八経ヶ岳(1914.9m)

 

★ひとこと   「天女花を求めてトンネル東口から八経ヶ岳ピストン」

シーズンにはシロヤシオ咲く稜線(一ノ垰付近)


★行った日   2013年6月23日(日) 曇一時雨 単独

★コース

高槻4:15(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、京奈和道、R168、県道49、R309)=6:12行者還トンネル東口6:39→7:37一ノ垰7:45→西口分岐8:08→弁天ノ森8:26→聖宝ノ宿跡8:46→9:35弥山小屋9:43→(1914.9m)八経ヶ岳10:14→10:40弥山小屋10:48→聖宝ノ宿跡11:17→弁天ノ森11:39→11:54西口分岐12:01→一ノ垰12:24→13:02行者還トンネル東口13:10(R309、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻16:10

 梅雨の晴れ間に天女花に会いに八経ヶ岳へ出かけたが、残念ながら山頂付近では小雨、花はツボミで顔見せは来月に入ってからだ。寝ぼけかアルツの始まりか、R309へ行くつもりが五条からR168に入ってしまい、初めて通るくねくね道の県道49で西吉野の宗川野(むねがわの)からR309へ、この県道は古くからの街道らしく山間に集落が点在している風情のある道だ。こんなに早い時刻から行者還(ぎょうじゃがえり)トンネル西口駐車場が満車、賑やかな西口を敬遠して静かな東口から登ることにしてトンネル東出口に路駐だ。
 トンネル出口から道標に従って工事中の林道を数分下ると一ノ垰(いちのたわ)へ向かう登山口だ。落葉広葉樹の森をトラバース気味に登り、ナメゴ谷から上ってくる尾根道と出合い、以降、枝尾根を登る。美しい森林帯の尾根道を1時間ほど頑張ると一ノ垰で奥駈縦走路へ合流だ。すぐ先で三本栂を左に分け、シーズンにはシロヤシオが咲く美しい尾根を、ガスに霞む鉄山(てっせん)やバリゴヤノ頭のギザギザを樹間から眺めながら西進すると間もなくトンネル西口分岐だ。急に多くなった登山者と挨拶を交わしながら弁天ノ森を過ぎ、整備中の聖宝ノ宿跡を後にして急坂を登る。この辺りからガスがかかり始め、白く霞む大木の森が幻想的な風景だ。木の階段が現れると弥山小屋はすぐだ。僕の記憶では、小屋手前は枯れたトウヒの密林だったが、今はまばらな枯れたトウヒの間に若木が育っているようだ。
 いよいよお目当ての天女花だ。小屋から鞍部へ下る途中でとうとう小雨だ。合羽を着て、保護柵へ入って辺りを見回すが、残念ながらすべて蕾だ。満開になるには月がかわる必要がありそうだ。その時、突然に挨拶され一瞬とまどったが、昨年弥山川でご一緒した和歌山のHさんだ。懐かしく挨拶を交わして別れたが山で知人に出会うのは嬉しい限りだ。一応、八経ヶ岳山頂まで行ってみたが、ガスで真っ白、小雨もやまなかったのでこれ以上の遠回りは中止、登って来た道を下り始めた。西口分岐辺りで雨は上がったが稲村ヶ岳や鉄山の山頂付近は雲の中だ。まだお昼過ぎだったが大人しく帰ることにして車を走らせた。蛇足だが、大川口(おおこぐち)から行者還岳へ登る吊橋は閉鎖され、布引谷を少し上流へ行った小坪谷分岐付近の吊橋が通行可だ。
 オオヤマレンゲは空振りに終わったが、広葉樹の点在する緑したたる笹原の稜線をたどる気分は最高だ。なお、僕は西口から登るより静かな東口からのほうが好きだ。

    (行者還トンネル東口)       (一ノ垰への登り口)    (針広混交林の急な尾根を登る)

 (一ノ垰で奥駈縦走路に合流)       (稜線を西進)        (トンネル西口分岐)

    (弁天ノ森三角点)      (荒れている聖宝ノ宿跡)      (木階段を登る)

    (弥山小屋へ到着)   (育ち始めたトウヒ幼木の道を下る)  (天女花はまだ蕾)

(小雨に濡れるオオヤマレンゲ)  (立派なホウノキの下を下る)     (登山口へ帰着)

★道で出会った花

    サンカヨウ(八経ヶ岳)     ユキザサ(八経ヶ岳)      マイヅルソウ(八経ヶ岳)

   カラマツソウ(八経ヶ岳)    オオヤマレンゲ(八経ヶ岳)     ツルアジサイ(一ノ垰)

     ガクウツギ(登山口)     フタリシズカ(登山口)       ウツギ(登山口)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大峰山脈
・2万5千分の1地形図  弥山

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