天和山(1284.7m)滝山(1140.4m)栃尾山(1256.9m)

 

★ひとこと   「庵住から滝山、大峰展望の天和山、栃尾山を経て坪内へ」

天和山から大峰山を望む


★行った日   2013年12月8日(日) 晴後曇 単独

★コース

高槻5:07(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R309、県道53)=7:29坪内(自転車デポ)7:33(県道53)=7:45上庵住7:53→9:44(1140.4m)滝山9:55→和田分岐10:59→11:41(1284.7m)天和山12:10→P128712:51→P1195 13:14→(1256.9m)栃尾山13:48→13:51栃尾辻分岐14:04→大崩壊地崖上15:06→坪内15:29(県道53)=(自転車7.5km)=16:11上庵住16:22(県道53、R309、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻19:30

 大峰山脈の西側に位置する大峰展望の山、天和山(てんなさん)だ。庵住(いおずみ)から滝山(たきやま)、天和山、栃尾(とちお)山を経て坪内(つぼのうち)へ下る計画だ。下市(しもいち)からR309を南下、天川(てんかわ)村川合(かわい)を右折して県道53を進むが、坪内手前で県道は通行止、天ノ川(てんのかわ)左岸へ迂回だ。2011年9月台風12号による豪雨禍で行方不明1人をだし、各所で地滑りが発生したせいだ。集落内を進み坪内登山口広場に自転車をデポ、再び右岸に戻って県道を進み、和田発電所を過ぎて上庵住(かみいおずみ)に路駐だ。
 滝山から北へ伸びる稜線端の見当をつけ、県道から山側へ舗装道路に入り、民家横の小径を山裾に向って登る。杉林の踏み跡をたどるが配水施設で終わりだ。段々畑が自然に返ったような杉林の中を尾根に向かって適当に上ると稜線の杣道に合流だ。すぐに稜線端に上がり、雑木林の細尾根の水平道を、木の間からちらちら両サイドに川面を見ながら南下、植林帯の急坂に取り付き、息を整えながら休み休み、標高差500メートルを1時間半もかかってモノレール出合だ。この辺りから北尾根も緩斜面となって朝日がさし始め、10分も稜線を進むと滝山三角点だ。頂上付近は切り開かれているが、周囲の木々が成長し大展望とまではいかないが、天和山へ続く稜線やその背後に薄化粧した大峰山脈が連なっている姿は雄大だ。山頂の少し先で高野辻(こうやつじ)へ向かう稜線を右に分け、左の尾根をこれから向かう屈曲点のピークを梢越しに眺めながら急角度で下る。木々の間から左に和田の集落や山並みの向こうに扇形山(おうぎがたやま)を眺めながら下り、鞍部付近の気持ちの良い稜線を朝日を浴びながら進む。ブナなどの広葉樹の尾根を登り返し屈曲点ピークで左へ90度方向を変えた稜線を下る。ピーク手前の見晴し稜線から振り返ると、自然林と植林帯の半々に色分けされた滝山、その向こうの三角錐の唐笠山(からかさやま)、更にその彼方に奥高野の山々が広がっている。なだらかな尾根を進み、P1183の和田発電所分岐を過ぎるとすぐに北側の視界が開けた鉄塔だ。栃尾の集落の背後に高城(たかしろ)山から扇形山に連なる山並みが望める。川瀬峠?の稜線わきに建つ古い観測小屋?を過ぎ、しばらくなだらかな快適尾根を進む。

 (上庵住の県道から山側へ)   (民家の横を杉林へ進む)   (杉林中の配水施設横を登る)

 (雑木林の細尾根上を南下) (植林帯のP692辺りを急登)     (雑木の尾根を急登)

 (山頂手前でモノレール出合)     (滝山頂上)        (これから向かう稜線を望む)

              (滝山から天和山の彼方に大峰山脈を望む)

  (鞍部付近の稜線を行く)(屈曲点ピークから滝山を振り返る)(90度左折する屈曲点ピーク)

 (和田発電所分岐P1183)   (鉄塔から栃尾と天狗倉山)    (快適な稜線を行く)

 正面に天和山の肩を眺めながら急な稜線を登り、笹原尾根が現れると間もなく天和山三角点だ。冷たい西風が山頂でさえぎられ、陽光に照らされたぽかぽか陽気の東斜面の笹原が絶好の大峰展望台だ。きょうは山専900の初見参、7時間後でもうまくカップラーメンが出来上がり、薄化粧した大峰山脈を眺めながら食べる味は最高だ。栃尾山へ向かう稜線上の最も近いピークP1287とその横の赤白鉄塔を目標に山頂から下るが、明確な踏み跡もなく、正しい尾根に乗るのが少しややこしい。山頂から進行方向に東尾根と北尾根があり、行き止まりの北尾根をちょっと下って東北尾根へ乗り換えるのがコツだ。正面に赤白鉄塔ピークを見ながら鞍部のP1184付近まで下り、ブナ林の稜線を登り返すと展望はよくないがすぐ横に赤白鉄塔が垣間見えるP1287だ。ピークから稜線をちょっと下るとNo.19鉄塔だ。成長した木々の梢越しに少し近づいてきた頂仙岳(ちょうせんだけ)など大峰の山々が望める。鉄塔下の樹林帯を抜けると切り開かれたススキ原の稜線上りだ。西の武士ヶ岳(ぶしがだけ)から天狗倉山(てんぐくらやま)へ続く稜線を眺めながら尾根をしばらく登ると栃尾山だ。振り返ると赤白鉄塔ピーク、天和山、滝山など、越えてきたピークが綺麗に並んでいる。

 (笹原が目立つと山頂はすぐ)      (天和山頂上)     (山頂東面草原の大峰展望所)

              (天和山からP1287の彼方に大峰山脈を望む)

  (P1184付近の稜線を行く)  (P1287手前のブナ林を行く)         (P1287ピーク)

   (No.21鉄塔を通る)         (見晴し稜線にでる)      (稜線から西の山稜を望む)

  (栃尾山めざして稜線を行く)      (栃尾山頂上)      (栃尾山から天和山を振り返る)

              (栃尾山から天和山〜西方の山々を望む)

 山頂の少し先のピークで栃尾辻を右(東北尾根)に分けネット沿いに左(西北尾根)へ下る。少し下ると立派な坪内・弥山登山道に合流、稜線北側の山腹のなだらかな道を下る。ヘリポートを過ぎ、」植林帯を下ると林道出合だ。崖崩れがしばしば現れる林道を下り、坪内へ向かう山道に入るが通行止の紙がぶら下がったロープで閉鎖だ。登山道、林道とも山腹崩壊で消失しているので川合・弥山ルートを利用せよとの注意書きだ。ここから栃尾辻まで引き返すと日が暮れるのでそのまま進むことにし、植林帯の登山道を下った。しばらく下ると突然杉林がなくなり、切れ落ちた先は大崩壊地だ。崩壊地の中央付近では作業小屋が建ち治山工事中だが、完成は相当先になりそうだ。崩壊地縁から少し戻って、急な杉林を木の幹を手がかりにそろりそろりと下り、やっと崩壊地の下辺にたどり着いた。工事中(きょうは休止中)の作業道を下って、坪内林道を経て登山口広場へ帰着だ。振り返ると坪内林道には平成26年3月10日まで治山工事のため通行止の表示だ。チャリをゲット、県道で上庵住の駐車地へ。
 少し判りにくい所もあるが快適な尾根歩きが楽しめる展望豊かな周回ルートだ。特に天和山東斜面からの大峰山脈の見晴しは雄大だ。坪内・弥山ルートは坪内近くの地滑りにより消失しているので川合・弥山ルート利用がお勧めだ。

 (栃尾辻を右に分け左へ下る)   (坪内〜弥山道へ合流)     (なだらかに下な快適道を下る)

 (道路そばにあるヘリポート)      (植林帯を下る)            (林道出合)

   (崖崩れ多発林道を下る)    (林道から通行止の坪内へ)     (大規模崩落で登山道消失)

 (崩落縁の杉林の急坂を下る)    (崩落縁を振り返る)        (大規模地滑り現場)

    (坪内林道は通行止)        (坪内登山口のお社)      (県道53崩落現場をチャリで)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大峰山脈
・2万5千分の1地形図  南日裏(みなみひうら)

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