矢筈ヶ山(1358.6m)甲ヶ山(1338m)勝田ヶ山(1210m)船上山(615.6m)

 

★ひとこと   「船上山から甲ヶ山、矢筈ヶ山、大休峠を経て香取へ周回」

小矢筈から甲ヶ山を望む


★行った日   2013年9月21日(土) 晴時々曇 単独

★コース

高槻3:26(中国道、米子道)=溝口IC(県道45、県道158、県道30、林道)=6:44林道舗装終点(自転車デポ)6:48(林道、県道30)=7:05西坂登山口手前路駐7:21→8:15船上山神社8:26→9:19(1149.1m)勝田ヶ山三角点9:28→(1210m)勝田ヶ山10:34→11:24(1338m)甲ヶ山11:46→(1358.6m)矢筈ヶ山12:41→13:18大休峠13:28→香取分岐14:03→林道舗装終点14:27(林道、県道30)=自転車(10.4km)=15:16西坂登山口手前路駐15:25(県道30、県道34、県道45、県道315、R482)=蒜山IC(米子道、中国道)=高槻19:35

 山陰第一の高山の独立峰、大山(だいせん)から船上山(せんじょうさん)へ向かって北へ伸びている稜線歩きだ。船上山から勝田ヶ山(かつたがせん)、甲ヶ山(かぶとがせん)、矢筈ヶ山(やはずがせん)を経て大休(おおやすみ)峠経由香取(かとり)へ下る計画だ。稜線の状況がよく判らなかったので、十六夜の月が天中に輝く早朝出発だ。溝口ICから大山環状道路に入り、大山を中心に右回りに進む。大山寺、川床(かわどこ)を過ぎてしばらく進み、香取展望駐車場を右折して林道を南下、舗装のきれた所に自転車をデポ。先ほどの環状道路まで戻り、右回りに進むと船上山西坂登山口があり、手前の道路の広い所に路駐だ。
 西坂登山口から植林帯を少し登ると森林鉄道軌道跡のなだらかな尾根を道をたどる。船上山を東側から眺めると秩父の荒船山の艫岩(ともいわ)を彷彿とさせる船の形をした岩壁の山だが、西側からは意外になだらかな道が続いている。台風18号の影響か、所々で倒木を乗り越えたり、迂回したりして広葉樹林を登りつめると金石寺(こんしゃくじ)跡の平地だ。すぐ先が立派な大杉のある船上山神社だ。拝殿前で静かなひと時を過ごしてから、神社横の道標から縦走路に入る。笹原林床のブナやミズナラの森が広がる清々しい道だ。台地状のなだらかな落葉広葉樹の森をどこまでも進み、天王屋敷跡を右に分け、ちょっと薮っぽい稜線を登ると道端のP941三角点だ。しばらく薮っぽいブナ尾根を登り続けると薮沿いの勝田ヶ山三角点だ。振り返ると樹間から登ってきた尾根の先に船上山が望める。ちょっと先まで登ると稜線と合流し、小木帯の展望の良い勝田ヶ山最高点だ。

 (香取展望駐車場から南下) (林道舗装終点に自転車デポ)(大山環状道路で西坂登山口へ)

  (森林鉄道軌道跡を進む)    (落葉広葉樹林帯を登る)   (船上山の金石寺跡の平地)

   (船上神社の大杉)      (船上神社横から縦走路へ) (笹原林床のブナの森を行く)

 (道端にあるP941三角点)   (樹間から垣間見える大山)    (薮っぽい樹林帯を登る)

 (樹間から船上山を振り返る)    (道端の勝田ヶ山三角点) (展望尾根上の勝田ヶ山最高点)

 勝田ヶ山から矢筈ヶ山までの稜線がきょうのハイライトだ。正面に甲ヶ山へ続くヤセ尾根越しに大山の頭を眺めながらプチ薮を進む。ブナが散在する稜線の西面を登り続けると再び展望抜群の稜線上にでる。振り返ると勝田ヶ山から船上山へ向かう尾根筋が伸び、稜線の正面に三角錐の甲ヶ山が立ちはだかり、右には堂々とした大山が雄大だ。少し先から恐竜の背ビレのような岩稜が2、30メートル続く。両方が切れ落ちた岩頭をこわごわ渡り歩くが、上りは何とかなったが、ここを下るのは御免だ。きょうのコース中最高の見晴台の岩稜ピークで展望を楽しんでから少し先へ稜線をたどると甲ヶ山の山頂小広場だ。大休峠からここまでピストンする人が多いようだが、少し北の岩稜ピークがお勧めだ。山頂から東へ急な岩稜を下り、ピークの東側を巻くように岩肌をトラバース、薮っぽい鞍部から稜線を登りつめると小矢筈だ。振り返ると屹立している甲ヶ山が見事だ。

(甲ヶ山へ向かって稜線を行く)   (プチ薮コギの稜線)        (三角錐の甲ヶ山へ)

                 (甲ヶ山岩稜ピークから360度の展望)

    (稜線を振り返る)      (恐竜の背ビレのような岩稜帯)  (見晴抜群の岩稜ピーク)

(岩稜ピークの先が甲ヶ山山頂)   (山頂から大山を望む)   (山頂から矢筈ヶ山を望む)

 (下ってきた岩稜を振り返る)     (鞍部付近を行く)      (小矢筈から甲ヶ山を振り返る)

 小矢筈で展望を楽しんでから、再度急坂を下って登り返すと矢筈ヶ岳山頂だ。雄大な景色ともお別れして稜線伝いにブナ林を下る。地形図と異なり、P1300の北側をトラバース、どこまでも根気よく下ると避難小屋の建つ大休峠だ。内部も清潔な小屋だが近くに水場がないのが注意点だ。ここから石畳の道を川床へ向かって下るが、湿った青苔に覆われた石畳なので滑り易く歩き難い道だ。やがて香取の道標通りに右折、ブナの森をなだらかに下る。林道に合流してしばらく道なりに下ると自転車デポ地点だ。自転車をゲット、直線の林道を快調に下り、香取展望駐車場から、降りて押す場面もあるが大山環状道路で軽快に船上山西坂登山口へ約50分で到着だ。帰りは大山環状道路をそのまま右回りで進み、地蔵峠から蒜山(ひるせん)ICへ入って帰阪した。
 念願の船上山から矢筈ヶ山へ伸びる稜線だったが、期待にたがわず素晴らしい尾根筋だ。船上山付近の落葉広葉樹林の美しい台地、勝田ヶ山から矢筈ヶ山へかけての展望豊かな変化に富んだ岩尾根などが印象に残った。

                 (小矢筈から360度の展望)

    (矢筈ヶ山三角点)      (山頂から望む小矢筈と甲ヶ山)    (ブナ林を下る)

     (大休峠避難小屋)      (清潔な避難小屋内部)   (大休峠から石畳道を川床へ)

      (香取分岐)        (ブナ林をなだらかに下る)       (林道出合)

  (もうすぐ自転車デポ地点)    (香取展望駐車場を通過)  (大山環状道路を船上山へ)

★道で出会った花

   ツリフネソウ(船上山)      ヤマホトトギス(船上山)     カニコウモリ(船上山)

     ミズヒキ(船上山)      アキノキリンソウ(勝田ヶ山)    ヤマラッキョウ(甲ヶ山)

     リンドウ(甲ヶ山)      ミヤマホツツジ(甲ヶ山)      ナナカマド(小矢筈)

    ナルコユリ(矢筈ヶ山)      コガネギク(矢筈ヶ山)       ゴマナ(矢筈ヶ山)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大山・蒜山高原
・2万5千分の1地形図  船上山、伯耆大山

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