ソトバ山(806.0m)鴨瀬芦谷山(778.0m)

 

★ひとこと   「小塩から東谷を経て廃村八丁経由西谷へ周回」

ソトバ峠から武奈ヶ岳、蓬莱山を望む


★行った日   2013年11月16日(土) 晴時々曇 単独

★コース

高槻5:15(府道6、府道405、R477、府道370、西谷林道)=7:21西谷林道駐輪地点(西谷林道)7:26(自転車デポ)=7:45小塩・広場7:55→ソトバ峠登り口8:37→9:20ソトバ峠9:28→(806.0m)ソトバ山9:47→林道ソトバ峠9:57→10:27八丁・広場10:38→トラゴシ峠10:58→11:43八丁川渡渉11:50→12:01コシキ峠12:10→12:46(778.0m)鴨瀬芦谷山12:52→林道登山口12:57→コシキ峠13:14→コシキ峠登り口13:26→西谷林道駐輪地点13:31(西谷林道)=自転車(4.8km)=13:59小塩・広場14:05(府道370、R477、府道405、府道25、府道6)=高槻15:57

 しばらくぶりの京都北山回帰の第一回目は廃村八丁だ。いつも菅原(すがわら)から入っているが、今回は小塩(おしお)を起点に、東谷からソトバ峠経由、廃村八丁、トラゴシ峠を経て西谷林道へ周回の計画だ。周山からR477を美山(みやま)方向へ走り、常照皇寺(じょうしょうこうじ)を過ぎて道標に従って左折、しばらく進むと小塩だ。ここから地道の西山林道をコシキ峠に向かって行ける所まで行って自転車をデポ、小塩へ戻って、東谷へ少し入った所の府道終点表示の広場に駐車だ。
 東谷に沿って地道林道を30分ほど進むと路面の荒廃した所が現れ、崩壊箇所を過ぎて小塩から3キロほど進むとソトバ峠登り口だ。直進の衣懸坂(きぬかけざか)方面と別れ、荒れた東谷を渡渉、沢筋の左岸に沿って植林帯の急坂を登る。やがて勾配が緩くなり広葉樹林帯に入ってしばらく登ると、古道らしく道端に2体の地蔵が祀られ、ソトバ山の表示もあるがこれは誤りだ。すぐ先の稜線がソトバ峠の広場だ。東の樹間に、雲間に浮かぶ墨絵のような武奈ヶ岳はじめ京都北山の峰々が望めた。峠から北へ広葉樹林帯を少し下ると広域林道出合だ。この道は一般車両は通行不可だが周山街道から掛橋谷山(かけはしだにやま、かやんだん?)-鴨瀬芦谷山(かもせあしたにやま)-ソトバ山-鍋谷山の近くを通る舗装、非舗装混在の林道だ。林道を西へ少し行くとソトバ山登り口があり、丸太階段を上がってちょっと稜線を登るとソトバ山三角点だ。山頂から西へ広域林道と並行して尾根をたどるとコシキ峠だ。機会を作って歩きたい稜線だ。林道ソトバ峠まで戻り、美しいババ谷を北西へ廃村八丁の平地へ向かって下る。植林帯を過ぎ、平地に入ってから八丁川と合流、川に沿ってしばらく遡ると廃村八丁の平地だ。かつての八丁温泉のドラム缶が石のかまどに乗っかっているだけで、そばの平屋は倒壊し、月日の経過を実感させる厳しいたたずまいだ。あまりに寂しい風景なので分教場跡まで訪れるのをやめてトラゴシ峠へ向かった。

 (府道終点から東谷林道へ)     (荒廃した林道を行く)       (ソトバ峠登り口)

   (植林帯の古道を登る)   (色づいた広葉樹林を登る)     (明るいソトバ峠)

   (林道ソトバ峠へ下る)      (ソトバ山林道登り口)       (林間のソトバ山三角点)

    (林道ソトバ峠へ戻る)     (谷筋を廃村八丁へ下る)      (平坦な谷間を行く)

    (八丁川に沿って進む)    (八丁温泉の建物も倒壊)   (トラゴシ峠へ八丁川を渡渉)

 やや増水の八丁川を半分水に浸かって飛び渡り、谷筋の急坂を登るとしっかりした旧道が現れ、植林帯を抜けると支稜線、広葉樹林の支尾根をちょっと登るとトラゴシ峠だ。トラゴシ峠は踏み跡の十字路、直進はトチヤナギ谷、右は品谷峠、左はコシキ峠、左の薄い踏み跡をたどる。枯れて間もないナメコが鈴なりのナラガレの立ち木もある美しい広葉樹の森だ。森の恵みと自然破壊の共存だ。紅葉を楽しみながら尾根芯を外さないように稜線を下ると八丁川出合だ。すぐ目の前の対岸がコシキ峠登り口だが、八丁川の水量があって渡渉地点を探してうろうろ、ババ谷合流側へ少し行った所で何とか靴のまま渡渉、元の対岸へ戻って、谷筋をちょっと登ると広域林道と合流点のコシキ峠だ。峠から美山トレイルの黄色いリボンを目印に稜線を進む。アシウ杉の巨木の斜面を通り過ぎ、広葉樹の稜線を登りきると林間の鴨瀬芦谷山三角点だ。山頂から少し戻って右下へ続く踏み跡をたどると広域林道の鴨瀬芦谷山登山口だ。周りの紅葉を愛でながら林道をコシキ峠へ戻り、西谷林道への下り道に入る。急な植林帯を過ぎると荒れた沢筋となり、砂防堰堤横を下ると西谷林道出合だ。林道を5分ほど下ると、早くも駐輪地点だ。ちょっと無理すれば車で登り口まで行くのも可能だ。チャリンコで約30分、走り難い地道林道を水溜りや石ころを避けながら走ってやっと小塩の駐車場所だ。
 林道周辺は人工林だが標高約700メートル以上ではブナ主体の広葉樹林が発達し、一般的に、ソトバ峠、トラゴシ峠、コシキ峠より高所で紅葉を楽しむことができた。特に、トラゴシ峠から八丁川にかけての稜線の美林、コシキ峠から鴨瀬芦谷山へ続く尾根の森の巨人、アシウ杉などが印象に残る山旅だった。

 (トラゴシ峠へ植林帯を登る)  (雰囲気のあるトラゴシ峠)     (広葉樹の尾根筋を行く)

     (ナラ枯れの贈り物)       (八丁川を渡渉)         (川縁のコシキ峠への取り付き)

        (コシキ峠)        (アシウ杉の斜面を行く)        (針広混交林が続く)

    (鴨瀬芦谷山三角点)         (林道へ下る)          (紅葉の林道を戻る)

   (林道からソトバ山を望む)     (西谷林道への下り口)          (急な植林帯を下る)

     (荒れた谷筋を下る)        (砂防堰堤横を下る)         (コシキ峠登り口)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  中、上弓削(かみゆげ)

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