見山11:05→12:20林道横断12:29→縦走路出合い13:14→父ヶ越13:32→13:52(1099.1m)山ノ神の頭13:58→湯谷の頭14:22→Ca1170 15:18→北谷隧道上15:38→南谷砂防堰堤16:40→16:49林道出合16:53→父ヶ谷林道終点17:30(父ヶ谷林道、県道53、大和谷林道)=自転車(10.5km)=18:34大和谷橋18:41(大和谷林道、県道53、R422、R166、県道31、R369)=針IC(西名阪、近畿高速)=高槻21:52

 台高中部に位置する大杉国見山(おおすぎくにみやま)だ。宮川ダムの銀橋から大杉国見山を経て父ヶ谷(ちちがたに)林道へ下る計画だ。長時間ルートなので早朝出発、宮川ダムの新大杉橋(赤橋)を渡って父ヶ谷林道通行止め地点の横谷に自転車をデポして戻り、堰堤が通行止めのため迂回して大和谷橋(銀橋)北詰めの駐車場から出発だ。
 朝日に輝く銀橋を渡り、すぐ先の中電巡視路(鉄塔(N0.7))を登り始める。尾根端の植林帯の急坂をジグザグにしばらく登ると尾根上の見晴しの良い伐採地だ。足下には宮川ダムが白く光り、東に古ヶ丸山(こがまるやま)から仙千代ヶ峰(せんちよがみね)までの山々が逆光に墨絵のように連なっていた。伐採地の上縁から再度植林帯に入り、クマハギも見られる山腹をトラバース気味に高度を上げ、大杉国見山から続く稜線に達すると広葉樹林となり、すぐ先が鉄塔(N0.7)だ。ヤマツツジ咲く稜線を少し進むと鉄塔(No.8)があり、その先の熊檻の置かれた所で巡視路を右に見送り、清々しい広葉樹尾根を西進する。シャクナゲ咲く急坂を登ると1本の大木の茂る展望稜線の始まりだ。

  (大和谷橋(銀橋)を渡る)    (中電巡視路を登り始める)   (ジグザグに植林帯を登る)

(伐採地から宮川ダムを見下ろす)  (伐採地を登る)      (伐採地上縁から古ヶ丸山方面)

                  (伐採地から東方の山並みを望む)

    (植林帯をトラバース)      (シカハギならぬクマハギ)     (鉄塔(No.7)出合)

  (なだらかな広葉樹の稜線)  (シャクナゲの急な谷間を登る)   (P1184付近を行く)

    (展望尾根の始まり)       (展望ヤセ尾根が続く)       (岩稜帯を登る)

 これからたどる稜線が大台ケ原を遠景に、うぐい谷高の右に魅力的な姿を連ねている。岩稜帯もあるヤセ尾根を所々に咲くアケボノツツジや南側のうぐい谷高を眺めながらたどるのは最高だ。振り返ると仙千代ヶ峰を背景にたどってきたアルペン的な稜線が素敵だ。砂地の禿尾根から樹林に少し入ると木立に囲まれた大杉国見山三角点だ。元の稜線に戻り、大台南部の大パノラマを楽しみながら稜線を下る。稜線から父ヶ谷へ突き出た台地が所々にあり、ふみ跡も薄く、判断し難い尾根が左右に分岐しているので方向に注意して下る。P1112の手前に赤い灰皿スタンドがあり、右からきた杣道と合流、そのまま道をたどると半分砂礫に埋まった林道の峠だ。体力をだいぶ消耗していたので平坦な林道を帰りたかったが、先月末に来た時に北谷隧道の先から蟻地獄の滑り台があったので元気を奮い起こして尾根歩きに出発だ。尾根が林道で断ち切られた格好になっているが、峠北側の取り付き易そうな所をよじ登って尾根をしばらく進むとまた熊檻だ。先月末に見たものを含めるとこの山域に3個の檻だ。かつてはよほど熊が出没しものと思われる。シロヤシオの咲き始めた急坂を登ると地池越だ。台高縦走路は尾根筋へ横から上がってきて合流だ。ここで間違って県境尾根から外れて南へ尾根を下るハプニングもあり、疲れてくると判断力も鈍ってくるようだ。、

               (展望尾根始点からこれから歩く稜線を望む)

 (稜線を彩るアケボノツツジ)  (禿尾根から大杉国見山へ)    (大杉国見山三角点)

                 (稜線から大台南部の峰々を望む)

 (稜線から南へ突き出た台地)   (展望稜線を西へ進む)   (灰皿スタンドから踏み跡出現)

  (峠南側から林道へ下る)  (峠北側から稜線へよじ登る)    (このルート2回目の熊檻)

  (咲き始めたシロヤシオ)      (大木尾根を行く)           (縦走路出合)

 鞍部の父ヶ越を過ぎると誰もいない山ノ神の頭だ。ここから先月末に来たルートで下るので時間が読めて安心だ。上り下りの激しい稜線を疲れた足をひきずってたどり、Ca1170の分岐ピークから東北尾根を下る。北谷隧道の上を通り、zippさんのルートで林道歩きをショートカットして直接南谷に下ることにした。初めは植林帯の明確な踏み跡があったが、徐々に北寄りの支尾根に踏み込んでしまい、踏み跡も消え、最後に倒木の堆積した急坂の砂礫の沢筋だ。衛星も拾えず現場確認もできなかったが、目標より北へ下っているらしいので南の尾根筋に移動すべくヤブ急坂斜面のトラバースだ。下りやすい所を下っていると下に倒木のない岩の涸れ沢が見えたのでその谷筋を下る。幸運にも足下に南谷の砂防堰堤が見え、勇躍、堰堤を渡って対岸を上り、林道にへたり込んだ。結果的に、北谷へ下ることなく南へ移動したのがよかった。反省点は、下りの鈍角の急な尾根筋は上から見て尾根と判断するのは難しく間違い易い。急な尾根ルートは上りを経験してから下るべきだ。午前中に通った父ヶ谷上部の稜線を眺めながら林道を下り、難儀したわりには計画時刻通りに林道終点の横谷へ戻ることができた。チャリンコでの父ヶ谷林道のがたがた道下りは疲れきった体にこたえたが、やっと舗装林道となり快調に約1時間かかって銀橋に帰着だ。
 期待通り、大台ケ原南部の山々の景観、近くのうぐい谷高、父ヶ谷へ突き出た台地などを眺めながら歩く大杉国見山前後のアルペン的風貌の稜線が素晴らしかった。また、周回稜線の各所で見られるブナなどの広葉樹林や、今の時期、一部で見られるアケボノツツジ、シロヤシオ、いたる所で咲き乱れるシャクナゲなど、初夏の木の花が楽しめたが凸凹の激しいしんどいルートだ。

        (地池越)            (山ノ神の頭)        (石楠花の多い稜線を行く)

       (湯谷の頭)        (Ca1170から支尾根を下る)     (北谷隧道上を通過)

  (杉林の急な尾根を下る)    (倒木の山の谷筋でストップ)   (急坂を東へトラバース)

  (倒木のない涸れ沢を下る)  (砂防堰堤が下に見えホッとする)      (堰堤を渡る)

 (林道へ上がってグッタリ休憩) (稜線の岩峰群を見ながら下る) (林道終点にやっと到着)

★道で出会った花

     ガクウツギ(銀橋)       コオニタビラコ(伐採地)     キランソウ(伐採地)

     ヤマツツジ(鉄塔)       シャクナゲ(P1184)     アケボノツツジ(展望尾根)

  ツルシキミ?(展望尾根)    シロヤシオ(縦走路出合)   ツルマンネングサ(砂防堰堤)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図  宮川貯水池、大和柏木

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