★ひとこと 「赤子谷左又から雪の縦走路を経て座頭谷へ周回」
座頭谷源頭から淡雪の下流を望む
★行った日 2014年2月16日(日) 晴時々曇 風強し 単独
★コース
JR高槻駅7:30(JR)=JR生瀬駅8:25→林道入口8:45→西宝橋8:55→右又/左又分岐9:00→巡視路出合10:03→縦走路出合10:17→10:21(488.4m)岩倉山10:29→赤子谷左又分岐(ゆずり葉台分岐)10:36→赤子谷右又分岐10:44→大谷乗越11:12→(681.2m)大平山下11:41→11:53縦走路別れ12:01→ハニー農場12:35→座頭谷源頭12:50→13:06河原休憩13:23→蓬莱峡13:59→14:08座頭谷BS14:24(阪急バス)=14:42JR宝塚駅14:57(JR)=JR高槻駅15:50
南岸低気圧のため近畿一帯は降雪、新雪歩きを敬遠して東六甲だ。未踏の赤子(あかご)谷から六甲縦走路を経て座頭(ざとう)谷へ下る計画だ。雪国に来たかと錯覚を覚えるほど、朝日に照らされて真っ白に輝く六甲山系をJR宝塚線の車窓から眺めながらJR生瀬(なまぜ)駅到着だ。
晴れだが冷たい風の強い坂道を生瀬高台へ向う。住宅団地の西南の奥から山裾へ伸びている林道へ、通行止めの柵の横から入る。土砂採掘の禿山を正面に見ながら、草ぼうぼうの荒れ果てた林道をなだらかに下ると「知るべ岩BS」から来た林道との出合の西宝(さいほう)橋だ。赤子谷に沿って少し上流へ進むと石積みのある左又/右又分岐だ。照葉樹の多い左又の河原を進み、石積みの砂防堰堤を乗り越えた少し先で滝が通せんぼだ。滝の左岸を巻き、更に先の石積みの砂防堰堤を越えると河床に残雪が現れ始める。左岸の岩壁から凍れば見事な氷華ができそうな小滝の前を通り過ぎると岩の廊下だ。小規模ながら見事なゴルジュだ。飛び石伝いに通り抜け、その先の滝の右岸の隙間を残置ザイルの助けを借りて上る。この辺りで目印を見失い、GPSも谷底につきお役ごめんなので、登り易そうな小尾根を上るが東向きの尾根を登ってしまい、生瀬に通じている巡視路に出合った。結果論としては、道を見失った所で南の小尾根を上るべきだったが、塩尾寺(えんぺいじ)裏の稜線に乗ってしまったようだ。尾根伝いに巡視路を南下、六甲縦走路に出合ったすぐ先が岩倉山だ。三角点のある小広場に石仏が祀られている。縦走路をしばらく西進すると大谷乗越だ。ここから車道をハニー農場へ向ってもよいが、車道歩きを避けて大平山経由とする。
(生瀬駅から生瀬高台へ向う) (荒れ果てた林道を進む) (林道出合の西宝橋)
(右又分岐を左又へ) (石積みの砂防堰堤を越える) (滝の左岸を巻く)
(また現れる石積み砂防堰堤) (岩の廊下が現れる) (小規模ながら立派なゴルジュ)
(滝の右岸を巻く) (巻道にぶら下がるザイル)
(道を見失い山肌を適当に登る)
(巡視路出合) (六甲縦走路出合) (岩倉山三角点)
(縦走路から甲山を望む) (赤子谷右又分岐付近を行く)
(大谷乗越)
車道を横切って急坂を上ると、すぐ先で無線中継施設巡視路に出合い、大平山三角点を省略して縦走路を西へ向う。何も表示はなく、積雪時は判り難いが、縦走路が上り坂になる手前から右へ入る。笹の小径に雪がかぶっているので膝位まで没しながらつぼ足で進む。分岐が多く、積雪時は踏み跡も判らないので、初めて通る場合は大谷乗越から車道歩きが賢明だ。やがてハニー農場前で車道を横断し、林道の少し先の広場から座頭谷源頭へ急な坂道を下る。源頭から眺める残雪の点在する谷間は赤茶けた岩と白い雪とのコントラストが素敵だ。ここで景観を眺めつつ定番の昼食だ。度重なる水害のためか、かつての荒々しい座頭谷の風景は失われつつあり、上流域を除いて一面の河原に変貌しつつある。右岸沿いの小灌木帯を下り、大多田川(おおただがわ)合流手前から左岸に渡渉だ。大多田川の渡渉を繰り返しながら上流へたどると倒壊した小屋があり、その先が蓬莱峡の尖塔群に囲まれた平地だ。残雪の岩壁を期待したが融けた後だ。大多田川を渡渉して左岸に渡り、山腹の林道へ上がってしばらく東進すると有馬街道の座頭谷BSだ。
予想外の積雪の山歩きとなり、常日頃会えないこの付近の雪景色を楽しむことができた。初経験の赤子谷左又は滝や小規模ながらゴルジュもある渓谷美の谷だ。また、荒涼とした座頭谷の雪景色も捨てたものではない。
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 六甲・摩耶・有馬
・2万5千分の1地形図 宝塚
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