百里ヶ岳(931.3m)小栗山(722.9m)

 

★ひとこと   「下根来から小栗山、百里ヶ岳を経て鯖街道で上根来へ」

百里ヶ岳山頂付近のブナ原生林


★行った日   2013年9月13日(金) 晴時々曇 単独

★コース

高槻4:40(名神)=京都東IC(湖西道路、R161、R303、R27、県道35、林道)=6:53鯖街道登り口7:00(林道、県道35)=7:13八幡神社7:21→8:39P492 8:45→9:32(722.9m)小栗山9:42→上根来分岐9:53→10:19上根来(かやの峠)分岐10:27→(824.5m)桜谷山10:36→10:49木地山峠10:56→12:01(931.3m)百里ヶ岳12:12→小入谷峠分岐12:32→12:58根来坂峠13:02→鯖街道登り口14:00(林道、県道35)=自転車(6.0km)=14:27八幡神社14:36(県道35、若狭西街道、R162、府道19、R9、府道407、府道46)=高槻17:10

 百里ヶ岳は山頂付近にブナ林の広がる江若国境の山だ。福井県側の下根来(しもねごり)から小栗(おぐり)山を経て百里ヶ岳に登り、根来坂(ねごりざか)峠から鯖街道で上根来(かみねごり)へ下山の計画だ。晴れだが靄のかかった蒸し暑い真夏の再来のような空模様だ。小浜から遠敷(おにゅう)川に沿って県道を南下、上根来の畜産団地跡の先の鯖街道登り口に自転車をデポ、下根来の八幡神社まで戻って鳥居横にとめさせて頂いた。
 八幡神社の拝殿の奥の草深い石段を上り、急な植林帯の尾根筋を登る。蒸し暑いうえ、低標高の上り坂のため汗だくですぐ疲労困憊、休み休み、のろのろ登る。切り開かれた稜線から振り返ると多田ヶ岳(ただがだけ)の東稜が真正面だ。赤松林もある樹林の尾根を登り、苔むした石灰岩の岩稜を越えるとブナ林が現れ、間もなく林間のP492ピークだ。広葉樹の稜線を東に向かうと右下に小さな沢筋が現れ、右前方の岩の下から湧き出しているのが最後の水場だ。ヌタ場もある幅の広いブナ林尾根を登りつめ、池河内(いけのこうち)からくる稜線と合流するピークが小栗山だ。山名のように山頂周辺には栗の木が多く、小さなイガの絨毯だ。ピークから広葉樹林の尾根をなだらかに南下、上根来を右に分け、東南に向きを変えた稜線を進む。次のピークでかやの峠を経て上根来へ向かう道を右に分け、ひと登りすると桜谷山(別名 天狗の峰)だ。山頂から北の三方五湖方向の視界が開けているがきょうは全く展望ゼロだ。ここから県境尾根をたどる高島トレイルと合流だ。

 (下根来の八幡神社を出発)  (神社裏の石段で尾根筋へ)    (植林帯の急坂を登る)

(尾根から多田ヶ岳東稜線を望む) (自然林の赤松林を行く)  (石灰岩のプチ岩稜を越える)

     (ブナ林を行く)         (林間のP492)       (美しい広葉樹の尾根を行く)

(その尾根下の水湧き出し口) (ヌタ場もある広い植林帯を登る)    (小栗山三角点)

    (ブナ林を行く)     (かやの峠分岐を直進)          (天狗の峰(桜谷山))

 山頂から急な尾根を下ると右が上根来、左が朽木の中小屋、直進が百里ヶ岳へ向かう十字路、木地山峠だ。小さな石仏の祀られた美しい峠だ。2、3ヶ所東の展望が開けた所があるが、殆んど樹林帯の県境尾根を南へなだらかに登りつめると1等三角点の百里ヶ岳だ。明るい山頂だが雑然とした広場の周りの木々が生長して展望はあまりよくない。山頂からブナ林の急坂尾根を南へ下り、シチクレ峠をへて小入谷越(おにゅうだにごえ)へ向かう道を左に分け、稜線をアップダウンしながらしばらく進むと石仏の祀られた根来坂峠(ねごりざかとうげ)だ。ここで高島トレイルの県境尾根と別れ、鯖街道に合流だ。鯖街道は踏みならされたなだらかな歩き易い道だ。古井戸のある池の地蔵を過ぎると林道に合流、正面に下根来から登って来た稜線やその向こうに多田ヶ岳を眺めながら林道を下る。林道には上から落ちてきた栃の実が散見されたが、暑くても季節は確実に進んでいるようだ。やがて尾根端から再び古道に入り、九十九折のなだらか道を下り、植林帯に入ると間もなく鯖街道登り口だ。ここで自転車をゲット、百里ヶ岳を振り返りながら下り道を快調に下ると下根来の八幡神社だ。帰りは、周山街道で順調に帰阪した。
 きょうは真夏並みの残暑でしんどい山行だった。下根来から小栗山を経て県境までの稜線は県境稜線に劣らないブナ林の発達した美しい稜線だ。このコースはブッシュもなく、要所に道標もある歩き易い静かな周回コースだ。福井県嶺南地方に行かれる時は若狭の山へようこそを参考にされるようお勧めします。

(中小屋、上根来分岐の木地山峠)  (P711の展望岩)      (朽木中小屋方面を望む)

   (根曲がり杉林を行く)       (百里ヶ岳山頂広場)    (山頂からブナ林の急坂を下る)

    (小入谷越分岐)        (根来坂峠で鯖街道へ合流)      (鯖街道を下る)

    (鯖街道を下る)       (途中の林道からの登り口)     (池の地蔵と古井戸)

      (林道と合流)     (往路の稜線を正面に林道を下る)      (林道別れ)

   (稜線をクネクネ下る)     (杉林になるとすぐ登山口)   (上根来の鯖街道登り口)

★道で出会った花

   原住民(根来坂)        ヤマホトトギス(根来坂)     ギンリョウソウ(根来坂)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  遠敷(おにゅう)、古屋(ふるや)

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