桟敷ヶ岳(895.8m)惣谷山(633.1m)

 

★ひとこと   「雲ヶ畑から惣谷山を経て祖父谷峠経由桟敷ヶ岳へ周回」

狼峠手前鉄塔付近から桟敷ヶ岳を望む


★行った日   2013年11月17日(日) 晴時々曇 単独

★コース

高槻5:25(R171、府道61)=6:55岩屋橋7:04(府道61)7:21=自転車(1.8km)=7:12白梅橋(自転車デポ)7:17→P470 7:47→8:30(633.1m)惣谷山8:38→林道出合8:47→魚谷峠9:40→10:10休憩10:17→鉄塔10:37→狼峠10:46→林道出合11:11→11:26鉄塔11:35→祖父谷峠11:55→12:14鉄塔12:18→12:42(895.8m)桟敷ヶ岳12:51→鉄塔12:57→(811m)岩茸山13:14→薬師峠13:45→志明院13:59→14:17岩屋橋14:21(府道61)=白梅橋(府道61、R171)=高槻16:47

 今秋の北山2回目は加茂川源流の山、桟敷ヶ岳(さじきがだけ)だ。雲ヶ畑を起点に惣谷(そうたに)山経由、魚谷(いおだに)峠、狼(おおかみ)峠、祖父谷(そうだに)峠、桟敷ヶ岳を経て反時計回りに周回の計画だ。上賀茂神社のそばから加茂川堤防を北上、砂防ダムを過ぎて二ノ瀬を右に分け直進、雲ヶ畑集落に入って、白梅(しらうめ)橋付近に駐車スペースがないので、志明院(しみょういん)分岐の岩屋橋に路駐だ。京都バスが廃線になり、いまは日に2便、もくもくバスが運行しているだけなのでバス利用の桟敷ヶ岳登山はほぼ無理だ。自転車で白梅橋まで戻り、惣谷林道ゲート付近にデポして出発だ。
 ゲートを過ぎた所の獣道から斜面へ入り込み、急坂の杉林を登りながら尾根芯に移動すると古道らしきV溝が現れ、以降、踏み跡をたどる。所々にネットが設置された植林帯や交互に現れる自然林の稜線を、左の樹間から志明院裏山の岩屋山を眺めながら登り続けると林間の惣谷山だ。山頂から稜線を少し下ると、ゲートで別れた惣谷林道と合流だ。P711の西側を巻いて進むと西側の視界が開け、西南には愛宕山、西には下山時に下る桟敷ヶ岳から薬師峠へ続く稜線が長々と横たわっている。桟敷ヶ岳の山肌の紅葉を眺めながら見晴しの良い林道を進み、色鮮やかな広葉樹林帯をしばらく行くと林道三差路の魚谷峠だ。直進は魚谷、右は松尾谷の林道だが、左の狼峠へ向かう尾根道に入る。魚谷へ向かう林道の方が早くて簡単だが、この尾根道の方が変化があって美しい道だ。さわやかな広葉樹の稜線を通り、鉄塔手前から樹林帯を抜けると桟敷ヶ岳が眼前にそびえ、鉄塔を過ぎてススキ原の古い巡視路林道を下ると狼峠だ。左へ林道を下ると祖父谷峠へ最短だが、峠から踏み跡の薄い杉林の稜線を登る。やがて、尾根の右側がススキ原の気持ちのいい稜線を城丹尾根を右に眺めながら進むと、雲ヶ畑から祖父谷沿いに上がってきた林道へ飛び出す。少し林道を北上してからテープ印の山道へ入り、明るい尾根道を通り、鉄塔3本を過ぎて下ると、杉の老木が4本並ぶ祖父谷峠だ。この峠の北側は桂川へ、南側は加茂川へ流れるが大山崎で再合流だ。

 (白梅橋の惣谷林道ゲート) (急斜面を登って広葉樹尾根を行く) (なだらかな稜線を進む)

  (林間の惣谷山三角点)       (林道に合流)         (広葉の林道を行く)

       (P711迂回後の展望林道から、桟敷ヶ岳から下山時に下る稜線を望む)

 (P711迂回後の展望林道)     (紅葉林道を行く)        (魚谷峠の三差路)

   (広葉樹の稜線を行く)    (狼峠手前鉄塔付近を行く)     (狼峠から北尾根を登る)

(城丹尾根を眺めながら進む)   (ススキ原から林道出合)     (見晴し林道を北上)

   (小灌木帯の稜線を行く)    (小灌木帯の稜線を行く)    (祖父谷峠の4本の老杉)

 峠から灌木帯の急坂を少し上ると好展望の鉄塔を過ぎた先が城丹尾根分岐のナベクロ峠の鉄塔だ。城丹尾根は西へ向かうが、南に見える桟敷ヶ岳は一旦下ってから東の尾根を迂回して幅広の樹林帯尾根を登ると山頂だ。樹間から東の皆子山(みなごやま)方面が望めるが木々が生長してあまり展望が良くなく、ちょっと南の鉄塔からの方が好展望だ。山頂から落ち葉絨毯の広葉樹林を南下、鉄塔からの眺望を楽しんでから、少し南下すると石がごろごろ転がっている都眺めの岩だ。ここから比叡山やボーっと霞んだ京都市街が望めた。反射板のある稜線の東側をトラバース気味に下り、岩茸山を過ぎ、カエデなどの紅葉を楽しみながら下り続けると六地蔵の祀られた薬師峠だ。かつて(10数年前に)建っていた小屋は跡形もなく跡地に小さな一体の石仏が鎮座するのみだ。薬師峠から美しい沢筋を下るが、すぐに険しい荒れた谷筋となり、やがて志明院の裏から参道へ下り立つ。深紅ではないが鮮やかに色づいたカエデに彩られた志明院の姿が素敵だ。参道をしばらくテクテク、カエデに飾られた岩屋橋に帰り着いた。帰途、白梅橋で自転車をピックアップ、往路通りに帰阪した。
 北山は四季折々の良さがあるが、このルートはやはり秋が一番だ。錦衣をまとった桟敷ヶ岳を眺めながら狼峠へ向かう稜線からの展望が好きだ。祖父谷峠付近の好展望の灌木帯や桟敷ヶ岳稜線の落葉広葉樹林の落ち葉絨毯歩きも良いが、志明院や岩屋橋のカエデの紅葉は評判通りだ。

               (ナベクロ峠から丹波高地の山々を望む)

 (ナベクロ峠の城丹尾根分岐) (樹林帯を桟敷ヶ岳へ向かう)      (桟敷ヶ岳三角点広場)

     (幅広尾根を南下)        (好展望の鉄塔)       (展望の良い都眺めの岩付近)

            (都眺めの岩付近から登ってきた惣谷山の稜線を望む)

   (樹林の中の岩茸山頂上)   (色づいた樹林帯尾根を下る)       (薬師峠の六地蔵)

      (沢筋を下る)         (紅葉真っ盛りの志明院)        (紅葉の岩屋橋帰着)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  上弓削(かみゆげ)、周山

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