★ひとこと 「栃ノ木峠から県境稜線で音波山を経て下谷山ピストン」
下谷山頂上
★行った日 2014年4月1日(火) 晴 単独
★コース
高槻3:46(名神、北陸道)=木之本IC(R365)=5:53(栃ノ木峠)ベルク余呉スキー場入口P6:07→展望鉄塔7:00→8:20(872.6m)音波山8:31→9:06SS着9:13→10:08(971m)下谷山10:20→ヤブ引返し10:54→11:29下谷山12:00→13:30音波山(SS脱)13:43→14:45展望鉄塔14:52→15:25ベルク余呉スキー場入口15:32(R365、R303、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻18:30
念願の春山の余呉、音波(おとなみ)山から下谷(しもたに)山の県境尾根歩きだ。栃ノ木(とちのき)峠を早朝に出発し、県境稜線を東進して12時でユーターンするつもりだ。標点滝ヶ谷P956ピークまで行く計画だったが、気温が異常に高く(大阪の最高気温20℃)湿雪とプチヤブ回避に体力を奪われ、下谷山と針川分岐の中間点の濃密ヤブで11時前に引き返した。天候は申し分なく、快晴のもと北国街道を北上、栃ノ木峠のベルク余呉スキー場入口横の大駐車場へ計画通り到着だ。
ちょっと判り難いがスキー場へ少し進んだ所を尾根芯へ回り込むと、火の用心マークや余呉トレイル下谷山の倒れた道標もあり、巡視路のプラ階段が尾根通しに続いている。すぐに笹原の緩斜面の道となり残雪も現れ、P741では倒れた小木のヤブ雪原をうろうろしながら、少し下って登り返すと展望鉄塔だ。西に余呉高原スキー場を見ながらヤセ尾根道を北上すると中継アンテナ塔が建ち、下の笹むらに栃ノ木四等三角点がある。ブナ並木の尾根道をちょっと下って登り返すと稜線越えの鉄塔の建つ明るい平地だ。巡視路は白山や奥越の山々が望めるここまでだ。所々にリボンがあるが、切れ切れに残雪のある幅広尾根の足場の良い所を右往左往しながら進む。残雪がつながり始めたヤブっぽい稜線をつぼ足のまましばらく進むと大木ブナがあり、すぐ横のヤブを掻き分けると音波山三角点だ。山頂から南の展望が開け、大音波谷が真正面に伸び、左の稜線に下谷山、正面に大黒(だいこく)山や妙理(みょうり)山のまだら模様の山肌が望める。山頂から少し下ってなだらかな上りになると連続した雪原のブナ林となり、SS(スノーシュー)を履く。ちょっとした起伏が続き、太いブナ林も散見されるが概して細いブナが密生している幅広尾根だ。半明(はんみょう)からのルートをのせた稜線と合流、複雑な地形の合流点を注意深く高みへ登ると複雑に幹を絡ませたタコブナの鎮座する下谷山だ。東北から西南にかけて視界が開け、遠くは白山や琵琶湖、近くは奥越、余呉、湖北の山々が雄大だ。
( ベルク余呉スキー場入口) (巡視路入口) (プラ階段を上る)
(残雪が現れる) (展望鉄塔から稜線を行く) (中継アンテナ施設)
(前方が巡視路終点鉄塔) (巡視路終点鉄塔から白山を望む)(ヤブっぽい尾根道の始まり)
(切れ切れに残雪が続く) (残雪が続き始める)
(ヤブっぽい尾根を行く)
下谷山から先にはリボンはなく、藪を避けながら残雪部を選んで幅広尾根を下り、北の舟ヶ洞山(ふながぼらやま?)へ続く稜線に入らないように注意して南へ稜線を下る。北の宇津尾(うつお)谷から来ている林道に近づくと稜線の北斜面は植林帯だ。稜線からの展望は良く、白山や奥越の峰々、正面に上谷(かみたに)山を見ながら歩く稜線漫歩だ。やがて小ピークの下りでとうとう濃密なヤブ露出だ。頑張れば通れないこともないが、ここまでで体力も消耗していたので11時前だがUターンだ。急に重くなったSSを引きずりながら下谷山へ登り返して山頂で大休止だ。午後になって気温が上がり、湿った雪の重さに辟易しながら音波山を経てゆっくり往路通りに下山した。
今の時期、快適に残雪歩きが楽しめるはずだが、今年は異常に雪が少なくヤブが露出して重い湿雪に消耗した。音波山から下谷山までの稜線は主に美しいブナ林歩きだ。下谷山以東は展望が主体の尾根歩きが期待できるが、無雪期ではよほどの体力が必要だ。
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 板取(いたどり)
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