★ひとこと 「花背から寺山峠を経て尾根伝いに豪雪の雲取山経由芹生へ」
雲取峠のリョウブ林
★行った日 2014年2月24日(月) 快晴 単独
★コース
JR高槻駅7:12(JR、京都地下鉄)=7:51北大路8:02(京都バス)=花背高原9:06→寺山峠9:52→凌雪荘横10:25→ハタカリ峠10:49→10:53休憩11:02→雲取峠11:11→11:41(911.1m)雲取山11:49→三ノ谷出合12:17→一ノ谷出合12:51→12:51休憩13:12→旧花背峠分岐13:56→芹生14:02→14:24芹生峠14:33→貴船神社15:24→15:51貴船口駅16:01(叡電、京阪、阪急)=阪急高槻駅17:12
久しぶりの京都北山、雲取山(くもとりやま)だ。花背(はなせ)から寺山峠を経て尾根伝いに雲取山経由芹生(せりょう)から貴船口へ下る計画だ。2日前の土曜日から晴天つづきなのでトレースがあるものと勝手に考えてアイゼンだけを持って出かけた。北山行きの定例の京都バスで北大路を出発、鞍馬は残雪が殆んどなかったが花背峠の道路端は雪の山だ。花背高原BSで降りたのは1人だけ、近頃にない豪雪らしく約1メートルの積雪だ。かつてのスキー場へ向う道を出発だ。
適度な硬さのトレースをアイゼンなしで歩き、半世紀前にかよった懐かしいスキー場跡を左に見てしばらく進むと植林帯入口だ。沢沿いに進んでから植林帯の急坂をジグザグに登ると寺山峠だ。峠から北尾根を進む。徐々に積雪が深くなるが踏み跡をたどるので楽だ。東の樹間から蓬莱山や武奈ヶ岳の真っ白な姿を垣間見ながら雑木尾根を進むと京産大の凌雪荘だ。稜線から眺めただけで立ち寄ることなく進むがトレースはここまでだ。つぼ足なので深みにはまらないように尾根心を進むが、鹿の足跡があるときは、これをたどると踏み抜きが少ないのは新発見だ。ハカタリ峠にはリョウブの幹に手書きで「←雲取峠」のテープがあり、ここから西向きの尾根に入るが、地形図から読み取るには難しい地形だ。少し先から美しい広葉樹の展望稜線が続く。稜線の先の鞍部がリョウブ林が斜面全体に広がる雲取峠だ。鞍部からなだらかな斜面を登ると雲取山の一つ東に位置する稜線の展望ピークだ。東の山並みの向こうに武奈ヶ岳や蓬莱山が望める。このピークから一度下ってから西側の稜線のピークが展望のない林間の雲取山三角点だ。三角点や表示板はすべて雪の下だ。
(花背高原BSを振り返る) (スキー場跡廃屋前を通過) (植林帯を沢沿いに登る)
(寺山峠から北尾根へ) (広葉樹のなだらか尾根を行く)
(昨日までのトレースをたどる)
(凌雪荘を尾根から見下ろすだけ) (ハカタリ峠から西へ) (ブナ林尾根を行く)
(展望稜線を雲取峠へ) (リョウブの多い雲取峠) (展望稜線を登る)
(雲取山の台地を行く)
(みんな雪の下の雲取山頂上) (山頂から西へ急坂を下る)
山頂から三ノ谷へ向って西へ急坂下りだ。夏道のガイドとなるロープも雪に埋もれ、所々、支柱の所だけが雪面に頭を出しているだけだ。これを頼りに膝上までもぐる雪を押し流しながら下るが、雪が固まっていないので比較的抵抗感なしに下ることができる。沢の中心部の踏み抜きを避けて沢の縁を下り、やっと三ノ谷林道出合でほっと一息だ。しかし、ここからが難行苦行の始まりだ。4年前の今時分に来た際には10センチ位の沈み込みで楽に歩けたが、今回は20〜30センチ陥没の重い雪質のためものすごく疲れる。スノーシュー(SS)がないのが悔しい限りだ。前回には三ノ谷出合から一ノ谷出合まで10分余で行けたのが今回は30分弱もかかり、おまけに疲労困憊だ。一ノ谷に入っても積雪量は変わらず、休憩を繰り返しながら、雲取山から2時間以上かかってやっと除雪開始地点の花背旧峠分岐だ。除雪された道はさながらハイウエーだ。雪深い芹生から芹生峠を経て、当初、尾根歩きで貴船山を経て下るつもりだったが、その気力はなく、県道歩きで貴船神社にきょうの安全山歩きを感謝して貴船口へ帰り着いた。
ハカタリ峠から雲取山にかけて連なる雪の丸くかぶった稜線が美しい。雲取峠の雪原のリョウブ林も素敵だ。今年は例年になく雪深い北山のため、積雪期にはワカンまたはSS必携だ。深い湿雪のつぼ足歩きには疲労に注意だ。
★ルート断面図
★地 図
(1)花背高原〜芹生峠 (2)芹生峠〜貴船口
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 京都北山
・2万5千分の1地形図 上弓削(かみゆげ)、花背、大原、周山
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