★ひとこと 「坊村から寒風吹きすさぶ武奈ヶ岳ピストン」
武奈ヶ岳西南稜のシュカブラ(左奥:蓬莱山)
★行った日 2014年2月11日(火祝) 曇一時晴 風強し 単独
★コース
高槻6:03(名神、湖西道路)=和邇IC(県道311、R477、R367)=7:35坊村駐車場7:57→明王院(アイゼン着)8:10→平地9:11→9:34稜線出合(SS着)9:46→11:06(1097m)御殿山11:21→12:21(1214.4m)武奈ヶ岳12:26→御殿山13:13→13:21休憩(昼食)13:48→平地14:30→15:01明王院(SS脱)15:08→15:14坊村駐車場15:24(R367、R477、県道311)=和邇IC(湖西道路、名神)=高槻17:00
寒波襲来に雪景色を期待して武奈ヶ岳(ぶながだけ)西南稜だ。路面に薄く積雪した途中峠を越え、シャーベット状のR367をひやひやしながら北上、除雪された坊村駐車場へ無事到着だ。すでに10台位先着、曇り空で車の温度計は−3℃だ。
明王院(みょうおういん)前でアイゼンをつけ、植林帯の急坂を1時間ほど頑張り続けると平地だ。この辺りは膝まで没する新雪のためトレースを外れるとつぼ足ではしんどく、きょう一番の人のラッセルに感謝だ。ここから山腹をトラバース気味に登ると稜線出合だ。スノーシュー(SS)に履き替え、期待の雪原歩きのスタートだ。20〜30センチの新雪をかぶった樹林帯をアップダウンしながらなだらかな稜線を登る。冬道に入り、樹林帯を抜け小灌木帯の尾根道になると北西の強風が吹きつけ、フードの締め付け直しだ。標高1000メートルを超えると霧氷が発達しつつあり、白濁した気流のため遠望は利かず、武奈ヶ岳も視界の外だ。御殿山(ごてんやま)頂上直下で、風下側をSSで踏みならして熱いコーヒーで元気回復だ。御殿山から新雪面を快調に下り、頭だけ出ている鞍部のワサビ峠の道標を見ながら小木帯を抜け、急坂を登ると展望ピークだ。展望を楽しみながらなだらかな稜線を進むが、時折、地吹雪を伴う強風を受けながら登りつめる。強風のお陰で霧氷が綺麗だ。強風の山頂で休憩する気にもならず、展望も利かないので早々に下山だ。
(比良山荘前を地主神社へ) (明王院でアイゼンをつける) (植林帯の急坂を登る)
(平地で一息)
(山腹をトラバース) (稜線出合でSSを履く)
(なだらかな幅広尾根を行く) (稜線のトレースをたどる) (標高千米を超えると霧氷現る)
(御殿山から蓬莱山を望む) (山頂から稜線を下る) (ワサビ峠)
(次ピークから御殿山を振り返る)(武奈ヶ岳へ向って稜線を行く) (強風の稜線を行く)
(強風で成長する霧氷) (もうすぐ武奈ヶ岳頂上)
(視界のない武奈ヶ岳三角点)
時折、青空ものぞく空模様に好転、南に蓬莱山(ほうらいさん)を眺めながらトレースのない所を選んで稜線を下り始める。稜線の所々で風の道があり、そこでシュカブラが発達している。意識したのは初めてだが、標高1000メートルそこそこの関西の低山で見ることができるとは驚きだ。新雪で30センチ位沈んでも下りは楽だが、上り坂はトレースを利用させてもらった。曇り空ながら展望も良くなり、蓬莱山はじめ北山の景色を楽しみながら御殿山を過ぎ、冬道の稜線下りだ。途中、無風状態の景色の良い稜線で大休止だ。SSで地ならし後、定番の熱いラーメンとコーヒーだ。下りはSSで快調そのもの、あんなにしんどかった上り坂だが、ミニスキーを楽しんでいる間に下ってしまった。明王院でSSを脱ぎ、舗装面が現れた曙橋を渡り車へ帰り着いた。
強風が吹き荒れ、寒い武奈ヶ岳西南稜歩きだった。展望や霧氷などはいまいちだが、強風のおかげで雪の造形芸術品、シュカブラや雪庇を楽しむことができた。
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図 久多、北小松
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