★ひとこと 「赤坂山から三国山へ今冬3回目のスノーシュー遊び」
明王の禿の北稜線から赤坂山を望む
★行った日 2014年1月24日(金) 快晴 単独
★コース
高槻5:49(名神)=京都東IC(湖西道路、R161、県道287)=7:35マキノ駐車場7:47→調子ヶ滝8:25→9:07ブナの木平9:16→10:12鉄塔(SS着)10:27→10:48(823.8m)赤坂山10:52→12:08(876.3m)三国山12:58→13:50赤坂山14:02→14:35沢出合(SS脱)14:40→ブナの木平14:49→調子ヶ滝分岐15:14→15:35マキノ駐車場15:47(県道287、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻18:05
今冬3回目のスノーシュー(以後SS)遊びは赤坂山から三国山に続く積雪期限定の稜線だ。マキノスキー場から赤坂山を経て三国山ピストンの計画だ。高島市付近から朝日を浴びてピンク色に染まった蛇谷ヶ峰(じゃたにがみね)をちらちら眺めながらR161を進み、青空とのマッチングが素晴らしいポプラ並木を通り抜けるとマキノスキー場の駐車場だ。
快晴の朝日を浴びて無人のゲレンデをゆるやかに登る。雪面はいい具合に凍り、硬く締まっているので踏み抜きもなくアイゼンなしの冬靴で快調だ。赤坂山登山口からしばらく急な階段の埋まった坂道を登り、調子ヶ滝分岐辺りからなだらかになったアカマツの目立つ尾根道を進む。すぐ先の展望所から振り返るとスキー場に続いてポプラ並木が雪原に伸びているのが綺麗だ。雪道に影を落とす木陰の縞模様を踏みしめながら進む。このところしばらく降雪がなく、頭上には殆んど雪がないので雪の爆弾に悩まされることもないので助かる。登山口から約1時間で半分雪に埋もれた東屋の建つブナの木平だ。ここで一息入れてから、右上に明王の禿(みょうおうのはげ)を樹間からちらちら眺めながら小尾根を進む。沢沿いの道で砂防堰堤を越え、小沢を渡ると歩き易いブナ林の斜面を登る道だ。しばらく九十九折の道をクネクネと登るが、江若を結ぶ粟柄越(あわがらごえ)の古道らしい雰囲気の良い雪道が続く。峠の手前の鉄塔でSSを履き、いよいよ勝手気ままに雪原歩きだ。気温が高く重い雪質ながら、なだらかな雪原を快調に登りきると赤坂山頂上だ。振り返ると霞んだ湖面の広がる琵琶湖、前方には招いているような三国山を初めとして、陽光に輝く江若国境の白い峰々が広がる素晴らしい眺めだ。赤坂山からはトレースのない気持ちの良い雪原歩きだ。鞍部まで緩斜面を下り、樹林帯を少し登ると頭だけ出した道標の建つ明王の禿だ。雪をかぶった岩稜やここから眺める円錐形の赤坂山の姿はなかなかのものだ。ここから樹林帯をトラバース、夏道と別れて北尾根に向う。
(朝日を浴びるポプラ並木) (マキノスキー場を横断) (調子ヶ滝分岐を登る)
(なだらかな尾根道を行く) (ブナの木平の休憩所) (沢筋を振り返る)
(ブナ林の斜面を登る) (上の鉄塔でSSを履く)
(赤坂山から振り返る)
(赤坂山から360度の展望、北〜東〜南〜西〜北)
(山頂から三国山へ向う) (展望尾根を進む)
(明王の禿目指して下る)
(明王の禿へ向って登る) (明王の禿)
(明王の禿の北尾根を登る)
北尾根は見た目は急だが、クランボンが快調に雪面に食いついて直登可能だ。ただ、急坂はしんどいのには変わりなく、休み休み尾根を登りきるとなだらかな雪原となり、振り返ると樹林帯の彼方にそびえる赤坂山の姿が美しい。ブナ林の雪原を過ぎ、沢筋を東よりに越えて、稜線を登り続けると雪庇のとんがりが三国山だ。余呉の峰々の彼方の白山はじめ、文字通り、360度の景観だ。無雪期は藪だが、ブナ林で熱いラーメンとコーヒーで身体を暖めてから、北方の視界の広がった少し北の雪原を漫歩だ。藪の埋まった有雪期の特権だ。山頂で大休止後、赤坂山を正面に見て下山だが、ここからの下りも僕の大好きなコースだ。赤坂山から点々と続く自分のトレースを眺めながら歩くのは不思議な気分だ。明王の禿の鞍部からしんどい登り返しをこなすと赤坂山だ。景観に最後の別れを告げて下山、沢の手前でSSを脱ぎ、きょうはアイゼンを使うことなくマキノスキー場へたどり着いた
きょうのコースのポイントは赤坂山から三国山にいたる広い雪原と江若山域の優れた展望だ。最高の天気に恵まれ一人の登山者に出会うこともなく静かな雪山を楽しむことができ、赤坂山から先はトレースもなく、雪原に新しい足跡を残す快感を味わうことができた。
(三国山頂上) (山頂から赤坂山目指して下る)
(美しい斜光を浴びるブナ林)
(琵琶湖を眺めながら下る)
(日のかげりだしたブナの木平)
(スキー場まで帰着)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図 駄口(だぐち)
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