愛宕山(890.5m)小倉山(296m)

 

★ひとこと   「嵐山から小倉山を経て愛宕山経由保津峡へ」

渡月橋上流の桂川左岸沿いの道


★行った日   2013年11月29日(金) 晴時々曇 単独

★コース

阪急高槻駅6:51(阪急)=阪急嵐山駅7:23→嵐山公園7:44→(296m)小倉山8:23→六丁峠8:47→落合9:00→明神谷出合9:10→9:28休憩9:41→表参道出合10:23→11:29水尾別れ11:34→12:04愛宕神社下12:13→猪ヶ谷分岐12:33→13:31休憩13:38→府道出合13:42→神明峠13:52→明智越出合14:37→明智越別れ14:48→15:02休憩15:08→林道出合15:27→15:55JR保津峡駅16:02(JR)=JR高槻駅17:00

 今秋の北山〆の4回目は嵐山から愛宕山だ。嵐山から小倉山を経て落合に下り、明神谷から山頂を経て猪ヶ谷、明智越経由保津峡へ下る計画だ。今秋初めての電車利用で嵐山到着だ。青空にくっきりと浮かぶ小倉山や愛宕山を眺めながら朝日に輝く渡月橋を渡り、観光客もまだまばらな桂川左岸を紅葉を独り占めして進む。今年の台風18号の豪雨禍も殆んど修復され、最高の天候のもと紅葉山歩きのスタートだ。
 モミジに彩られた河畔から嵐山公園亀山地区の石段を上がって盛りを過ぎたがまだまだ見事な色彩を楽しみながらブラブラ歩くと保津峡展望台だ。空の青さを映す保津峡の流れ、朝日に輝く河畔の紅葉、大悲閣(だいひかく)の建つ緑の山肌の組み合わせが絶景だ。公園の奥から雑木林の尾根道を進むと東麓に嵯峨野の広がる小倉山の展望台だ。朝靄にけむった嵯峨野と広沢池の彼方に薄くそびえる比叡山の組み合わせが見事だ。小倉山の表示は見当たらず丘陵全体を小倉山と称するようだ。やがて石畳の広い道が現れ、ダラダラ坂を道なりに下るとドライブウエー出合だ。ここから車道下の山腹を時折眼下に保津峡を眺めながら山道をしばらく下ると府道出合の六丁峠だ。曲がりくねった府道を道なりに進み、落合の赤い橋の手前で清滝川左岸へ下る。すぐにコンクリートの橋を渡って米買い道を左に分けるが、台風18号豪雨禍の影響か道標が半分川砂に埋まっているのを見ると、脅威の水位だったようだ。しばらく清滝川右岸を川に沿って進むと明神谷出合だ。橋の手前から明神谷右岸に入り、すぐに渡渉して左岸の急斜面を上がりかけてちょっと滑落、何とか途中の木で止まったが、谷筋に怖れを感じて尾根筋を登ることにした。

    (阪急嵐山駅)         (中之島公園を渡月橋へ) (嵐山公園亀山地区をぶらぶら)

(公園展望台から保津峡の眺め) (小倉山へ雑木林を行く)   (嵯峨野展望台から比叡山)

               (嵯峨野展望台から眼下に広がる風景)

 (小倉山から石畳の道を下る)  (車道出合から愛宕山)    (保津峡を見ながら六丁峠へ)

   (六丁峠で府道出合)     (六丁峠から保津峡の眺め)   (落合から清滝方向へ向かう)

   (米買い道分岐付近)   (明神谷出合から谷左岸へ入る)(谷筋が険しく尾根へ逃げる)

 明神谷左岸尾根には古道跡があり、薮に返った所も多いが九十九折の山道が続き、地形図の平地の所には自然に返った人工物があり、立派な道路跡もあるので、かつて施設があった所らしい。さらに崩れた箇所もある水平道をたどると表参道合流だ。明神谷出合から清滝まわりに比べると半分位ショートカットしたようだ。急に増えた登山者とともに表参道を頑張り、愛宕神社の石段下の休憩所で昼食だ。標高850メートルをこえると気温1.5度と寒いので早々に切り上げ神社は省略して出発だ。月輪寺(つきのわでら)分岐を過ぎると東側の展望が開け、比叡山方面がいつもながら雄大だ。首無(くびなし)地蔵を右に分けてジープ道を道なりに進み、竜ヶ岳分岐の少し先の左の杉の美林の谷筋が猪ヶ谷の源頭だ。大杉のあるV溝道を下るといよいよ急勾配となり、ガレ場の沢を下り続ける。やがて硯石採掘跡らしき瓦礫が散乱している沢筋を滑りながら下る。ガレ場を過ぎるといよいよ荒れた沢筋となり、倒木の堆積した沢を下る。先日の豪雨禍で荒れがひどくなったようだ。残っていた古道の石組みも沢縁で残っている箇所はだんだん少なくなるようだ。ジープ道から1時間余下ってやっと府道出合だ。車道を少し歩いて神明(しんめい)峠から稜線の林道へ入る。

 (尾根筋の古い道をたどる)  (自然に返った人工的な平地)     (表参道へ合流)

  (まだ紅葉の残る東屋付近)   (好展望の大杉社を行く)    (お馴染みの大杉並木)

            (ジープ道の首無地蔵分岐付近から比叡山方面を望む)

    (愛宕神社参道)       (猪ヶ谷分岐付近を下る)    (ガレ場の急坂を下る)

 (硯石採掘跡)           (豪雨禍の残る倒木の沢筋)  (岩壁に僅かに残る古道跡)

    (やっと府道出合)        (神明峠から山道へ)      (自然林の稜線を行く)

 鉄塔から尾根を行く山道となり、愛宕山が間近に、彼方には京都市街の望める見晴しの良い稜線歩きだ。なだらかに稜線を下り、明智越に合流し、水尾方向へ少し進んでから保津峡方向へ分岐だ。高瀬山を過ぎてしばらく下り、亀岡を右に分け、保津峡方向へ下るが、この辺りから倒木が増えハイキングロードとはいえなくなる。やがて松尾谷林道に合流するが、ここにあるのは通行止の表示だ。さらに、順路は林道と交差して谷筋に入るが、路盤が消失して歩くのも大変なので林道へ逆戻りして車道を下った。水尾からきた府道と合流して保津峡へ下るが、先ほどの山道とつながっている分岐点には通行止の表示があり、この道を登る際には迂回が必要だ。あとは道なりに府道を下ると赤いラーメン橋を渡ってJR保津峡駅だ。駅ホームからの保津峡の眺めもなかなかのものだ。
 きょうは僕にとって初めてのルートを織り交ぜて少し長距離になったが晩秋の愛宕山界隈を楽しむことができた。特に、嵐山付近の鮮やかな紅葉、有名な小倉山からの嵯峨野の風景、あちこちに残る台風18号の爪跡などが印象に残った。

               (尾根道の鉄塔付近から東の愛宕山を望む)

   (尾根道から京都市街)      (展望稜線を行く)         (雰囲気のある稜線を行く)

      (展望稜線を行く)         (明智越出合)         (保津峡へ向かう道を行く)

   (倒木の多い道を下る)     (林道出合、上下とも通行止)     (路盤消失で林道へ逃げる)

   (松尾谷林道を下る)       (府道分岐の山道は通行止)  (特殊ラーメン構造の保津協橋)

  (駅舎のないJR保津峡駅)       (保津峡駅ホーム)        (ホームから下をのぞくと)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図
(2)表参道〜JR保津峡駅

(2)阪急嵐山駅〜表参道

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  亀岡、京都西北部

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